踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

野紺菊

2005年11月10日 | 俳句
小仏に風の路あり野紺菊

<この俳句の作句意図>
小仏は八王子から相模湖へぬける甲州街道の峠道、汗をかきかき登りきり、辺りが急に開けて、吹き抜ける冷たい風が心地よい、足元には秋の名残の野紺菊が心も和ませてくれる。
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行く秋

2005年11月09日 | 俳句
行く秋や胃に温かきダージリン

<この俳句の作句意図>
昨夜、たぶん今年最後だろうと思われる月見草が可憐な花を開いた、暦の上では既に冬、もう秋も行ってしまうようだ、今朝の紅茶はなにやらよけいに温かさを覚える。
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竜田姫

2005年11月08日 | 俳句
竜田姫裳裾ひろげて里夕焼

<この俳句の作句意図>
竜田姫は、大和の国竜田山に鎮座する秋の女神で、野山の紅葉を染めなす神という、どうやら当地の里山にも御出ましになられたようで、櫻や欅が綺麗に色ずき、夕焼けと見まごうばかりに耀きだした。

・夕焼け=ゆやけ’と読んでください。
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郷の柿

2005年11月07日 | 俳句
郷(さと)の香をのせて届きし柿あまた

<この俳句の作句意図>
田舎の義兄から大きなダンボールが送られてきた、開いてみるとビニール袋に包まれたたくさんの柿、14日までは開けない様にとの添え書きが附いている。
たぶん渋抜きの途中なのだろう、手間を掛けて送ってくれた義兄の気持ちがありがたい。
ふと雪月花さんのBLOGでみた子規の和歌の一節、渋きぞ旨き’が胸をよぎる、
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錦木紅葉

2005年11月06日 | 俳句
青空を背負いて錦木紅葉かな

<この俳句の作句意図>
新聞によれば、日光の中禅寺湖畔の紅葉がそろそろ見納めとのこと、
晴れ上がった空の下、里山にも紅葉が広がり始めた、まだまだ本番は先のようだが錦木も持ち前の明るさ(紅さ?)を発揮し始めたようだ。
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秋麗

2005年11月05日 | 俳句
手も振りて喃語の吾子や秋麗

<この俳句の作句意図>
甥っこがこの夏生まれた赤ん坊を見せに来た、話しかけると手足をばたつかせながらなにやら返事をしている様子、こんな時の赤ちゃんの言葉を「喃語・なんご」と云うらしいがなんとも可愛いい、付き添ってきた妹もすっかりお婆ちゃん顔をしている、いかにもうららかな秋の一日、

写真は家人が札幌から取り寄せた「ばっちゃん人形」、雰囲気出てるでしょう?
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お茶の花

2005年11月04日 | 俳句
柔らかき日にまどろみてお茶の花

<この俳句の作句意図>
今日は朝から風も無く、ぽかぽか陽気、畠の畦の陽だまりでお茶の花がよい香りを漂わせている。今日一日穏やかな日で在ります様に。
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石蕗の花

2005年11月03日 | 俳句
もの寂し光こぼれて石蕗(つは)の花

<この俳句の作句意図>
落葉が始まり、こぼれ日の増した小路の端で石蕗(つわぶき)が黄色い花を開きだした、ついひと月前までは涼しさを感じたこぼれ日も今はなんとなく寂しさを感じてしまう、
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木守柿(きもりがき)

2005年11月02日 | 俳句
今此処に在るが勤めぞ木守柿

<この俳句の作句意図>
真っ青な秋の空に残されたる柿一つ、来年の豊かな実りを祈っての木守柿、小鳥たちには、食べ物の少ない季節の大切な命の糧ともなる、いつも自然と共にあった先人たちの心温かな知恵、そんな物をみんな背負って今此処に在る柿一つ・・・
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がまずみ

2005年11月01日 | 俳句
びいどろの粒ちりばめて実がまずみ

<この俳句の作句意図>
朝夕の気温が下がり、がまずみの実が赤味を増してきた、ガラス玉のような輝きが秋の深まりを感じさせてくれる。
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