血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

エスポワールシチー(フェブラリーS)

2010-02-23 17:04:53 | 2010年GⅠ勝ち馬
エスポワールシチー(ゴールドアリュール×エミネントシチー-ブライアンズタイム)牡・05生

主:6 結:4 土:3 弱:3 影:1 質[近]:1 質[遠]:2 SP:3 ST:3
合計:27点 クラス:1B 芝:7~9F ダ:6~8F
日本適性:□ 成長力:□ 成長型:普通 馬場適性:兼用 重馬場適性:○

 主導はNever Bend6×4の系列クロス。父Nasrullahを3ブロックに配したものの、父父サンデーサイレンスはNasrullahを持たない為この部分の動き出しが遅く、見た目程強力な主導となりえなかった。更に、主導となったNever BendはDjebel~Tourbillonを欠落させた為、踏ん張りがきかない一本調子のスピードを再現している。反面、Pharosが16ヶで土台構造を形成する等、全く見所が無いわけではない。

 しかしながら、強調したヘップバーンシチー内のブレイヴェストローマンの生かし方は悪くはないが、ジーゲリン内に弱点を生じたのは非常に残念で、世代の新しい配合の為にHyperion~Gainsboroughの結合具合には疑問が残り(Hail to Reason内Gainsboroughにて9代目で結合)、結果的にダート路線で頭角を現したのもうなづける内容となっている。

 クロスの字面を追っていくと芝対応が可能な配合ではあるが、実際にはSir Gallahad(=Bull Dog)~Teddyの影響が強いうえに、ブレイヴェストローマンを強調した為にかなり厳しいであろう事が予測される。実績通りのダート短距離に適性を示す配合だろう

ヴァーミリアン

2010-02-23 17:03:39 | 02年生
ヴァーミリアン(エルコンドルパサー×スカーレットレディ-サンデーサイレンス)牡・02生

主:6 結:6 土:3 弱:4 影:2 質[近]:1 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:32点 クラス:2B 芝:7~10F ダ:7~9F
日本適性:○ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:兼用 重馬場適性:○

 ヴァーミリアンは血統の前面で、Northern Dancer4・5×4及びHail to Reason6・7×4を形成した血統構成。従って、血の集合はやや不明瞭になり決してシンプルな配合形態ではない。ただし、主導としてはNorthern Dancerへと血の流れを見て取ることができ、中間断絶でありながら、主導として機能している。またHail to Reasonが血統全体を結合という側面で引き締めている。

 さらに、世代の新しい配合にもかかわらず土台構造は意外と堅固で、Nearcoが12ヶ・Gainsboroughが16ヶと悪くはないが、土台構造についての父母のバランス(父方はNearcoが強く、母方はGainsboroughが強い)はお世辞にも良いとは言えず、平均点以上の評価をすることは出来ない。

 また、中間断絶クロスを多用したために切れのある脚質ではないだろうが、生かされたスピード勢力は中々に強靭で、Lady Angela・Almahmoud・Native Dancer・Royal Chargerと主導たるNorthern Dancerへと確実に補給されている。

 総合的に見ると、決して評価できる内容ではないものの、日本向きのスピードを生かした配合内容だと言える。シンプルでないことと、スタミナの核の欠如は惜しまれる点で、ベストは芝・ダート共に10F以下だろうか。

ヴァーミリアン(川崎記念)

2010-02-23 17:01:49 | 2010年GⅠ勝ち馬
ヴァーミリアン(エルコンドルパサー×スカーレットレディ-サンデーサイレンス)牡・02生

主:6 結:6 土:3 弱:4 影:2 質[近]:1 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:32点 クラス:2B 芝:7~10F ダ:7~9F
日本適性:○ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:兼用 重馬場適性:○

 ヴァーミリアンは血統の前面で、Northern Dancer4・5×4及びHail to Reason6・7×4を形成した血統構成。従って、血の集合はやや不明瞭になり決してシンプルな配合形態ではない。ただし、主導としてはNorthern Dancerへと血の流れを見て取ることができ、中間断絶でありながら、主導として機能している。またHail to Reasonが血統全体を結合という側面で引き締めている。

 さらに、世代の新しい配合にもかかわらず土台構造は意外と堅固で、Nearcoが12ヶ・Gainsboroughが16ヶと悪くはないが、土台構造についての父母のバランス(父方はNearcoが強く、母方はGainsboroughが強い)はお世辞にも良いとは言えず、平均点以上の評価をすることは出来ない。

 また、中間断絶クロスを多用したために切れのある脚質ではないだろうが、生かされたスピード勢力は中々に強靭で、Lady Angela・Almahmoud・Native Dancer・Royal Chargerと主導たるNorthern Dancerへと確実に補給されている。

 総合的に見ると、決して評価できる内容ではないものの、日本向きのスピードを生かした配合内容だと言える。シンプルでないことと、スタミナの核の欠如は惜しまれる点で、ベストは芝・ダート共に10F以下だろうか。

トウカイテイオー×ロジータ

2010-02-10 15:21:05 | 仮想配合
(トウカイテイオー×ロジータ-ミルジョージ)-・-生

主:6 結:6 土:3 弱:5 影:3 質[近]:3 質[遠]:4 SP:4 ST:4
合計:37点 クラス:3B 芝:8~12F ダ:8~10F
日本適性:□ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:芝 重馬場適性:□


 主導はNasrullah6×5・6・7。次いで、Royal Charger6×7及びFair Trial6×7で血統をリードしている。この三者は、Nearco~Pharos(=Fairway)によって強固に結合し、主導内においては6~7代目において結合を完了している。

 また、6代目までに存在するクロスである、Avena(=プリメロ)は8代目Blandfordで、Hyperionは9代目Chaucerで、Kongは9代目Swynfordで、DjebelはBayardoを通じHyperionを介して結合を完了している。この結合力が、この配合の最大の武器だと言えるかも知れない。

 しかしながら、主導勢力としてはやや不明瞭な配合で、血統全体としては自身の土台構造を形成するNearco~Pharosが支配的な血統構成をしている為、さほどのマイナスになっていると考えられないが、血の集合は若干不鮮明だと言えるだろう。

 反面、生かされたスピード・スタミナ勢力は中々に強靭で、スピード面は、Royal Charger・Fair Trial・Tetratema等、日本向きの軽いスピードが生きている。また、スタミナ面においては、Hyperion・Avena(=プリメロ)をスタミナの核にし、Djebel~Tourbillon・Solario・Son-in-Law・Dark Ronald等、細かい血も目覚めさせている。従って本質的には中距離向きの配合だと言えるが、芝12Fの克服も可能。

 決して超一流だと言える配合内容では無いかも知れないが、父母共に夢のある配合だと思う。

 父トウカイテイオーはシンジケートを解散し、不用意なNorthern Dancerクロスを試される配合が多く、母ロジータは繁殖を引退。もはや再現の可能性すら無いが(同血配合は…)、競馬が持つブラッドスポーツの魅力を感じられる産駒の出現を切に祈りたい。

仮想配合について

2010-02-10 14:41:35 | 仮想配合
 仮想配合についてのカテゴリーです。

 未だ勉強中の身でありますので、ここに書き込まれる配合については、話半分に聞いて頂ければ幸いです(基本的に好きなサラブレッドについての考察が多くなるはずですので、甘めの評価になっていると思われます…)。

 また、ご意見やお叱り等がありましたら教えて頂ければ幸いです。

 ※あくまでも仮想配合です。閲覧頂きました皆様には当ブログ内でのみ楽しんで頂ければ幸いです(関係者の方々に問い合わせ等、決してしないで頂けますよう願います)。