水曜日は四年生と体育をします。
だいたいドッジボールをしています。わたしは、なかなな球がつかめませんでした。
わたしが投げる球も、だいたいがとられてしまいました。
わたしは、いっしょうけんめいなげたりとったりしているけれど、球をとろうとするとおとしたり、なげる球はすぐとられてしまいます。そうゆう時は、四年生や、けんちゃんがうらやましくてたまりません。
どうかして球をつかんだり、投げたりしないと、いつになってもしょうがないと思います。
ある日、四年生とボール運動をした時、投げたり取ったりするのが、じょうずになってきました。そして今までよりもっとじょうずになろうと思いました。
そしていつもと同じように四年生と体育をやりました。その時もドッジボールでした。
いっしょうけんめいやっていました。
その時四年生の男の子がわたしも目がけて球をなげてよこしました。
わたしは、いつの間にかボールをつかんでいました。わたしはうれしくてたまりませんでした。
その日は、四回ぐらい四年生の投げた球をつかんで、けんちゃんの球を一回つかみました。
その夜は、そのことをおとうさんに話しました。おとうさんに、ほめてもらってまたうれしくなりました。
その日から、ボールを受け取ったり、投げたりするのがとてもじょうずになりました。そして今では、あてられるようになりました。
わたしは、今までくじけないでよくがんばったなあと思って、またうれしくなりました。
(三月八日 土)
鎌形小学校『三年生の文集』1975年(昭和50)3月