陸上自衛隊の武装パレード

時代錯誤もはなはだしい武装パレードが北海道滝川市中心で行われました。理屈をつけて、行進を強行しています。反対したのが共産党しかいなかったのも危機的な状況です。なぜ４４年間も武装パレードがされなかったのかは明確です。１つは軍隊を持たないとする憲法の規定と矛盾する自衛隊を公然と武装パレードさせることは政治的にもためらわれたのだと思います。２つ目は、中国、アジア侵略戦争の反省、平和希求への国民的世論形成の中で、当然のことですが軍事、武装パレードの人気がなかった。

野田政権時代に、各地で自衛隊が完全武装して行進を行い民主勢力から批判、抗議が起きました。そのときに比べても、現在の安倍、自民党政権の好戦的、改憲策動などが政治的に表面化しています。その自民党政権の右翼的な動きに同調した自衛隊の動き、地域経済ボスなどの動きが表面化し始めているのだと思います。

滝川市中心商店街は過疎化でシャッター通りになっています。問題の本質は、過疎化であり、地方消費人口の減少、地方都市における商業衰退、地方自治体の財政悪化です。このような問題を解決するために、一次産業の復興、政治的擁護、地方自治体の財政健全化こそが課題であり、軍事パレードでお茶を濁すような話ではありません。自治体の無力感、地方都市の崩壊は手がつけられないくらいほど状態になっていることも確かです。

＜北海道新聞の６．９報道＞

陸上自衛隊滝川駐屯地の武装した隊員や車両によるパレードが８日、滝川市中心部で４４年ぶりに行われた。共産党北空知留萌地区委員会が武装の中止を求めていたが、予定通り行われた。

　主催の創立記念行事市中パレード協賛会（会長・渡辺恭久滝川商工会議所会頭）が「災害派遣で活躍する自衛隊を地域の人に知ってもらいたい」と企画。駅前通りの３００メートルが封鎖され、小銃を携行した第１０普通科連隊の隊員約２００人と、機銃を備えた指揮通信車など車両約３０台が行進した。目立った反対運動もみられず、行進は２０分で終了した。＜北海道新聞６月９日朝刊掲載＞

安倍首相は夫人から教わるべき

こんにちは、蜂助です。

ラベンダーと言ったら、香りが良く北海道の富良野などで一面に咲いているものを連想します。それはイングリッシュラベンダーの系統です、この写真のものはイタリアンラベンダーの系統で、香りより花を楽しむ植物です。フレンチラベンダー、スパニッシュラベンダーもイタリアンラベンダーと同じ仲間です。写真の花は、その名も、ラベンダーシフォン「花うさぎ」。花の上の白い耳のようなのが特徴です。イングリッシュラベンダーは暑さが苦手で割と乾燥気味を好みます。イタリアンラベンダーも暑さは苦手ですが、イングリッシュほどではありません。我が家でひとつだけ花が咲き、つぼみがたくさん付いているので楽しみです。本物と言ったら、イタリアンに悪いですが、我が家には北海道富良野の農協から２０年以上前に譲り受けた「富良野４号」もあり７月に満開になります。こちらは穂が細くて長く香りが良いのが特徴です。現在、小さなつぼみとたくさん付けはじめたので７月には見事に咲きます。

フランスのオランド大統領が来日し、安倍首相と首脳会談を７日に行いました。日米の原子力協力について「世界の安全水準を高めていく観点から、日本の原子力技術への期待に応えていく。その意味で日仏は世界最高のパートナーだ」と強調しています。原発輸出では、ヨルダンなどの受注と目指している三菱重工業とフランスの原子力大手アレバの日仏合弁企業を両政府が側面支援するとしています。

原発輸出については何回も書いているので触れませんが、皮肉にも同じ７日に三菱重工業は原発廃炉の原因になった蒸気発生器の故障により２つの原発を廃炉にすることを決めた「サザン・カリフォルニア・エジソン」社から賠償請求を受けることが発表されています。

原発の本家アメリカで、「技術の高い日本の三菱重工業」が製造した蒸気発生器の不具合によって２つの原発を廃炉にすることが決められたのです。エジソンが現在までに受けた損害は約５億ドル、約４９０億円です。

日本の原発産業は、「青背の魚」と同じで動いていないと死ぬということでしょうか。だから輸出に躍起になっているのでしょうか。

政府関係者がおもしろい情報を公開しました。安倍晋三首相の夫人昭江さんの講演での話です。

「私は原発反対だ。（首相が）外に行って原発を売り込んでいるのに心が痛む」「日本の大事な技術だと思う。それは認めるが、原発に使っているお金の一部を新しいエネルギーの開発に使い、日本発のクリーンエネルギーを海外に売り込んだらもっといい」

夫人は、まともな感性を持っておられるようです。

 

人気ブログランキングへ