血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

2020年クラシックロード(牝馬)

2019-06-05 18:48:21 | 雑記・その他
 今回の血統徒然草は、2020年の牝馬クラシックロードにおける注目馬を何頭か取り上げたいと思います。
※後日、複数頭追加する予定です。

リアアメリア(ディープインパクト×リアアントニア by Rockport Harbor)牝・17生

Ⅰ 主:5 結:6 土:2 弱:2 影:2 集:5 質:3 再:3 SP:3 ST:3 特:0
合計:(34/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I □ C × L ×
ダ:S × M □ I △ C × L ×
芝適性:□ ダート適性:□ 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:△ 成長型:早熟

 主導は、Sir Ivor及びNorthern Dancerを呼び水にしたMahmoudの系列クロス。次いで、父母共に系列クロスを形成したRoyal Charger。その意味では、血の流れ自体は比較的良好な配合だとは言えるが、全体的な世代の問題が大きい配合で、父の主導であったAlmahmoudや、その切れ味の源となったと考えられるTurn-toが世代ズレを起こしている等、クロス効果が予測しづらい配合だとは言える。とは言うものの、父と祖母であるBeer Baronessの相性の良さは何とか生かされており(父と祖母の配合であれば、3B級の芝向きマイル~中距離タイプの配合)、前述の二つのクロスを全体の先導役に、35という少ないクロス馬で全体を纏め、全体の血を父母であるウインドインハーヘアへと集合させたのは、比較的面白い部分だと言えるか。決して、きめ細かい配合では無く、奥も深いとは言い難いが、早期に芝のマイル~中距離対応は可能な血統構成だとは言える。また、生かされた血の内容から見て、父の様な切れ味を武器にするタイプでは無く、先行して良さがでるタイプ。また、距離の適性は前述の通りだが、少ないクロス馬から来る燃費の良さから、ペース次第ではあるものの、ある程度の短縮・延長への可能性を秘める事は、指摘しておきたい。


 本日はこのあたりで筆を置きたいと思います。