“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

慰安婦問題とアメリカサフランシスコ市の対応

2013年06月11日 14時51分44秒 | 臼蔵の呟き

橋下がどう言い訳をしようが、世界の常識は「歴史認識の改ざん」「戦争と性暴力」を容認しないことをよく示した事実です。女性蔑視、人間性の否定となる性暴力容認発言を国民とマスコミの読解力不足と言い張るような橋下を容認しないことは日本のみならず、他国でも社会的に容認されないことを示しました。

安倍、自民党靖国派、右翼勢力による歴史改ざん、日本による中国、韓国、アジア侵略戦争の否定などは国際的に容認できるものでないことはあきらかです。これまでも南京虐殺事件をなかったという名古屋市長発言などもありました。しかし、政治家(自治体の長、国政ともに)として公人としてその存在を認められ、任務を全うするためには「社会的常識」「国際政治の常識」を認めたうえで発言、行動すべきです。

侵略した国が、侵略された国、国民、政治指導者に謝罪し、その痛みを共有化するべきです。戦後、戦争犯罪を裁判において、日本国内の法律において戦犯を裁かず来た事がこのような矛盾した状況を生み出しているのだと思います。そのことが、戦犯が政権政党に入り、政治権力を握り、自民党、長期自民党政権を形作っているのだと思います。この点は、ドイツとは決定的に異なる戦後の政治、歴史経過となっているように思います。この間違いが彼らの行動、言動を生み出しています。 

<慰安婦問題と大阪橋下> 

旧日本軍の従軍慰安婦発言をめぐり、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が訪問予定だった米サンフランシスコ市が5月、「公式訪問としては扱わない。表敬訪問も受けない」と拒絶する内容の文書を大阪市に送っていたことが10日、大阪市関係者への取材で分かった。

 文書を送ったのは、訪問計画の交渉窓口となっていたサンフランシスコ市幹部。大阪市は5月22日に受け取り、翻訳を同日中に橋下氏に示したが、公表していない。

 文書は「サンフランシスコ市役所のスタンス」として「橋下市長が個人的に来ることは妨げられない」と記載しながらも、公式訪問や表敬訪問を拒むと明記。

 


安倍、自民党政権の外交、安保政策

2013年06月11日 10時55分37秒 | 臼蔵の呟き

非常に面白い現状分析です。内田教授の分析は、なかなかユニークで、まとを得ていると思います。日米安保条約(軍事同盟)に縛られて、政治経済、外交、すべての分野でアメリカの意向、ご機嫌を伺いながら、自民党政権が政策決定を行っています。自らの意思は別なところにあり、別な主張をしていても、アメリカ政権、アメリカの政治実力者の発言に従う、右往左往しているのが自民党、安倍、安倍政権です。自民党政権の外交政策に自主性がないとはよく言われることですが、内田教授によるとそもそも想像する、他の道を思考することを(自ら)禁止しているのですから、自主性、アメリカを抜いた外交政策などはありえないことになります。

原子力発電所、原子力エネルギー政策、TPP交渉、新自由主義経済、大手企業の経営方針などなどはすべてアメリカ政権、アメリカ政界、アメリカ多国籍企業の指示、支配下で許される範囲で、提起、実行されているといえます。

安倍政権は、小学校から英語教育を行うことを検討しています。馬鹿さ加減もここまで来れば狂っているとしか言いようがありません。しかし、彼らの思考方法、言動、知能では当然なのかもしれません。その一方で、美しい国、世界に誇る国「日本」とか時代錯誤のように念仏を唱えています。矛盾していることを理解できないほど唯我独尊なのかも知れません。

アメリカ抜きの日本外交はありうるか?<内田樹教授の考察>

問いに対する答えはもちろん「No」である。

そもそも日本外交が「対米従属である」と思っており、それを「何とかしなければいけない」と思っている人は日本の外交政策の決定過程には存在しない。
存在しないのだから、「アメリカ抜きの日本外交」が構想されるはずがないし、実施されるはずもない。
構造的に「そのことについて考える」ことが禁じられているのである。
一国の外交戦略について、これほどの抑圧がかかっているのは歴史的に見ても例外的な事例であろう。
独仏は普仏戦争から70年間に3回戦争をして、延べ数百万人の同胞を犠牲にした。独仏国境に「満目これ荒涼惨として生物を見ない」惨状を見た両国民が「もう戦争をしない」ために手作りした同盟関係がEUである。
誰に強制されたわけでもない。両国民がその主体的意思に基づいて「もう戦争をしないために手作りした」関係である。
ということは、絶えず「次の戦争」を回避するための手立てを尽くしているということである。

それが日米関係との決定的な違いである。

日米同盟は「もう戦争をしない」ために日米両国が手作りしたものではない。
アメリカが日本に「もうアメリカを相手に戦争をさせない」ために与えたものである。
それ以外の選択肢が許されなかったために、日本は戦後一貫して日米同盟基軸の外交を展開している。
だが、これは日本国民の主体的決意によるものではない。
現在67歳以下のすべての日本国民は、自分たちが安全保障についても、国防構想についても、「アメリカの許諾抜きで」政策を起案できるという可能性は「ない」ということが常識とされる環境に、生まれてからずっと暮している。属領に生まれた属領の子たちである。それが「自然」だと思っている。
それ以外の「国のかたち」がありうるということを想像したことがない。
というか想像することを制度的に禁じられている。

日米同盟基軸という外交戦略が選択肢として適切であるかどうかという「合理性」問題と、それ以外の外交的選択肢を構想するために知性を行使する自由があるかどうかという「権利」問題は、別の次元に属している。
日米同盟基軸という外交戦略は、日本の国益を勘案した場合、きわめて合理性の高い選択肢である。
けれども、「それがきわめて合理性の高い選択肢である」ということと、それ以外の選択肢を吟味することが制度的に「禁じられている」ということは論理的には繋がらない。
私が会った限りの政治家や外交専門家で、「アメリカ抜きの安全保障」についてなぜ想像力の行使を惜しむのかという問いに対して、「合理性」次元以外での反論を立てた人はいない。
ひとりもいなかった。
権利についての問題を私が問うているのに対して、全員が「合理性」レベルで回答して、そもそも私のような問題の立て方が「ありえない」と斬って捨てた。
繰り返し言うが、私は日米同盟基軸が「きわめて合理性の高い外交的選択肢」であることを認めている。
けれども、二国間関係は定常的なものではありえない。
歴史的状況は変化する。
80年代までは「東西冷戦構造」の枠内で日米同盟の合理性は基礎づけられていた。
90年代は「経済のグローバル化・ボーダーレス化」の枠内で基礎づけられていた。
00年代は「対テロリズム」の枠内で基礎づけられていた。
10年代は「中国の拡張主義抑制論」の枠内で、日米同盟関係の合理性は基礎づけられている。
さいわい(と言ってよいだろう)、この60年間はどのようにスキームが変化しても、そのつど日米同盟関係は「合理的なもののように見えた」。
けれども、それはスコラ派があらゆる自然現象を「神の摂理」で説明できたことに似ている。


ドイツのエネルギー政策

2013年06月11日 06時00分04秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

ゼラニウム 品種名「カリオペ」

写真ではうまく表現できませんが、ゼラニウムの中で一番の深い紅色をしています。ただ、気になるのは、この品種を改良した会社です。その会社名はシンジェンタ・ジャパン。シンジェンタは、スイスに本拠地を置く多国籍企業で、モンサント、ヂュポンに次ぐ世界第三位のアグリビジネス会社で農薬や種子を扱っています。ノバルティスもこお会社の前身です。この会社は遺伝子技術による品種改良も行っています。遺伝子組み換え作物の栽培によって、一般品種と交雑(雑種ができること)して、それが自生するようになると自然界にはもともと無かった植物が蔓延することになります。このゼラニウムは、除草剤で枯れないとか虫が食べたら死ぬとかの特徴は無く、ただ色が美しいというだけなので遺伝子組み換え技術は使っていないとは思いますが。

昨日、日本とフランスの原発輸出に反対する書き込みをしましたが、フランスの隣の国ドイツは違う方向へ向っています。

「脱原発から、その先へ」ドイツのエネルギー状況の本を今泉みね子さんという方が出しています。ドイツはチェルノブイリ原発事故の後に市民運動が盛んになり脱原発の流れとなりましたが、2011年まではその流れが逆流して原発容認の政治や経済状況でした。しかし東日本大震災で、変わりました。「ドイツの原発は安全」などと連邦政府は主張していましたが、180度急転換しました。

2011年6月6日にドイツ政府は次のように発表しました。事故を起こした日本の政府はこんな考え方はできていません。今泉みね子さんによると、

・現在止められている8基は永久に運転を停止する。ただし、うち1基は緊急必要時に運転する「冷たい予備」として待機させる。

・残り9基は個別に段階的に停止し、最後の2基は2022年12月31日に止める。

・再生可能エネルギー電力が占める割合を2020年までに現在の17%から35%に倍増させる。

・二酸化炭素排出40%削減を2020年までに達成する。

この実現のためにいくつかの法案を閣議決定しました。そしてこの内容の大半は野党や環境団体からほぼ支持されました。

 

ドイツと日本は、なぜこんなに違うのでしょう。戦争に対する考え方や政府の姿勢の違いも考えさせられてしまします。日本はドイツより太陽だって風だって海だって地熱だってたくさんあります。安倍首相の奥さんの言うように再生可能エネルギで世界の指導者になれる資源はあると思うのですが・・・

 

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