ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

あべのハルカズBAR 167ページ目  次はイノシシが突進してきた

2014-11-03 13:19:24 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【167ページ】



 晴数は、地面に落ちたヤマツバキを拾い上げ、猫に傷つけられた

赤い花を一つ取り除いた。

晴数は、赤い花をイメージした女性を思い浮かべ、呪文を唱える。

すると、赤いセーターを着た式神が現れた。


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 二人は、登山道の先を目指して歩いて行くと、さらに道が険しくなった。

彼らが登り行く前方100mあたりに、なにやら動物らしきものが道を

塞いで立っている。

晴数は、懐中電灯を照らした。

そこに立っていた動物は、大きなイノシシであった。

前足を地面に叩きつけながら、今にも晴数に向かって突進しようとして

いる。

しかし、晴数は、怯むことなく、イノシシに向かって登っていく。


 晴数とイノシシの間合いが50mになった。

49m、48m、47m、46m、45mと近づいたとき、ついにイノシシが

晴数に向かって突進してきた。

40m、35m、30m、25m、20mと間合いが狭まったとき、晴数は

懐中電灯のライトを強にして、イノシシの目に当てる。

イノシシは突然の強い光に戸惑ったが、目を閉じて、強い光の感じる

場所に向かって駆け下りてくる。

ついに、晴数とイノシシの間合いは10mを切った。


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