@「言霊」多くは宗教的概念から出てきた文語で、邪悪なものを取り除き生き抜く言葉として生まれている。「神頼み」(南無阿弥陀仏)等はまさにその「言霊」だ。が現在、「自分の信念と理念を信じて我が道を進む、あるいは進めるように」というような「言霊」に変わりつつある感がする。コミュニケーション(伝達方法)としての文語は今後も時代ごとに変わり広がることだろう。
『言霊学』島田裕己
「概要」陰陽道に修験道、密教、神道、仏教、新宗教、さらに歴史に刻まれた言葉から昭和の激動期を象徴するものまで、78もの「言霊」を宗教学者が厳選! 古より伝わる神秘的な言葉だけではなく、歴史に残る俳句や、人気アニメに登場する名言、さらに国家のプロパガンダ、政府に対抗するスローガンまで……。本書では「言霊」の定義を広げ、学術的な解釈のもと、各「言霊」が「言霊」たるゆえんを紐解きます。ページをめくるたび、日本の宗教・歴史への理解が深まり、1冊読み終えた後は視野が拡大! 世界の見え方が変わっているはずです。言葉が狩られ、言葉が氾濫する今こそ、言葉の力に目を向ける価値があります。
ー「言霊」=言葉の霊力(ある言葉を口にすると、その言葉通りのことが実現する信仰)
特に宗教に使われる「言霊」(信仰文)陰陽道・宗教・神仏の言霊
ー「急急如律令」(陰陽師の呪文)悪魔を退散させるための呪文
ー「般若心経」にある仏説「摩訶般若波羅蜜多心経」
「十三仏真言」「七観音」密教を極めた空海など
ー「神仏の言霊」
「南無阿弥陀仏」「南妙法蓮華経」(日蓮等の「全ての衆生は必ずや仏になれる」
「法華経」 (不惜身命)
「臨済録」(仏に遭うては仏を殺し、祖に遭うては祖を殺せ)
「神社拝詞」「大祓詞」(天皇等)その他古事記
ー「論語」など老子・孔子の言葉など
ー「ヨハネ伝福音書」
一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一にて在らん、もし死なば、多くの果を結ぶべし
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