せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

入居後の生活が豊かになる喜び

2019年07月22日 | A06設計監理_熊本県M邸古民家再生

雨に続く雨、、、の熊本です。

九州を始め、西日本で大雨の警報が出ていますね。
皆様十分にご注意くださいね。

先週は、帰宅時の大雨に、最強ワイパーでも
前が見えにくくて、ハラハラしました。

道路冠水しないことを祈りつつ
帰路につきました。
(日が長くて良かった。日没は、19時20分頃、関東より30分ほど遅い)


渋滞で停車中の写真です。

工事が完了し、引き渡した後は、
入居後の概ね一年後に、
施工者さんと点検を行うことにしています。

設計事務所に義務はないのですが、
一年の四季を通じて、概ねの不具合が出揃うからです。

特に無垢材は調湿して動きますので、
木製建具は、調整が必要になってくる場合も多いと
依頼主さんには、最初にお話ししてあります。

制作建具やさんも心得ておられて
ありがたいことに、同席してくださいます。

保守点検は、実際は人件費が発生しますから
有料で行いたいところなのですが、
快く引き受けてくださる施工者さんと
ものづくりが出来ていることに、こういう時は
本当に感謝します。

私の設計は、建具も、キッチンなどの家具も
木をふんだんに使いたいので、
デザインし、オーダーすることがほとんど。

使い勝手や、デザインや素材などは、
クライアントさんの生活に合わせて検討します。

ご要望通りに工務店さんに作ってもらっても、
人の手仕事、不具合もあります。

思いがけない使い方をされている場合もあります。

今回は、木製建具の反りや漆喰塗りと木の隙間ができるなど
やはり、木の周りに、補修箇所が発生しました。

無垢の木は呼吸するいきもの。想定内の部分もあります。

先週は、さらにその部分がきちんと修復できているか、
2度目の点検に伺いました。

その際に、いろいろなものを、クライアントさんから
いただいたのが、最初の写真です。

手作りジャムに、畑の果物に、手作りの手提げ袋です。



洋裁がご趣味の奥様のために
今回は、広縁に、ミシンコーナーを想定し
そこに、布専用の収納家具を造り付けたのです。

しっかりと使いこなされ、
どんどんと新しい作品が生み出されていました。
手提げカバンに、お洋服に。。。

その中から、「好きな柄を貰ってください。」と
渡されたのが、手提げ袋です。リーバーシブルになっています。
あまりにも可愛いので、子どものお弁当袋に活用しようかしら。。。

などなど、いただくことは、もちろん、とても嬉しいです。

そんな中、設計監理者としての、一番の喜びは、
ご家族が、幸せそうなことです。

やりたかったこと、好きなことが
入居後も、スムースに実現する。

これが、私の設計者の醍醐味なのです。
暮らしを創っている実感が湧くからですね。

奥様が、暮らしの中でキラキラ輝いて、
そして、ご主人がそれを嬉しそうに眺めておられる
そんな構図を、訪問するたびに垣間見れると、

幸せのお裾分けをもらっているなぁと、しみじみします。

熊本地震で、いろいろな苦労や心労もお有りだったと思うのです。
それでも、それらを乗り越えて、今があるのです。

がまだされたなぁ。。。(熊本弁で頑張るの意味)

これからも、ぜひ、毎日の暮らしを、明るく前向きに
楽しんでいただけたら良いなぁと、ご自宅を後にしました。

この度は、まことに有難うございました!


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