「川柳歳事記」

演説
演説はサクラと義理に拍手され
復興へ演説よりも義援金
選挙戦ガレキの下で聞こえない

「映像川柳」

黄泉へ行く草履はまだと靴を買う
　　　　　　　　　　　美和山吹

「川柳歳事記」

うっとり
裸婦像の前でしばしの深呼吸
気が付けばもうヨン様は消えていた
うっとりとガラスの靴に魅せられる

「川柳歳事記」

遺産
正も負もすべて受け継ぎ村に住む
遺産ならマリービスケットの缶に
村おこし巨木が語る遠き修羅

「川柳歳事記」

遊び
落日に遊んだ影が咽び泣く
余白染め刹那を遊ぶ万華鏡
最期の日遊びじゃないと知らされた

「川柳歳事記」

笑う
友だちに戻れば笑顔やわらかい
よく笑う人は孤独を知っている
残り火で笑顔の写真燃やします

「川柳マガジン」が高い

今月が、「川柳マガジン」の代金の振り込み月である。
今までは、ポイントを使用していたので、それほど高いと感じなかった。
ところが、今回はポイントゼロである。
そうなると「川柳マガジン」は高いと感じる。
２０１７年ころは８６０円だった。
それが、懸賞川柳でページが増えたため、９９０円に値上がりしている。
あまり良い句も詠めなくなったし、もうそろそろ「川柳マガジン」の購読を止めようかと思っている。

「川柳歳事記」

余念
余念ない熱中時代が遠くなる
色即是空　今日の余念を振り落とす
余念なく鍬振る農夫無位無官

「川柳歳事記」

揺れる
いのち全開まだ残照の風に揺れ
遊動円木主義の違いに右左
角界のマグニチュードが大き過ぎ

「川柳歳事記」

やらせ
プロの目がやらせ見抜いたドキュメント
良識を持たせるやらせかも知れぬ
M9は邪悪な神のやらせかも