今回の血統徒然草は、13年クラシックロードの有力馬達の血統構成を、簡単にではありますが考察してみたいと思います、お付き合い頂ければ幸いです。
ロゴタイプ(ローエングリン×ステレオタイプ-サンデーサイレンス)牡・10生
9代血統表:http://pednet.k-ba.com/cgi-bin/ped/pedigree.pl?gene=9&data=233037
主:5 結:5 土:4 弱:5 影:2 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:33点 クラス:2B 芝:7~10F ダ:7~9F
日本適性:□ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:兼用 重馬場適性:○
主導は、Hail to Reasonを伴うHalo4×3の中間断絶。この主導は中間断絶ではあるものの、母方Almahmoudが系列クロスを形成し、当馬の中で一定の影響力を行使している。しかしながら、Northern Dancer5×5の中間断絶や、Bold Ruler6×5・6の系列クロスの影響も強く、明確にとはいかなかったのが惜しまれる点である。反面、近親度が強いものの、血統全体の結合力は強固で、実質的主導であるAlmahmoud内Blenheimを中核とし(自身の土台構造もPharos・Gainsboroughと共に形成)、影響の強い前述した三者を連動させているのは幸いである。この結合の強固さをもってすれば、仕上がった際の破壊力はなかなかのものだと考えてよい。しかしながら決してシンプルとは言い難い血統構成の為、脆さも同居しているのは指摘しておきたい。
コディーノ(キングカメハメハ×ハッピーパス-サンデーサイレンス)牡・10生
9代血統表:http://pednet.k-ba.com/cgi-bin/ped/pedigree.pl?gene=9&data=232411
主:7 結:6 土:2 弱:5 影:3 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:35点 クラス:3B 芝:8~11F ダ:8~10F
日本適性:○ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:芝 重馬場適性:□
主導はAlmahmoud7・7×5の系列クロス。キングカメハメハ産駒にありがちなNorthern Dancerクロスは無く、同父産駒としてはシンプルな形態を形成しているのが最大の長所。また、6代目以内に生じたクロスとはGainsboroughを核として結合し、かなり強固な状態だと言え、影響度バランスも良好な為、安定感のある血統構成。反面、土台構造はかなり散漫で、血統の字面ほどの成長力は期待しづらいとも言えるだろう。それでも、国内向きのスピードの血はかなり豊富で、最低限のスタミナを確保している為、12Fを自力で克服するのは難しいだろうが、10F前後でなら自力勝負は十分可能。主導の明確性と結合の強さから考えて、決め手のある早期有利な国内向きの中距離馬だと言えるだろう。
エピファネイア(シンボリクリスエス×シーザリオ-スペシャルウィーク)牡・10生
9代血統表:http://pednet.k-ba.com/cgi-bin/ped/pedigree.pl?gene=9&data=233298
主:8 結:5 土:2 弱:4 影:3 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:34点 クラス:3B 芝:8~11F ダ:8~10F
日本適性:◎ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:芝 重馬場適性:□
主導はHail to Reason4・7×5・6の系列クロス。父母内(Ⅱブロック)は位置の関係で若干動き出しがおそいものの、血統の4ブロック全てに存在し全体を強力にリードしている。反面、結合力は全体としては悪くは無いものの、父方6代目Gold Bridgeが完全に離反している点は非常に気になる点で、ここが当馬の血統構成を考える上で、限界点だと言えるだろうか。しかしながら、世代ズレを抱えたバランスの悪い配合であった、父シンボリクリスエスの配合として、その補正に成功したのは大きなセールスポイントで、国内向きのスピードは、母の主導であるAlmahmoudこそ欠落するものの非常に豊かな配合で、自在性のあるマイル~中距離馬だと言えるだろう。
キズナ(ディープインパクト×キャットクイル-Storm Cat)牡・10生
9代血統表:http://pednet.k-ba.com/cgi-bin/ped/pedigree.pl?gene=9&data=231960
主:6 結:5 土:3 弱:6 影:3 質[近]:3 質[遠]:4 SP:4 ST:4
合計:38点 クラス:1A 芝:8~12F ダ:8~11F
日本適性:□ 成長力:○ 成長型:普通 馬場適性:芝 重馬場適性:□
主導は、Northern Dancer5×4の中間断絶クロス。その中のAlmahmoud5×7・6で実質的に血統をリードしている。決して明瞭とは言い難いものの、ひとまずNorthern Dancerに血が集合している事と、血統全体でGainsboroughの流れが強く、父母から継続しその維持が出来たのは大きなセールスポイントで、仕上がった際には非常に迫力のある内容だと言う事ができるだろう。また、血統全体の結合力は、やや間接結合に頼る部分はあるものの、ひとまず完了しているのも見て取ることができる。更に生かされたスピード・スタミナ勢力は強靭で、スピードは主導たるAlmahmoudを中核に、Pharamond(=Sickle)。スタミナは更に強靭で、Aurora~Hyperion・Donatello・Somethingroyal~Princequilloと隙が少ない。惜しむらくは父の決め手の源となったTurn-toや、スタミナを支えたCourt Martialの欠落だが、全体的には非常に良くできた血統構成。是非、無事な開花を望みたい。
ラストインパクト(ディープインパクト×スペリオルパール-ティンバーカントリー)牡・10生
9代血統表:http://pednet.k-ba.com/cgi-bin/ped/pedigree.pl?gene=9&data=233855
主:7 結:6 土:3 弱:4 影:3 質[近]:3 質[遠]:4 SP:3 ST:5
合計:38点 クラス:1A 芝:9~15F ダ:8~11F
日本適性:△ 成長力:○ 成長型:遅め 馬場適性:芝 重馬場適性:○
主導はNorthern Dancer5×3の中間断絶クロス。その中のAlmahmoud5・7×5の系列クロスで実質的に血統をリードしている。血統的に近いキズナと比較的似たような血統だが、主導の明確性は当馬のほうが圧倒的に上だと言えるだろう。また、血統全体の結合力も強固で、土台構造は平均的なレベルであるものの、血統の背骨を構成する部分は非常に良くできていると言えるだろう。また、この部分もキズナと同様だがTurn-toや、Court Martialの欠落が惜しまれる点であるものの、全体的な血統レベルはキズナと甲乙つけ難いレベルである。更に、スタミナ値は非常に優秀で、完全なステイヤーというわけでは無いが15Fの克服は十分に可能。長い眼でみた鍛錬を望みたい、好素質馬である。
ヘミングウェイ(ネオユニヴァース×シェルシーカー-Machiavellian)牡・10生
9代血統表:http://pednet.k-ba.com/cgi-bin/ped/pedigree.pl?gene=9&data=232238
主:7 結:6 土:3 弱:5 影:3 質[近]:3 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:37点 クラス:3B 芝:7~10F ダ:7~9F
日本適性:○ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:芝 重馬場適性:○
主導はHalo3×4の中間断絶クロス。その中のAlmahmoud5×6・6・6の系列クロスで実質的に血統をリードしている。父及び母父まで同一のヴィクトワールピサと非常に良く似た血統構成だが、母の母方内のスタミナがネオユニヴァースと呼応しなかった為に、血統レベルはほぼ同一ながら、当馬の距離適性はマイル~中距離が対応範囲となった。しかしながら、国内向きのスピードにはかなりの良さがある内容で、ある意味で正解だといえる配合であるのは指摘しておきたい。完全開花した場合、マイル~中距離を自分で押し切れる力強さのある血統構成で、距離に限界はあるものの7代目以降のスタミナの目覚め方如何によっては、息の長い末脚を見せる事も可能だろう。
今回は13年の牡馬クラシックロードにおいて血統的に見所がある配合と、皐月賞の上位馬を取り上げてみました。簡単にではありますが、今回はこんなところで。
ロゴタイプ(ローエングリン×ステレオタイプ-サンデーサイレンス)牡・10生
9代血統表:http://pednet.k-ba.com/cgi-bin/ped/pedigree.pl?gene=9&data=233037
主:5 結:5 土:4 弱:5 影:2 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:33点 クラス:2B 芝:7~10F ダ:7~9F
日本適性:□ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:兼用 重馬場適性:○
主導は、Hail to Reasonを伴うHalo4×3の中間断絶。この主導は中間断絶ではあるものの、母方Almahmoudが系列クロスを形成し、当馬の中で一定の影響力を行使している。しかしながら、Northern Dancer5×5の中間断絶や、Bold Ruler6×5・6の系列クロスの影響も強く、明確にとはいかなかったのが惜しまれる点である。反面、近親度が強いものの、血統全体の結合力は強固で、実質的主導であるAlmahmoud内Blenheimを中核とし(自身の土台構造もPharos・Gainsboroughと共に形成)、影響の強い前述した三者を連動させているのは幸いである。この結合の強固さをもってすれば、仕上がった際の破壊力はなかなかのものだと考えてよい。しかしながら決してシンプルとは言い難い血統構成の為、脆さも同居しているのは指摘しておきたい。
コディーノ(キングカメハメハ×ハッピーパス-サンデーサイレンス)牡・10生
9代血統表:http://pednet.k-ba.com/cgi-bin/ped/pedigree.pl?gene=9&data=232411
主:7 結:6 土:2 弱:5 影:3 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:35点 クラス:3B 芝:8~11F ダ:8~10F
日本適性:○ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:芝 重馬場適性:□
主導はAlmahmoud7・7×5の系列クロス。キングカメハメハ産駒にありがちなNorthern Dancerクロスは無く、同父産駒としてはシンプルな形態を形成しているのが最大の長所。また、6代目以内に生じたクロスとはGainsboroughを核として結合し、かなり強固な状態だと言え、影響度バランスも良好な為、安定感のある血統構成。反面、土台構造はかなり散漫で、血統の字面ほどの成長力は期待しづらいとも言えるだろう。それでも、国内向きのスピードの血はかなり豊富で、最低限のスタミナを確保している為、12Fを自力で克服するのは難しいだろうが、10F前後でなら自力勝負は十分可能。主導の明確性と結合の強さから考えて、決め手のある早期有利な国内向きの中距離馬だと言えるだろう。
エピファネイア(シンボリクリスエス×シーザリオ-スペシャルウィーク)牡・10生
9代血統表:http://pednet.k-ba.com/cgi-bin/ped/pedigree.pl?gene=9&data=233298
主:8 結:5 土:2 弱:4 影:3 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:34点 クラス:3B 芝:8~11F ダ:8~10F
日本適性:◎ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:芝 重馬場適性:□
主導はHail to Reason4・7×5・6の系列クロス。父母内(Ⅱブロック)は位置の関係で若干動き出しがおそいものの、血統の4ブロック全てに存在し全体を強力にリードしている。反面、結合力は全体としては悪くは無いものの、父方6代目Gold Bridgeが完全に離反している点は非常に気になる点で、ここが当馬の血統構成を考える上で、限界点だと言えるだろうか。しかしながら、世代ズレを抱えたバランスの悪い配合であった、父シンボリクリスエスの配合として、その補正に成功したのは大きなセールスポイントで、国内向きのスピードは、母の主導であるAlmahmoudこそ欠落するものの非常に豊かな配合で、自在性のあるマイル~中距離馬だと言えるだろう。
キズナ(ディープインパクト×キャットクイル-Storm Cat)牡・10生
9代血統表:http://pednet.k-ba.com/cgi-bin/ped/pedigree.pl?gene=9&data=231960
主:6 結:5 土:3 弱:6 影:3 質[近]:3 質[遠]:4 SP:4 ST:4
合計:38点 クラス:1A 芝:8~12F ダ:8~11F
日本適性:□ 成長力:○ 成長型:普通 馬場適性:芝 重馬場適性:□
主導は、Northern Dancer5×4の中間断絶クロス。その中のAlmahmoud5×7・6で実質的に血統をリードしている。決して明瞭とは言い難いものの、ひとまずNorthern Dancerに血が集合している事と、血統全体でGainsboroughの流れが強く、父母から継続しその維持が出来たのは大きなセールスポイントで、仕上がった際には非常に迫力のある内容だと言う事ができるだろう。また、血統全体の結合力は、やや間接結合に頼る部分はあるものの、ひとまず完了しているのも見て取ることができる。更に生かされたスピード・スタミナ勢力は強靭で、スピードは主導たるAlmahmoudを中核に、Pharamond(=Sickle)。スタミナは更に強靭で、Aurora~Hyperion・Donatello・Somethingroyal~Princequilloと隙が少ない。惜しむらくは父の決め手の源となったTurn-toや、スタミナを支えたCourt Martialの欠落だが、全体的には非常に良くできた血統構成。是非、無事な開花を望みたい。
ラストインパクト(ディープインパクト×スペリオルパール-ティンバーカントリー)牡・10生
9代血統表:http://pednet.k-ba.com/cgi-bin/ped/pedigree.pl?gene=9&data=233855
主:7 結:6 土:3 弱:4 影:3 質[近]:3 質[遠]:4 SP:3 ST:5
合計:38点 クラス:1A 芝:9~15F ダ:8~11F
日本適性:△ 成長力:○ 成長型:遅め 馬場適性:芝 重馬場適性:○
主導はNorthern Dancer5×3の中間断絶クロス。その中のAlmahmoud5・7×5の系列クロスで実質的に血統をリードしている。血統的に近いキズナと比較的似たような血統だが、主導の明確性は当馬のほうが圧倒的に上だと言えるだろう。また、血統全体の結合力も強固で、土台構造は平均的なレベルであるものの、血統の背骨を構成する部分は非常に良くできていると言えるだろう。また、この部分もキズナと同様だがTurn-toや、Court Martialの欠落が惜しまれる点であるものの、全体的な血統レベルはキズナと甲乙つけ難いレベルである。更に、スタミナ値は非常に優秀で、完全なステイヤーというわけでは無いが15Fの克服は十分に可能。長い眼でみた鍛錬を望みたい、好素質馬である。
ヘミングウェイ(ネオユニヴァース×シェルシーカー-Machiavellian)牡・10生
9代血統表:http://pednet.k-ba.com/cgi-bin/ped/pedigree.pl?gene=9&data=232238
主:7 結:6 土:3 弱:5 影:3 質[近]:3 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:37点 クラス:3B 芝:7~10F ダ:7~9F
日本適性:○ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:芝 重馬場適性:○
主導はHalo3×4の中間断絶クロス。その中のAlmahmoud5×6・6・6の系列クロスで実質的に血統をリードしている。父及び母父まで同一のヴィクトワールピサと非常に良く似た血統構成だが、母の母方内のスタミナがネオユニヴァースと呼応しなかった為に、血統レベルはほぼ同一ながら、当馬の距離適性はマイル~中距離が対応範囲となった。しかしながら、国内向きのスピードにはかなりの良さがある内容で、ある意味で正解だといえる配合であるのは指摘しておきたい。完全開花した場合、マイル~中距離を自分で押し切れる力強さのある血統構成で、距離に限界はあるものの7代目以降のスタミナの目覚め方如何によっては、息の長い末脚を見せる事も可能だろう。
今回は13年の牡馬クラシックロードにおいて血統的に見所がある配合と、皐月賞の上位馬を取り上げてみました。簡単にではありますが、今回はこんなところで。
また、貴重な時間を費やされてまで、私の要望通り、牡馬クラシック有力馬の、IK血統評価のご作成、ありがとうこざいました!(^O^)/ 感謝します!!
今週の天皇賞(春)・青葉賞は、楽しみですね!
ご返信は、省略か手短かでOKです。
ありがとうこざいました!! (^o^)/
早々のコメントありがとうございます。時間はぼちぼちとあるんですけど、PCをいじる体調の維持が厳しいといいますか、自分は首が悪いので、キーボード操作が意外と負担になってしまうんですよね。やりすぎると寝たきりになるという(T T)
以前の、休養もそんな理由からでした(笑)
今週の天皇賞(春)と青葉賞はかなり楽しみです。天皇賞(春)はゴールドシップの距離適性を見極めたいですし、青葉賞はダービーへ新星が現れるのを期待しています(^o^)
また、おいでください、お待ちしておりますm( )m