良い意味でも悪い意味でもアメリカ社会の政治経済の動きは世界的なニュースとなっています。人口、経済力、科学技術力、軍事力などで抜きんじたアメリカ社会。
同じ人間が作っている社会でも銃規制が出来ないアメリカ。銃を持つことが権利であり、安心安全を担保するために、自らが武装すべきであるとの主張は、アメリカ以外の多くの国では理解できないことです。今回の銃撃事件を受けて「唯一の効果的対策は、全ての学校の適切な武装だ。時間の浪費で、効果も不明な議会の銃規制論議などを待っていては、大切な子供の命は守れない」真顔でこう語った全米ライフル協会副会長の発言などは狂っているとしか思えない言動です。しかし、このような人物がアメリカ政治、アメリカ国民に思想的に影響を及ぼしていることも現実です。アメリカ社会が共和党の政治思想を強く受け継ぎ、そこから抜け出せない闇を感じないわけにはゆきません。
「経済の崖」問題も分かっていながら、この期限切れまで来てしまったこと。この問題もアメリカ社会の矛盾の深さを感じさせます。2大政党制の矛盾、アメリカ政治経済の閉塞感が2大政党制では打開策が見つからないことを立証しています。このことは多くのアメリカ国民が感じていることと思います。しかし、この矛盾を政治的に解決させるためには2大政党制を打破し、選挙戦制度の変更へと進むことが必要です。その歴史の進歩には多くの時間と巨大なエネルギーが必要になっているのかもしれません。
1%富裕層が99%国民を収奪し、支配する政治経済制度を変革することが必要です。この問題は自由貿易協定、世界銀行、IMFなどを通じて世界各国に持ち込まれ、影響を与え続けています。その意味では形を変えて日本の問題でもあると思います。黒人大統領であるオバマ選出がアメリカ政治経済を変えるほど簡単ではない、アメリカ社会構造の問題です。
<アメリカという戦場>
世界各国で重要選挙が相次いだ一年。国論を二分した米大統領選挙の際、民主党大会に登壇したギフォーズ前下院議員の笑顔が忘れられない。昨年一月、アリゾナ州の市民集会で狙撃され、脳に重い損傷を負ったギフォーズ氏。驚異的な回復力で、数カ月後にはリハビリに励む溌剌(はつらつ)とした表情を公開、全米に希望を与えた。
党大会では最終日、オバマ大統領の指名受諾演説の前に登壇。国への忠誠を誓う宣誓を一語一語確認するように暗唱し、満場の拍手と涙を誘った。米中枢同時テロの日に生まれた少女が犠牲になったことでも話題となったこの事件以降、今月のコネティカット州での小学校乱射事件まで、一体何件の悲劇が続いたことか。
「唯一の効果的対策は、全ての学校の適切な武装だ。時間の浪費で、効果も不明な議会の銃規制論議などを待っていては、大切な子供の命は守れない」真顔でこう語った全米ライフル協会副会長の論法は、対テロ戦争で展開されたブッシュ前政権下の勧善懲悪、力の信仰一辺倒の論理に重なる。平時の論理と倫理が倒錯する戦時の論理そのものではないか。
ギフォーズ氏の夫ケリー氏は事件後、ネットで銃規制に向けた「意味ある議論」の必要性を訴えている。「悲劇は終結せねばならない」。弔問で語ったオバマ大統領の言葉の行方を世界が見ている。
<米下院が崖回避の法案修正検討 「転落」続く事態も>
米下院の共和党指導部は1日、減税失効と歳出の強制削減が年初に重なる「財政の崖」の回避に向けた法案を修正する検討に入った。上院が同日未明に超党派の賛成多数で可決した法案だが、下院共和党内で支出削減が不十分との反対意見が強いため。
共和党が多数派の下院が修正法案を可決しても、法成立には民主党が過半数を占める上院での再可決が必要。与野党はあらためて妥協点を探る交渉が迫られる。全世帯で増税となる「崖からの転落」が当面続く可能性があり、金融市場の混乱を招きそうだ。
米メディアによると、下院共和党のカンター院内総務は「上院合意を支持しない」と語った。
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同じ人間が作っている社会でも銃規制が出来ないアメリカ。銃を持つことが権利であり、安心安全を担保するために、自らが武装すべきであるとの主張は、アメリカ以外の多くの国では理解できないことです。今回の銃撃事件を受けて「唯一の効果的対策は、全ての学校の適切な武装だ。時間の浪費で、効果も不明な議会の銃規制論議などを待っていては、大切な子供の命は守れない」真顔でこう語った全米ライフル協会副会長の発言などは狂っているとしか思えない言動です。しかし、このような人物がアメリカ政治、アメリカ国民に思想的に影響を及ぼしていることも現実です。アメリカ社会が共和党の政治思想を強く受け継ぎ、そこから抜け出せない闇を感じないわけにはゆきません。
「経済の崖」問題も分かっていながら、この期限切れまで来てしまったこと。この問題もアメリカ社会の矛盾の深さを感じさせます。2大政党制の矛盾、アメリカ政治経済の閉塞感が2大政党制では打開策が見つからないことを立証しています。このことは多くのアメリカ国民が感じていることと思います。しかし、この矛盾を政治的に解決させるためには2大政党制を打破し、選挙戦制度の変更へと進むことが必要です。その歴史の進歩には多くの時間と巨大なエネルギーが必要になっているのかもしれません。
1%富裕層が99%国民を収奪し、支配する政治経済制度を変革することが必要です。この問題は自由貿易協定、世界銀行、IMFなどを通じて世界各国に持ち込まれ、影響を与え続けています。その意味では形を変えて日本の問題でもあると思います。黒人大統領であるオバマ選出がアメリカ政治経済を変えるほど簡単ではない、アメリカ社会構造の問題です。
<アメリカという戦場>
世界各国で重要選挙が相次いだ一年。国論を二分した米大統領選挙の際、民主党大会に登壇したギフォーズ前下院議員の笑顔が忘れられない。昨年一月、アリゾナ州の市民集会で狙撃され、脳に重い損傷を負ったギフォーズ氏。驚異的な回復力で、数カ月後にはリハビリに励む溌剌(はつらつ)とした表情を公開、全米に希望を与えた。
党大会では最終日、オバマ大統領の指名受諾演説の前に登壇。国への忠誠を誓う宣誓を一語一語確認するように暗唱し、満場の拍手と涙を誘った。米中枢同時テロの日に生まれた少女が犠牲になったことでも話題となったこの事件以降、今月のコネティカット州での小学校乱射事件まで、一体何件の悲劇が続いたことか。
「唯一の効果的対策は、全ての学校の適切な武装だ。時間の浪費で、効果も不明な議会の銃規制論議などを待っていては、大切な子供の命は守れない」真顔でこう語った全米ライフル協会副会長の論法は、対テロ戦争で展開されたブッシュ前政権下の勧善懲悪、力の信仰一辺倒の論理に重なる。平時の論理と倫理が倒錯する戦時の論理そのものではないか。
ギフォーズ氏の夫ケリー氏は事件後、ネットで銃規制に向けた「意味ある議論」の必要性を訴えている。「悲劇は終結せねばならない」。弔問で語ったオバマ大統領の言葉の行方を世界が見ている。
<米下院が崖回避の法案修正検討 「転落」続く事態も>
米下院の共和党指導部は1日、減税失効と歳出の強制削減が年初に重なる「財政の崖」の回避に向けた法案を修正する検討に入った。上院が同日未明に超党派の賛成多数で可決した法案だが、下院共和党内で支出削減が不十分との反対意見が強いため。
共和党が多数派の下院が修正法案を可決しても、法成立には民主党が過半数を占める上院での再可決が必要。与野党はあらためて妥協点を探る交渉が迫られる。全世帯で増税となる「崖からの転落」が当面続く可能性があり、金融市場の混乱を招きそうだ。
米メディアによると、下院共和党のカンター院内総務は「上院合意を支持しない」と語った。
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