先週小雨で気温が下がった中、現場の内装工事のチェックに足を運ぶ。
現場監理とは、ともするとあら探し(手抜きがないか)間違い探し(図面通り出来ているか)になりがちだが、今回の現場は行く度に「ここまでやってくれるなんて」とちょっと感動する現場である。ものづくりが好きな職方が集まっているのか、お施主さんの人柄か、設計者が求める以上のことを丁寧にやってくれるのである。(そのためちょっと工期が遅れているのが難点ですが)設計者でなければ気がつかないような些細なことですが、今回はそれを少し紹介。現場って当たり前のように見えて実はなかなか出来ない部分って多いんですよ。
こういった丁寧な仕事に通じるための監理者の心得としては、見積が上がるので図面では表現を抑えていた部分や、設計の意図や想いを監督さんに語っておくこと。コミュニケーションがうまく行くと何だかその先まで理解してくれるようです。
バルコニーの腰板 直接手を触れるところでないので、角はRを付けなくても問題なし。でもここでは、きれいに丸く面取りされていました。(小さいお子さんがいるからと大工さんの配慮)
ダクト周りのシール、外壁の凹凸に合わせてしっかり密着。雨漏れ水漏れの原因は多くがシールの切れから。ここは必ずチェック。(今回シールしやすさを考えて角形のベントキャップを選んで良かった)
収納量アップ!設計では引戸があるため畳み下の収納は3カ所だったのに、現場では4カ所に(今回の設計は様々な適材適所の収納を取るための工夫が盛り沢山、口酸っぱく言っていたお陰も?)