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ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

あべのハルカズBAR 141ページ目  クエスチョン・オブ・オナー   

2014-09-11 22:47:10 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【141ページ】


 晴数は、プログの記事を書き終えると、ノートパソコンを閉じて、

新聞を手に取った。

朝刊を読んだ中で、気になる記事があったので、マスター室に

持って来ていたのであった。


 晴数は、気になる記事が掲載されていたページを開いた。

その記事には、『神野々路の社長の家に落書き』というタイトルと

落書きの写真が載っていた。


 落書きの写真は、アメリカの国旗が胴体に描かれた牛がされる

シーンとマジシャン姿の神野々社長のイラストにサギシャン神野々と

芸名が描かれているシーンと牛肉が大皿に盛られていて、米国産が

神戸牛に早変わりと落書きされているものであった。


 食肉用の牛は、される前に、怖くて泣くそうだ。

その牛肉を提供する者は、された牛の名誉を尊重すべきである。

された牛が、別の牛の肉をして食べられるとしたら決して成仏

できないであろう。


「うーん」


 晴数は一言唸る。


「まあこれは、悪龍の落書きのように害を及ばすものではないか・・・・」


 晴数は、この落書きの主は、落書きで悪龍を呼び出してしまった人物と

同一であると感じ取っていた。




クエスチョン・オブ・オナー
クリエーター情報なし
Universal Music LLC


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