“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

原発の二つの未完成点①

2011年10月03日 06時29分41秒 | 蜂助の呟き
 おはようございます。蜂助です。今日も原発の話です。

 日本には営業運転する原子力発電所が54基ありますが、そのうち現時点で稼動しているのは何基でしょうか。たぶん数基しか稼動していないはずです。これでもなんとか日本が生活できているのだから原発再稼動は必要ないのではないでしょうか。急いで、自然エネルギーを利用した発電所を開発すべきですね。

 世界中には原子力発電所はどの位あるのでしょうか。2005年の経済産業省の統計によると、31ヶ国で439基の原子炉が稼動しているようです。電力に換算すると、3億8505万4千キロワットが生み出せるそうです。
 電力百万キロワット当り一日に広島型原発の三発分の「死の灰」を作るので、世界中では一日に広島型原発385個分の「死の灰」が作られています。一年間で140万個の広島型原発に相当する「死の灰」が作られているのです。百万キロワット以上の原子炉はというは日本に30基あり、特に東京電力柏崎刈羽原発では1号機から5号機までが110万キロワット、6号機と7号機は135万キロワットと日本最大の発電量です。百万キロワットというのは特に大きな原子炉ではありません。

 100万キロワットの原子炉は、毎日3キログラムのウランを消費して、3キログラムの「死の灰」を残します。これが使用済み核燃料ですこの「死の灰」である使用済み核燃料を始末するシステムが世界中どこでもできていません。使用済み核燃料は何万年も放射能を持ち続けます。何万年先の人類と地球に、危険きわまりない放射性物質を残してしまうのです。  日本では、青森県の六ヶ所村の施設に送って保存しておくしか方法はないのです。各原子炉では、それぞれにプールを作って、とりあえずそこに使用済み核燃料を置いています。日本の54基のすべての原子炉が、プールの中に使用済み核燃料保管プールを持っています。
 
 そして、このプールが各事故につながるのです。どんな産業だって、自分が作る産業廃棄物を後始末できないという産業は成り立ちません。

 ところが原子力産業だけは、これが成り立っているのです。

 原発には、大きなふたつの未完成点があると言われていますが、以上が一つ目の未完成点です。今日は長くなったので、このくらいで・・・

最新の画像もっと見る

コメントを投稿