ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

マジッシャンソムリエとの対決25ページ目

2009-03-21 23:57:23 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
ワインを難しくしているのは、日本語に要因があると思うのです。

ボルドーの1級とブルゴーニュの1級のワインの違いは?

ワイン実用書を書いている人は、ソムリエやワイン評論家やワイン通のプロ

ですよね?その人にとっては、当たり前のワイン用語でも、私のように訳が

わからなくなるワイン入門者は多いと思います。

前に記事にしたボーヌとヴォーヌの違いにしても、その違いを発見するまで

何日もかかりました。

私が、ワインに興味をもち、ワイン入門の道を歩き始めて、迷ったところを

これからも記事に書いていきたいと思っています。


【25ページ】

マスターに耳打ちされ、マジソムがオーナーの席に来た。


マジソム   いつもご贔屓ありがとうございます。

オーナー   マジックの手さばきすばらしいね?

       ほんとうに楽しいマジックだ!

マジソム   ありがとうございます。

       もっとお客様に喜んでもらえるよう、ワインマジックの種類を

       増やさないと。

オーナー   現状に満足せず、常に努力と進歩が必要だということだね。

       朝礼で、この話をさせてもらうよ。

       198種類の中からマジソムのお奨めワインを!

マジソム   軽い口あたりのプティ・シャブリはいかがですか?

オーナー   ブルゴーニュ最北のシャブリは、おいしい白ワインで有名           
       だが、そのシャブリ?

マジソム   はい。シャブリは大きく4つに格付けされているのですが、

       プティ・シャブリは、一番下の格付けです。

オーナー   私は、シャブリ・グラン・クリュとシャブリ・プルミエ・クリュと

       シャブリの3つは飲んだことがある。しかいプティ・シャブリは、

       初めてだ! 

マジソム   仲間と一緒に楽しく食事や会話をするのに最適なワインですよ。

       今夜は、グラスに氷を入れたプティ・シャブリをどうぞ。 


グラスの氷に何かマジックの仕掛け?

26ページに続きます。


  

マジッシャンソムリエとの対決24ページ目

2009-03-21 23:20:30 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【24ページ】

お客    なぜだ!  赤ワインのはずがない!

マジソム  もう一度飲み干してください。

      3杯目を注ぎますよ。

      今度は、赤ワインでしょうか、白ワインでしょうか?

お客    判らなくなった!  白ワイン?


マジソムが、3杯目をグラスに注ぎ始めると、周りの客から驚きの声と感嘆の声が

上がり始めた。


お客    ロゼワインだ!  どうして?

マジソム  赤ワインと白ワインが混ざったようですね?

      ロゼワインで有名なロワールのロゼ・ダンジュを召し上がって

      ください。


周りの客は、拍手でマジソムのマジックを称えた。プロスポーツのオーナーも

感心して見ていた。


オーナー  マスター、息子さんのマジックは、いつ見ても手さばきが見事だね。

マスター  ありがとうございます。

オーナー  ところで、マスター、頼みがあるのだが・・・・。

マスター  何でしょうか?

オーナー  息子さんを一日お借りできないでしょうか?

マスター  夜も?

オーナー  夜がメインになるので、この店の応援には、私の専属ソムリエに

      来てもらうから。

マスター  私の息子でお役に立てるのなら、協力させてもらいますよ。

      今、彼を呼びますから。


オーナーは、マジソムに何を依頼するのでしょうか?

25ページに続きます。