北海道は、冷凍庫の中に入ったように寒く、外に出ているだけで、耳、顔、おなかなどは寒さで痛くなるような気温(零下10度)が続いています。灯油は100円/リッターを超えていますので、暖房費が高額になり大変です。自治体によっては福祉灯油の支給を行う地域が出ています。雪も多く、我が家は家裏は一階がほぼ雪で埋まっています。これは屋根の雪が落ちてきて、積雪になっているからです。早く春の気配が出てくることを願うばかりです。
アメリカ側から見た選挙結果と反応です。自民党政権が名護市市民、沖縄県民から支持されていないこと。移設反対の地元の判断は、移設への困難さを作り出すことなどを評論として掲げています。
安倍、自民党極右政権のとる政策と東アジアにおける軍事的な緊張激化など、アメリカオバマ政権とのすれ違いも「苛立ち」のように論評しています。アメリカ政権、アメリカ軍が沖縄米軍基地を国外撤去するということはないのでしょうが、地元住民の多数が反対する基地移設に関して腰が引けるはずです。また、このような安倍、自民党政権に対する不信、不満はくすぶり続けることも確実です。
<ウオールストリートジャーナル>
【東京】米軍飛行場の移転受け入れの是非が争点となった沖縄県名護市長選挙が19日行われ、安倍晋三首相の移転計画に反対する現職が再選を果たした。名護市辺野古は飛行場の移転先に選ばれているが、反対派市長の再選はこの移転が直面する障害を浮き彫りにした。
安倍首相は1カ月足らず前に、仲井真弘多知事を説得して名護市沿岸部の辺野古埋め立ての承認を取り付けたばかりだが、今回の市長選の結果、18年間にわたって停滞していた移転計画に再びブレーキがかかる恐れもある。
再選を果たした稲嶺進氏(68)は、支持者を前に、「市長として、市民の安全を守っていく」と述べ、「埋め立てを前提としたいかなる手続き、申請も全て断る」と強調した。沖縄中部の人口密集地域にある米海兵隊の普天間飛行場を移転する計画では、名護市辺野古沿岸の埋め立て工事が計画されている。
稲嶺氏は、名護市の許可を必要とする港湾など周辺インフラの利用を阻止することによって、アジア太平洋地域の米軍再編に絡んだ普天間飛行場移転に待ったをかける可能性がある。
人口約6万人の名護市の市長選は、地元に飛行場を受け入れるかどうかをめぐる事実上の住民投票になった。世論調査では圧倒的多数の住民が移転に反対していた。しかし仲井真知事が昨年12月末に安倍首相との会談を受けて、埋め立てを承認したことから、市長選の行方が注目されていた。
名護市選管の19日夜の発表では、稲嶺氏の得票数は1万9839票で、移転賛成派の対立候補で自民党が推薦する末松文信氏(65)の1万5684票を上回った。
政府は、地方選の結果が政府の移転計画に影響することはないと主張しているが、安倍首相にとって重要な時期に逆風となった。米国では日米同盟に対する同首相のコミットメントがますます疑問視されている。同首相の送るシグナルがちぐはぐなためだ。
たとえば米国防総省当局者は、安倍首相が仲井真知事を説得して辺野古埋め立てを承認させたことを称賛した。しかし同首相は、その一方、米政府が中国や韓国との関係修復への期待を再三示していたにもかかわらず、戦時中の日本の軍国主義の象徴と中国や韓国がみなしている靖国神社を昨年12月末に参拝し批判された。
米国は長年、沖縄を戦略拠点とみなしており、朝鮮戦争やベトナム戦争当時、空軍中継基地として利用した。また、尖閣諸島(中国名は釣魚島)をめぐる日本と中国のあつれきが激化しており、沖縄駐留の米軍は武力紛争に対する主要な抑止力になっている。
19日の名護市長選は日米両国が普天間飛行場移転で合意した1996年以降で5度目の市長選だった。その後、日米の話し合いで名護市が移転先になった。
それ以降、名護市の歴代市長は移転計画を受け入れたが、2010年の市長選で稲嶺氏が勝利し、このトレンドが変わった。