杉山
俳号 杉の宴 二川 一枝 学庵 梅月 卜足
杉の宴
野菊折る怨も手向のひとつかな
二川
出来晴や塗替させし簓獅子
寒食や畄子ても無て物静か
一枝
汐くさき風呂敷洗ふ弥生哉
学庵
不二に眼の届けば寒き小春哉
遂人
また鐘か〆る氷の轄かな
梅月
春雨や子は双六の旅つかれ
末枯や朱冠黒みし納露 →霪(オサメアメ)
上手より下手に奥あり■(過)用力
村雲は俄の莖か天の川
短夜や鶏の預る壱念の勝負
卜足
夜に入ればよい風のある土用哉