“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

仮の町―復興計画

2013年06月27日 10時58分15秒 | 臼蔵の呟き

これまでもいろいろな形で報道されてきました。福島第一原発事故で故郷を追われた人、自治体は地域としての機能が破壊されてきました。地域の機能が破壊されることで地域共同体としての意識も喪失し、故郷への帰還しようとする意識も次第に薄れて行くことは当然のことでした。故郷のない人間がいません。しかし、自治体としての機能が破壊され、地域への帰還が困難な人々にとっては、現在の居住地が、新しい故郷になることは当然の成り行きです。そのことは放射能で汚染された地域、自治体の再生を不可能にする関係になっているはずです。

東京電力、自民党政権は、原子力発電所事故により「死者はいない」=だから対したことはないという姿勢ですが、このような取り返しのきかない地域破壊、自治体破壊をどう考えているのでしょうか。エネルギーコストが安い原子力発電と彼らは宣伝しますが、このようなコストを考えれば、原子力発電はもっともコストの高い電源ということができます。安い、高いではなく、人間らしい生活確保、基本的人権の保障とは相容れない原子力発電、再稼動は絶対にやめるべきです。

<記事>

福島第1原発事故で、福島県双葉町は25日、避難町民の集団移住先をいわき市などに整備する町外拠点(仮の町)構想を盛り込んだ復興計画をまとめた。
 仮の町の整備先はほかに郡山市、南相馬市などで2016年までに災害公営住宅を設け、避難町民の移住を促す。町民の生活再建、町再興の道筋も定めた。
 町は町民と有識者でつくる委員会を設置し、計画を具体化する。町が建設候補地に挙げられている除染廃棄物の中間貯蔵施設の整備状況に応じて改訂する。
 町は5月の避難区域再編で、面積の96%に当たる地域が立ち入り禁止の帰還困難区域、残り4%が立ち入り可能の避難指示解除準備区域に移行した。

 


生活保護改悪法案は廃案に

2013年06月27日 05時37分00秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

昨日は、雨が降りそうもありませんと書いたとたん、夕方近くからかなりの雨が降りました。庭の植物たちも、いっそう元気が出たような表情に変わっています。西日本では大雨の被害も出てたいへんですが、東北では雨が少なかったので農家は一安心です。

ピンクマーガレット  良く見ると花の形が違いますね。左側は八重、右側は一重っぽい花です。わが家には普通の白色のマーガレットもありますが、その花は5月に咲いてしばらくすると終わりですが、ピンクマーガレットは四季咲きのようです。同じ仲間とは思えません。マーガレットと言えば、少女雑誌にこの名前のものがあり小学生の頃、同級生の女の子が学校に持ってきていました。男どもは、少年マガジン、少年サンデーだったでしょうか。これらの少年少女雑誌はいまだに健在のようです。

生活保護改悪法案が廃案になりました。結果的に廃案になりましたが、田村憲久厚生労働相は6月26日に、今秋に想定される臨時国会にも法案を再提出する考えを示しました。

生活保護改悪法案は、憲法の生存権を踏みにじるものだということは何回か書いています。生活保護の不正受給は0.4%と公表されています。微々たる不正受給を口実に、生活保護の申請をしにくくしようという考えはさもしすぎます。お笑いタレントのが親を扶養せず、親が生活保護を受給していたという話だって、お笑いタレントの何が悪いのですか? 確かに余裕があるのに親のめんどうを見なかったのは問題があるかもしれませんが、国がマスコミをけしかけて大騒ぎするような内容ではありません。生活保護改悪のためのスケープゴートにされただけです。親のめんどうを見ないということについて、お笑いタレント側からは反論できるような話は無いことをいいことに、法的根拠も無い、親の扶養を「倫理観」に訴えて報道させ、今回の生活保護改悪法案の口実にしたものでしかありません。

生活保護申請にあたって書類を書かせ、その不備を理由に窓口から追い返すというひどい仕打ちをいようという法案です。さらに自治体が生活保護申請をした人の身内を調査できるようにし親戚がめんどうをみるようにさせるという申請者に辱めを与え親兄弟・親戚を不仲にさせるひどい法案です。「おまえが甲斐性ないから、オレがお前の面倒を見ろと役所から言われた」と生活保護申請者が言われれば、もう情けなくて「こんなことなら生活保護なんて受けなくていいや、死んでやろう」とうことになるのは目に見えています。

こんな、弱者を切り捨てる政治を許せないから、生活保護法改悪に反対しているのです。東日本大震災で仕事を無くし、妻や夫を亡くした方を自殺においやるやり方をほとんどの国民は望んでいません。生活保護費の財源くらいは、当面必要でもない道路やダム、高額な開発をやめればおつりが出るくらいの余裕があります。

国会の会期切れで廃案になった生活保護改悪法案ですが、参院選挙でこの法案に賛成する勢力を多数にさせないつもりです。