血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

距離適性評価基準に対する変更

2018-12-02 15:45:18 | 血統評価基準
 評価基準に対する変更のアナウンスです。

 距離適性に関しまして、従来のハロン表記を変更したいと思います。
今後は、S M I C L の5段階に対して表記を行います。また、芝・ダートの区分を残します。

  S=スプリント 6F前後の適性
  M=マイル 8F前後の適性
  I=インターミディエイト 10F前後の適性
  C=クラシック 12F前後の適性
  L=ロング 14F前後の適性

 これに×~△~□~〇~◎の5段階評価を行います。
また、これに伴い距離短縮適性及び、距離延長適性の項目を削除します。

 今後とも、変更がある場合はアナウンスさせて頂きたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

血統評価基準変更

2018-08-16 20:45:08 | 血統評価基準
先日の投稿の際に、評価基準の変更をしましたと、アナウンスいたしましたが、細かい内容を投稿させていただきます。

Ⅰ 主要項目

① 主導      (1~10点)

主導とは、クロス馬の中から、当該のサラブレッドの血統を明確にリードする血を指します。この主導は、血統全体を通じ多数派であり、その他のクロス馬と強固に結合する事が好ましいと言えます。また、主導勢力は複数であっても構いませんが、その場合は強固に連動している事が条件になります。

② 結合      (1~10点)

結合とは、クロス馬が相互に連動しているかについて評価を行います。連動している否かの判断は、互いに共通の祖先を持つか否かによります。また、多数派のクロスが10代目で結合する場合、アナウンスをいれつつ、結合を果たしていると判断する場合があります。各クロスの結合は、近い世代においてシンプルに結合を果たしている状態を、好ましいと考えますが、結合単体の評価においてはそこまで重視はしません。

③ 土台・血の流れ (1~5点)

土台・血の流れとは、当該のサラブレッドの血統において主導と考えられる血統の祖先が7~9代目において、多数クロス馬として存在しているか否かで評価します。また、土台構造を形成する血は複数の連合勢力でも構いません。単純に連数が多ければ評価が高くなる訳ではなく、4代目の祖先を起点とした16箇所のブロックにおいて存在するか。更に、その土台構造を形成するクロス馬からの主導勢力への、血の流れがシンプルか否かで評価をします。

④ 弱点・欠陥   (1~3点)

弱点・欠陥とは、5代目に位置する祖先馬32頭を基準とした各ブロックにおいて、6~8代目においてクロスが存在しない場合を弱点。9代目においてもクロスが存在しない場合を欠陥として判定します。影響度バランス上、強力に主張している部分に弱点・欠陥が存在した場合、特に重視します。

⑤ 影響度バランス (1~3点)

影響度バランスとは、6代目までのクロス馬について調べます。6代目=1点、5代目=2点、4代目=3点…として配点を行い、どの部分から強く影響を受けているかを視覚化します。極端に影響が強い、もしくは弱い部分がある場合は評価が下がります。

⑥ 血の集合    (1~7点)

血の集合とは、当該のサラブレッドの血統内において血をしっかりと集合させている部分があるか否かで評価をします。この部分は複数あっても構いませんが、影響度バランス上協調された部分なのか否か、またその部分に主導勢力を含むか否かで評価を行います。

⑦ 質       (1~5点)

質とは、当該のサラブレッドの強い影響を持つクロス(遠い世代)を中心に、父母(近い世代)の血の質を含め評価を行います。近い世代については、基本的に祖父母までの血の質を考慮しますが、母方の血の質を特に重視します。

⑧ 再限度     (1~7点)

再限度とは、当該のサラブレッドの血統においてクロスした血によって、有用な祖先が再現されているか否かで評価を行います。この再現が良好な部分を多数持つ事により当該のサラブレッドにおいてその能力が再現されていると判断します。基本的には祖父母6頭までの再限度を見ますが、母方の再限度を特に重視します。

⑨ スピード    (1~5点)

スピードとは、当該のサラブレッドの血統内において、スピード系のクロスが多い場合評価が上がります。また、それらの血が主導と密接に結合を果たしているか否かによっても評価がかわります。距離適性に影響を与えます。また、7代目に配されたクロスも重要視します。

⑩ スタミナ    (1~5点)

スタミナとは当該のサラブレッドの血統内において、スタミナ系のクロスが多い場合評価が上がります。また、それらの血が主導と密接に結合を果たしているか否かによっても評価がかわります。距離適性に影響を与えます。また、7代目に配されたクロスも重要視します。

⑪ 特別配点    (0~5点)

特別配点とは、クロス馬のみを足掛かりにサラブレッドの能力を考察する五十嵐理論の原則から外れた項目です。当該のサラブレッドの血統内において、クロス馬以外に着目すべき部分がある場合、その部分に配点します。また、この特別配点によって、最高点である60点を超える事はできません。


Ⅱ その他評価 

〇日本適性:日本の軽い芝に対する適性です

(×~△~□~〇~◎)

〇成長力:サラブレッドの血統から想定される成長力です。

(×~△~□~〇~◎)

〇芝適性:サラブレッドの血統から想定される芝向きの適性です。

(×~△~□~〇~◎)

〇ダート適性:サラブレッドの血統から想定されるダート向きの適性です。

(×~△~□~〇~◎)

〇重馬場適性:サラブレッドの血統から想定される芝向きの適性です。

(×~△~□~〇~◎)

〇距離適性(芝):芝コースにおける距離適性です。

(5~16F)※9~11Fとされるサラブレッドにおいて基準距離は10Fになる場合
9~11F(10F)と表記します。

〇距離適性(ダ):ダートコースにおける距離適性です。

(5~12F)※9~11Fとされるサラブレッドにおいて基準距離は10Fになる場合
9~11F(10F)と表記します。

注:距離適性について、当該の配合における父母もクロスしたとしてカウントします。


Ⅲ 参考評価 ※開花率・成長型・距離延長適性・距離短縮適性の項目については、いまだ固まっていませんので試案です。

〇開花率:サラブレッドの血統から想定される能力の開花率です。

(△~□~〇)

〇成長型:サラブレッドの血統から想定される早熟性を判断します。

(早熟~普通~晩成)

〇距離延長適性:サラブレッドの血統から想定される、距離適性を外れて延長した場合の適性です。

(△~□~〇)

〇距離短縮適性:サラブレッドの血統から想定される、距離適性を外れて短縮した場合の適性です。

(△~□~〇)


Ⅳ 総合評価

 総合評価は、①~⑩の主要項目及び、⑪特別配点の点数を合計し3A~Cの7段階によるランク付けを行います。そのランク分けは以下のように行います。

3A(60~55点) 2A(54~49点) 1A(48~43点) 3B(42~37点) 2B(36~31点) 1B(30~25点) C (24点以下)

※すべての項目について変更する可能性はあります。

評価基準(変更)

2009-08-12 21:15:44 | 血統評価基準
 唐突ではありますが、クラス別けの基準を変更したいと思います。

 理由としては、9段階評価な点と、評価項目が多い点を含め全体的に甘い判断基準になる為です(自己診断も甘いものですが、いまだ勉強中の身ですので…)。

 以下の様に変更したいと思います。

 3A:50~46点
 2A:45~42点
 1A:41~38点
 3B:37~34点
 2B:33~30点
 1B:29~26点
 3C:25~22点
 2C:21~18点
 1C:17点以下

 としたいと思います。ただし未だ判断基準の変更も含めて、自分なりの血統観が固まっていないのも事実です。閲覧頂いている皆様にはご不満など多々あるかも知れませんが何卒よろしくお願い申し上げます。

評価基準(各項目について)

2009-04-22 21:44:57 | 血統評価基準
 では、各評価項目についての簡単な説明に入りたいと思います。

 ①主導(1~10点)
 主導とは、クロス馬の中から、当該のサラブレッドの血統を明確にリードする血を差します。この主導は、血統全体を通じ多数派であり、その他のクロス馬と強固に結合する事が好ましいと言えます。

 ②結合(1~7点)
 結合とは、クロス馬が相互に連動しているかについて評価を行います。連動しているか否かとは、互いに共通の祖先を持つか否かによります。この結合度合いは、近い世代で少ないクロス馬によって結合している事が好ましいと言えます。

 ③土台(1~5点)
 土台とは、当該のサラブレッドの血統において主導と考えられる血統の祖先が7~10代目で多数クロス馬として存在するか否かで評価をします。因みに多数とは現在のサラブレッドでは20以上程度です。

 ④弱点(1~7点)
 弱点とは、5代目に位置する祖先馬32頭を基準に調べます。この32頭の祖先の8代目までにクロスが出来ない場合を弱点、9~10代目までにクロスが出来ない場合を欠陥と呼び、評価の低下を招きます。

 ⑤影響(1~3点)
 影響とは、6代目までのクロス馬について調べます。6代目=1点、5代目=2点、4代目=3点…として配点をします。その配点を血統の4ブロックに分けて合計します。この得点によって、どの部分からの遺伝的影響が強いかを調べるとともに、過去の名馬達(Nijinski Ribot等8種あります)に近いか否かを調べ配点します。

 ⑥質[近](1~3点)
 質[近]とは、近い祖先馬(3代目まで)の血統の評価が高いかどうかで配点をします。近い祖先馬はクロスせずとも当該の競走馬に強い影響を与えていると考え、新たに項目を作りました。また牡馬よりも牝馬の血統評価をより重要視しています。

 ⑦質[遠](1~5点)
 質[遠]とは、当該のサラブレッドのクロス馬の血統評価により左右されます。また、影響度バランスにより強調されたブロックのクロス馬の質を更に重要視して配点します。

 ⑧スピード(1~5点)
 スピードとは、当該のサラブレッドの血統内でスピードの血が多い場合評価が上がります。また、それらの血が主導と密接に結合しているか否かによっても評価が変わります。距離適性にも影響を与えます。また、7代目に配された血も重要視しています。

 ⑨スタミナ(1~5点)
 スタミナとは、当該のサラブレッドの血統内でスタミナの血が多い場合評価が上がります。また、それらの血が主導と密接に結合しているか否かによっても評価が変わります。距離適性にも影響を与えます。また、7代目に配された血も重要視しています。

 ⑩特別配点(0~3点)
 特別配点とは、クロス馬のみを足がかりにサラブレッドの能力を考察する五十嵐理論の原則からはずれた項目です。当該のサラブレッドの血統内においてクロス馬以外に着目すべき点がある場合、その部分に配点をします。また、この特別配点によって、最高点である50点を超えることは出来ません。
 ※この項目については、今後増加する可能性があります。

 その他の評価

 ○日本適性:日本の軽い芝に対する適性です。
           (×~△~□~○~◎)
 ○成長力:サラブレッドの血統から見た成長力です。
           (×~△~□~○~◎)
 ○成長型:想定されるサラブレッドの成長型です。
           (早熟~早め~普通~遅め~晩成)
 ○馬場適性:血統から想定される馬場適性です。
           (芝~兼用~ダート)
 ○重馬場適性:血統から想定される重馬場適性です。
           (×~△~□~○~◎)
 ○距離適性(芝):芝コースにおける距離適性です。
           (5~16F)
 ○距離適性(ダ):ダートコースにおける距離適性です。
           (5~12F)

評価基準

2009-04-22 21:43:55 | 血統評価基準
 初めまして、血統オタクのtakuと申します。このブログではサラブレッドの血統を見てそれぞれに評価をする、などという独善的な書き込みを気の向くままにアップしていきたいと思います。まず始めに、サラブレッドの血統を評価する基準について説明します。

 血統理論には、様々な種類があります。私個人が参考にしているのは、故五十嵐良治氏が創案し、体系化された五十嵐理論と呼ばれるものです。この、五十嵐理論を軸におきながら独自の評価基準を加えた劣化版になります。なお、五十嵐理論上の考え方・用語等の著作権は全てIK血統研究所に帰属します。


 偉大な先達の方々、また個人的に師匠と考えている方(評価基準を見れば解る方は解りますよね)に影響を受けて自分なりに考えた評価項目が以下の様になります。

 ①主導 ②結合 ③土台構造 ④弱点・欠陥 ⑤影響度バランス ⑥質[近] ⑦質[遠] ⑧スピード ⑨スタミナ ⑩特別配点
 
 この、10項目についてサラブレッドの血統を10代目の父母(公式評価は9代目まで)まで遡り配点していきます。五十嵐理論に知識のある方は、評価基準が違う事に違和感を覚えるかもしれませんが、ひとまずはこの基準で評価をしていきます。

 因みに、この評価基準にそれぞれ配点をしますが、評価点は同一ではありません。私個人の判断で、重要であるか否かによって格項目に配点の差異をつけています。以下はその点数です。

 ①1~10点 ②1~7点 ③1~5点 ④1~7点 ⑤1~3点 ⑥1~3点 ⑦1~5点 ⑧1~5点 ⑨1~5点 ⑩0~3点

 特別配点を除く、①~⑨を合計すると最高50点になります。この9~50点の得点に応じ競走馬の血統をクラス分けします(因みに公式は7段階評価)。以下はその基準と該当するサラブレッドです。

 50~46点:3Aクラス:タマモクロス・ビワハヤヒデ等
 45~41点:2Aクラス:サイレンススズカ・ナリタブライアン等
 40~36点:1Aクラス:マヤノトップガン・ディープインパクト等
 35~31点:3Bクラス:ウオッカ・エアグルーヴ等
 30~26点:2Bクラス:ヒシミラクル・ヤマニンシュクル等
 25~21点:1Bクラス:500万下~条件級
 20~16点:3Cクラス:未勝利~1000万下級
 15~11点:2Cクラス:中央未勝利級
 11点以下:1Cクラス:地方未勝利級

 と、いった感じになります。次回からは、各評価基準の説明に移りたいと思います。