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犯罪のアリバイには必ずモレがある『暗く聖なる夜(上)(下)』

2021-09-17 07:51:34 | 映画から見える世の中の動き
人間、誰もが大金に目が眩む、その大金を騙し取る大胆なミステリー小説だ。金欠な輩は特に貪欲で、しかもその大金を直に扱う関係者であれば尚更だ。アリバイ工作を綿密に練り計画する。だが、仲間が多ければ多いほど欲が「仲間割れ」を導き被害者と化す。二点三点のミステリー小説は最後まで読み応えがある。
吉田松陰の名言
夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし。
故に、夢なき者に成功なし。

『暗く聖なる夜(上)・(下)』マイクル・コナリー
「概要」ハリウッド署の刑事を退職し、私立探偵となったボッシュには、どうしても心残りな未解決事件があった。ある若い女性の殺人と、その捜査中目の前で映画のロケ現場から奪われた200万ドル強盗。独自に捜査することを決心した途端にかかる大きな圧力、妨害……事件の裏にはいったい何が隠されているのか?
ー捜査途中で部署を変えられ、その後もその事件は仲間の警官が一人死亡、一人は下半身不全、さらに200万ドル強盗に関わった捜査の警官が一人行方不明となるなど不可解な疑問が出てきた。すると奪われた金はテロ組織への資金源となったということからFBIが絡み事件がさらに複雑化し、私立探偵のボッシュはFBIの妨害にあう。REACT部隊と言う連邦捜査局(国家安全保障局・中央情報局・国防総省情報局)が絡み始める。仲間を保護し、先手を打って行動し始める。
ー盗まれた一部の札番号が偶然にもテロ運び屋が持っていたことでREACTなる部隊が絡む要因になり、その資金は実は他の仲間とのお店の開業資金として狙われたものだが、実はその犯行は内部の金欠警察、銀行員により計画され、アリバイ作りに若い映画関係者が殺害された。
ー国家権力を持った人のやるべき事:「権力には使うべき場所と時がある」
ー国家職員としての役割:「我々の社会の怪物たちと戦うものは皆、自分たち自身が怪物にならぬように気をつけなければならない」(ニーチェの引用)
ー警察官として学んだ事「警察に逮捕されたときには弁護士の助言なしに警官と話してはならない」



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