@明治から大正・昭和初期は長州・薩摩の過激で貪欲になった政治の重鎮、元は下級武士が悉く暗殺されている。「改革」「革命」「維新」と言う言葉は良い意味に取る方が多いが、それを利用し、政治家となった人々は貪欲な豪商との癒着から独占支配、その果てが韓国、朝鮮、中国等への進出、戦争を起こした人物も多い。その中心が「金」による誘惑、人の心理状態「心」と行動「欲」だ。人は「金と欲」によって騙されやすく、最後には「金と欲」に嵌って潰される。その過去の事件等がこの書にある。真理・真実はどうであれ歴史では犯人の大元が、第3者を「金」で誘惑し、全く違った人物を犯人に仕立て、利権を食い物にし、歴史から犯人を抹消している。その時代の真に対抗する行動が唯一「暗殺」と言う過激な行動に繋がっていた背景は恐ろしい。現代では利権を食い物にしているとまでは言えないが、「利権保持」で新規を含め競争相手を入り込ませないように仕組んでいるのが現状だ。 過去、グローバリゼーションにより世界と共有できない仕組みは外資により自然淘汰されてきたが、今後は経済の低迷を招き、資産(利権)を食いつぶし、自滅の道をたどるかもしれない。優秀な起業家でも、日本の雁字搦めの壁を崩すのは厚すぎるかもしれないが、期待したい。(2018年日本の技術ユニコーンはシリコンバレーの57社に対し1社程度の規模しかない。ちなみに中国は40社ある。)
『暗殺の近現代史』洋泉社編集部
- 「暗黒の事件史に秘められた謎とミステリー」
- 「孝明天皇暗殺疑惑と細菌テロ」
- 首謀者とされた岩倉具視・親族説は根拠がない
- 傷害致死という「天然痘病死」判断
- 細菌テロとして浮上した医学の心得のある大村益次郎
- 「龍馬の暗殺の闇」
- 新撰組や京都見廻組説、および薩摩藩の武力討伐派説
- 所持していたピストルを使用できる余裕がなかった
- 同席していた中岡慎太郎による暗殺説が浮上
- 中岡は狂信的な武力倒幕派であった
- 龍馬の合議制とは全く違う武力制圧を望んでいた
- 「伊藤博文暗殺事件で抹殺された真犯人」
- 明治42年10月26日ハルビン駅で、銃弾で暗殺
- 犯人は韓国人アンジュングン(安重根)説は疑問
- 二階の食堂から狙撃した銃による射殺説
- 反伊藤派である軍部の桂太郎、山縣有朋、後藤新平説
- 山縣の朝鮮政策「支配」vs 伊藤の「支配より融和」
- 伊藤にハルビン行きを勧めたのは後藤新平(裏の大元)
- 「虎ノ門事件・難波大輔」
- 大正12年12月昭和天皇(当時皇太子)を狙撃した犯人
- 武器は杖の銃(伊藤博文の遺品)で、伊藤は親族である
- 親族には長州ファイブの山尾庸三、桂小五郎、木戸幸一など
- 共産党書記長の宮本顕治も左派の親戚になる
- 大輔は長州萩出身、「兄たちに金持ちに売られた」と言う
- 長州閥のシステムと近代日本の統治機構に疑問を持った
- 太輔の恋人(婚約者)が天皇家へ召し取られた恨み
- 「血盟団事件と暗殺時代」
- 昭和7年大蔵大臣井上準之助が小沼正の銃弾に撃たれる
- 翌日には三井合名会社理事団琢磨の暗殺
- 5・15事件へとつながる、大物暗殺事件
- 背景には陸軍の満州国設立・利権右翼・金儲け右翼・便乗右翼
- 農村への重税vs財閥の肥大化への反発増大・組織化団体結成
- 恩給制度など官史・軍人天国(恩給亡国)
- 派閥勢力は薩摩・海軍、長州・陸軍と財閥・三菱と三井の癒着
- 「2・26事件 神と貨幣を巡る暗闘」
- 昭和最大の軍事クーデター、昭和11年2月26日
- 近衛兵第3連隊が決起、首相官邸、警視庁を襲撃
- 蔵相高橋是清、内相斉藤実の惨殺、侍従長鈴木貫太郎等の重傷
- 明治の支配者は庇護を受けた商人、華族・重臣・政治家・官僚
- 通貨戦争に勝って国を差し押さえる貨幣信奉者が増える
- 昭和10年陸軍省軍務局長永田鉄山少将の惨殺事件
- 陸軍相沢三郎中佐の神懸かりの行動
- 永田は軍の大蔵大臣的人材で財界での重鎮
- 三井・三菱・住友軍事金融の独占支配と癒着
- 明治初期・薩摩の大久保は三菱の岩崎と癒着
- 岩崎は後藤象二郎、大隈重信、犬養毅等とも組む
- 長州の伊藤博文・井上馨は三井財閥と癒着
- 「潰され、そして消された政治家たち」
- 岸伸介=アメリカ従属の手先
- 田中角栄は米国より早く中国と接近、日中友好を前進させた
- ロッキード事件によるキッシンジャーに干され首相辞任
- 小沢一郎・鳩山由紀夫のアメリカの「虎の尾」踏む、辞任
- アメリカの言うことをひたすらきく安倍晋三
- CSIS出身が次の首相を選ぶ「ジャパンハンドラーズ」
- 支援者:日経新聞・笹川財団・経団連
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