きくちレイコ‥改め、ジャスミン・レイ(v,pf)とヤマナカフミオ(g,v)のDuoに藤川カズヒロ(per.)が重なり、更にジプシーベーシストのオカザキ君がリズムを打つ。まったくのfirst session‥実にいいですなぁ。最近、こんな具合に、様々なミュージッシャンが音を重ねるというステージが多楽祭で見られるようになった。今までにあまりなかったようなシーンが今年は色々と聴けたら楽しみ方が増えるってぇもんですゼ。
平田さん。アダルトな平田ワールド。妖艶な演歌とフォークソングが合わさったような懐かしいような、やっぱり平田ワールドのような‥いずれにしても、「個人の世界」を持つ人にはかなわないのですよ。
松田さんは、すけあくろうが開店した当時に演奏された記憶があります。確か、三人で氏が今よりずっと若かりし頃の時代にナナ、なんとLPレコードを出されたと云う、当時ブインブインいわせて居られた歌の数々を聴かせて貰ったものです。今宵も相変わらずのとおった歌声でありまして、バリバリの現役ぶりを拝見しました。
45‥です。歳じゃありませんゼ。ウルトラ7/イレブン店主のうるしだにさんが抱えているギターの名称のことですゼ。もう一回云うときます。「45」です。「マーティン」の。そんじょそこらにゃありゃしませんゼ。がしかし、この多楽祭に出演するミュージッシャンのナナ、なんと4人が、「45」を所有、または所持、または「買うちょって」んですゼ。それもみ〰んな三次市在住のおじん‥失礼、御仁ばかりであります。ん〰、ガンバレ！庄原！
川近さんの出番。今宵の出し物は、久方ぶりのオリヂナルの新曲。♪ぜったいぜったい絶対絶対‥負けないゾ〰と唄われます。こうやって歌を通して、その人なりの生活や苦悩や喜び、そうして夢や志が垣間見えるっちゅうのは、やっぱり自分が書いた歌ゆえの良さなんですよね。筆者もがんばらんにゃ‥
新田さん。本日、ソロ。この御仁はどんな時にもオリヂナルを唄われます。時として友人や先輩の書いた歌を唄われることもありますが、ガンとして、オリヂナルにこだわって唄うてです。エエですね。今年も一年よろしく‥です。
ヤマナカフミオ氏と藤川カズヒロ氏に付き合って貰うて、チョイと唄うた筆者です。
山田さんはこの夜、敬愛される彷茫さんの歌を唄われました。筆者の知らなかった故人の古い歌も初めて聴かせて貰えました。ステージの後ろに飾った彷茫さんの写真も心なしか、と〰っても嬉しそう。
永迫選手は実は草サッカーの選手の顔も持っておりまして、実にサッカーに詳しい。この夜はアジア杯の決勝戦、ジャポン対オーストラリア。「今日はどうかのぅ？」と心配そうに尋ねる筆者に、「勝ちます」と力強いお言葉をくれたんですゼ。
ジプシー・ベーシストおかざき君はベースを弾きながらメッチャ難易度の高い♪Englishman in Newyorkをジャスミン・レイと藤川カズヒロを伴い見事に唄うちゃったんですで。こりゃ今後が楽しみです。
久保佳舟先生です。おとなりの。「となりのトトロ」てな名画がありましたが、この方は「となりの佳舟」です。彷茫さんの名曲、♪生きていますか‥のレコーディングにはアコースティックギターでサポート。今宵は故人の馴染みの曲と朗々と久しぶりの詩吟も吟じられました。拍手。
畑中さんです。キャプテンです。全日本で云うたら長谷部です。多楽祭のキャプテンはこの畑中さんでして、いつからキャプテンなのかは定かではありませんし、腕章も巻いていませんが、間違いなくキャプテンで、その理由は無論、この人の存在感ですね。今年も宜しくお願いします。
1月17日16時47分に彷茫さんは亡くなりました。肝臓を病んでおられて長い時間、治療と闘病の毎日だったのだと察します。その間、月に一度の多楽祭に出演し、音楽の仲間の演奏や歌を楽しみにして居られました。中でも出演者の誰かと一緒にセッションや共演をすることを何よりの喜びにされていたようにも感じていました。そんな彷茫さんが好きでやまなかった音楽を、我々がつづけていくことが何よりの供養になるのではないかと思っています。
まだ決定ではありませんが、彷茫さんが愛した楽曲を各々持ち寄って、一枚のCDにしたいなぁとみんなで相談しています。はっきりすれば、このHPでお知らせしたいと思います。
雪の降る寒い寒い一月の多楽祭でしたが、参加してくれたみなさん、ホンマにありがとう。