そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

キキちゃん☆またね

2022-03-13 17:00:00 | 天に還った猫たち犬たち
昨年の7月、浜松市内と言ってもかなりのどかな田舎の町から
繁殖しているある現場を、どうしても何とかしたいと
立ち上がってくださった方がいました。

餌をあげていたわけでもないけれど、
退職金をそこに投入してもかまわないからと。

親御さんの介護に入ることがわかっていたので・・・わたしたちも
全力で助けることにしました。

大人猫は10匹、子猫は13匹いて、順次手術と子猫は保護して里親さんを
探すことにしました。

キキちゃんはその中の1匹。
かわいらしいさび猫でした。



9月に正式に譲渡が決まり、幸せに暮らしていましたが
年末、食欲が落ち受診したところ、発熱もあり血液検査で
FIPの疑いも視野に入れてのお話しをされたとご連絡をいただきました。

何が起きているのか、あまりに立て続く出来事に
言葉も見つかりませんでした。

腹水の無いことから、先生はドライタイプを疑っていらっしゃるんだと
推察できましたが、まだ何とも言えず
もしかしたら別の治る病気かもしれないと、祈るような気持ちでした。

担当スタッフさんから年明けに、少し良くなっていると報告もありましたが
その後はゆっくりと坂道を降りていくようなキキちゃんの具合でした。



里親さんは、弱音を吐くこともなく
少しでも容体がよくなったり、食欲があると
持ち直すと信じてお世話してくださっていました。



わたしたちの活動を気遣う言葉もいただきましたが
本当はどれほどつらいだろうかと、その気丈にふるまう裏側の
キキちゃんを想う心に、胸打たれていました。
向き合うエネルギーが、どうかキキちゃんに届きますようにと
ただひたすら祈っていました。

キキちゃんもまだ大きくなりきっていない身体で
本当にがんばりました。



苦しい時間もあったと思うのですが、
お世話してくれるご家族に応えようとしていたと思います。



病気を告げられて、丸2カ月。
2月25日、17:44にキキちゃんは天に還っていきました。
1歳を迎えることはできず、可愛らしいままでした。



キキちゃんはラーラちゃんという、片目を摘出した子と
縁あってこちらのお宅の子になれました。
ラーラちゃんが片目であることを、まったく気にしないご家族。
そして、ラーラちゃんと仲良しならキキちゃんもと
2匹を抱き上げてくださったあの瞬間を、今でもはっきりと覚えています。

泣きそうでした。
こんなあったかいお家の子に迎えてもらえるんだと
本当に嬉しかったです。

キキちゃん、最後までよくがんばりましたね。
あったかくて、幸せで・・・たくさんの大好きに囲まれていたんだろうな。
そんな風に思います。

病気になったことは悲しいけれど
最初にキキちゃんを助けたいって言ってもらえて
風邪ひきだったけどしっかりお世話してもらって
優しい家族がいて、病気でもたくさん励ましてもらって。

運の強い頑張り屋の女の子、里親さん自慢のキキちゃんですね。



キキちゃん、またいつかね。
また、戻っておいでよ。



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