つれづれ日記

~認知症に備えて~
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多賀城訪問

2008-06-15 19:46:00 | 

 今朝7時半頃に自宅を出発、日立南太田ICで高速に載り、常磐道・磐越道・東北道・仙台南部道・仙台東部道を経て仙台港北ICで降り、多賀城へ向った。まず、多賀城市文化センターに車を停め、文化センター敷地内にある多賀城に赴任してきた陸奥按察使兼鎮守将軍大伴家持を顕彰する碑などを見て廻った後、センター内に埋蔵文化財調査センター展示室を観覧した(入場無料、写真撮影可)。主に、多賀城址の学術発掘調査による展示である。なお、文化センターは、水戸のそれに比べようがないくらい立派なものだった。

P1070617tagajyohaiji  そこを出て、多賀城廃寺跡(左写真は現在の様子)を訪れた。ここは、奈良時代(千二百数十年前)に陸奥国府と鎮守府の置かれた多賀城の附属寺院として建立されたもので、東に三重塔、西に金堂が向かい合い、中央南に門、北に講堂を配置して周りを築地が巡らされていた。現在はそれら跡に礎石が配置されているだけだが、この当時この地に建てられたとは驚くくらい立派なものである。昭和41年(1966)4月、多賀城跡とともに国の特別史跡に指定されている。

P1070634tagajyohi  その後、多賀城跡の北の駐車場に車を停めて、東側を南に進んだ。当時主要な役所として使われた作貫地区を通り、外郭南門跡に出た。多賀城碑(壺の碑:歌枕)は、徳川光圀が進言したという堂の中に収められている。松尾芭蕉もここを訪れ、壺の碑を見て涙を流さんばかりに感激している(元禄2年(1689))。これは、昔から真贋論争があったが、近年の研究により本物と結論され重要文化財に指定されている。

 ここから、南北大路跡を通り真直ぐ北に政庁跡に行き、政庁跡をゆっくり観察して駐車場に戻った。この多賀城址では、ボランティアの方々多賀城碑あたりに3人、政庁跡あたりに3人程度おられ、懇切丁寧な説明と資料を戴いた。この人たちには本当に頭が下がる。

 ここから仙台港北ICで高速に載り、東北道村田ICで降り、遠刈田にある今夜の宿、ペンションウッドチャックに向った。