せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

高齢者疑似体験

2007年03月16日 | まちづくり

先週の福祉のまちづくり研修3日目は、視覚障害者、聴覚障害者の方に実際の生活の上での問題点、まちでの体験で困ったことなどのお話を聞く貴重な機会だった。設計者として、点字ブロックの良さ悪さや、案内、緊急時の連絡の取り方など、もう少しの工夫が欲しいという切実な声に見直しの必要性を強く感じた。

また介助体験もあり、障害のある方の思いを理解することは当事者でなければ到底無理であろうが、経験することで少しは寄り添えるかもしれないと、小さな希望のようなものを感じた。まちで見かける杖をついて歩いている視角障害者の方には積極的に声掛けが必要だったことも実は恥ずかしながら知らなかった。

高齢者の疑似体験は、プロテクターのような装置を付けるもので、視界の狭さ、かすみ、手足の不自由さ、腰を曲げたままので歩行など、その困難さを体験。機能的側面だけでなく、心理的不安、恐怖感といったものも味わえるという代物。
070307_1 立ち上がる動作一つ難儀なので「よこいしょ」「どっこいしょ」のかけ声が思わず漏れてしまう。
体験者も増えているのであろうが、参加者は福祉関係の設計をしている方も多く、経験済の方もいらしたが、やはり百聞は一見にしかずということを実感した。

コメント
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