ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

あべのハルカズBAR 74ページ目  コンビニ平和のオープン翌日の朝 

2014-06-26 06:32:39 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【74ページ】




 オープン日の翌日の朝6:00に、店長の館前が、コンビニ平和出勤

して来た。

道路からコンビニ平和の駐車場に入ったところで、犬のうんちを見つける。



ケーセン(Kosen)社 【柴犬・黒】
クリエーター情報なし
ケーセン(Kosen)社





「誰だ! 飼い犬の糞の後始末をしないのは?

張り紙をしないといけないかな・・・・・・。

いや飼い主の良識を信じるのだ。

出勤して朝一番の仕事は、犬の糞の掃除になるか」


 建前は、呟きながら店舗に近づくと、、「あっ」と絶句した。


 店の前の真新しい3つのごみ箱の前面が落書きされている。

ごみ箱には、それぞれ訳のわからない絵とか汚らしい文字が書かれていた。


「おっ、おっ・・・・」建前は呻き声をあげた。


 オープンした店の壁面に、龍の顔が大きく描かれているではないか。


「へ、平和を愛する市民の公正と信義を信頼しなければならない。

レジでの明るい笑顔での接客でトラブルを解決していくのだ」


 館前は、挫けそうになる信念を奮い立たせる。


 彼は、塗装屋に連絡を取り、午前中に落書きを消させた。

もちろん、犬のうんちも自分できれいに掃除した。

トラブル対応を済ませ、彼は、オープン日の売り上げデータを確認する。

パートの商品の発注とそれらの商品の販売個数を見て、


「おかしい?」と建前は呟いた。


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