@出会いは人を変える、だが変えるにはその出会いの「理由・意義」を理解することから始まるかもしれない。出会いは「偶然」もあるし「不思議」な出会いもあるが、いずれも人を大切に思うことは、やがて自分に帰ってくると言うが、まさに「恩を返す」に相応しい付き合いも必要だろう。 人生で想像もしない事が起こるのは何気ない「出会いから始まっている」を悟り大切にする事かもしれない。
『師父の遺言』松井今朝子
変わりすぎるほど変わった人を、私は一生の師と仰いだ…
祇園の料亭に育ち、歌舞伎の世界に飛び込んだ著者は、稀代の演出家にして昭和の怪人、武智鉄二に出会った。この反骨の師が全身全霊で教えてくれた、人生の闘い方とは――。直木賞作家が波乱万丈の半生を綴る、自伝文学の傑作!
- 「松井今朝子氏の自史」。出会うべく出会った師匠から多くの人々との出会いを回顧録として記した書籍である。 師匠は43歳で妻子と全財産を置いて「夫の出家」を刊行し、50歳で歌舞伎座を借りて自らの引退公演を催した。
- 武智鉄二師からの言葉(遺言)
- 人間、自分はもうダメだと思っちゃ、絶対ダメなんだ
- 本物の芸術家の「お手伝いとして、お助けする」気持ちにならなくっちゃいけない
- 演出は世界で自分が一番偉いと思わなくっちゃできない「芝居は血を荒らす」
- 僕はまだまだやらなくちゃならん事があるんだ
- 「人は自分という人間を通してしか他人を理解できない」
- 松井氏の言葉「人生における出会いというものの面白いさがようやくわかり始めたからかもしれない。人誰しも生まれてから死ぬまでの間に親を含めて多くの人たちと出会うが、何気ない出会いが自身の能力や努力を超えて、人生を大きく左右したと感じられる向きは決して少なくないだろう。 私もまた数々の出会いによって、幼い頃には想像もしなかった人生を歩んできた事が、今にして面白く思えるのだった。 師のように世間を相手に闘い続けてきた人は、他人様にどう思われようが、自身の殻を打ち破って全開で生きることの必要を私に説いたのだった。」
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