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孤独から生き抜く様変わりとは『ジャック・ゴーストマンの自叙伝』

2020-04-23 07:59:50 | 世界の動きから見えるもの
生まれながらにして孤独となるジャックは、ヘロイン中毒の母(死別)から生まれたことで身元が定かではなかった、故に決して身元を語らず、友人・仲間を作らず、孤独の世界にめり込んでいく。遂に悪行の強盗に手を出し捨身の覚悟で悪行をしていく、ミステリー小説だ。 生い立ちが世間を狭くさせ、生き抜いていく為の選択が次々と悪行を招いていくことになる。人は思い詰めたり、思い込みが激しくなると心に余裕がなくなり全く違った方面へ動き出す。苦労しないでできる選択をしがちだが、苦労があって初めて成し遂げれることも多い。苦労・努力無しで世の中は渡れないことを知るべきだ。 

『ジャック・ゴーストマンの自叙伝』ロジャー・ホッブス (短編オンライン小説)
米国、ラスベガス。ヘロイン中毒患者が病院で一人の男の子を産んだ。母親は既に死んでいる中での発見で、子だけはなんとか生まれた。だがヘロインは妊婦と胎児にも影響を与え、生まれながらのヘロイン中毒の子の生存は極めて至難な施しを受けなければならなかった。それは少量のヘロインを注射しなければ禁断症状で苦しむことだった。何とか3日目には普通の呼吸に戻り泣き声も出るようになる。その後水爆技術者の家族に引き取られ、学校も優秀な成績を残す読書好きで一人でいることを好む子供に育った。14歳からラスベガスのダウンタウンを彷徨い歩き、自然観察をしながら賑やかな場所で読書をする日々を過ごすようになる。ある日、通りのホットドック屋に紙袋を下げた男がやってきて紙袋を足元に置きホットドックを注文する。その紙袋の中身が札束であることを微かに見えたことで、思わず自分の本の入った紙袋と入れ替え持ち逃げをする。ざっと2万ドルが入っており、屋根裏に隠し17歳で大学の引っ越しするまでしまっておいた。その間強盗で逮捕されるのか不安を募らせたが、自然と消え失せた。誰も友達もできず、話すことも、先生から聞かれることも少ない孤独な自分、あの時の行動がなぜそうさせたのかも理解できなかった。 卒業後、銃を買い求め、銀行へ強盗に入るとあっさり現金7千ドルが手に入り、そこから次々と強盗を繰り返す生活となる。身元を保証する運転免許証、保証カード、パスポート、さらに出生証明書すら尽く燃やしてしまい、自分という存在を消し「幽霊」にした。それは出征の時の自分への仕打ちで母が残してくれたものは「命と名前」だけ。その名前は「ベビー・ボーイ」、いつかそうを呼ばれることを憧れていた。 これは「ゴーストマン 時限紙幣」の著書につながる。


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