・ファイルの上書き

肌寒い雨の日曜は、なんだか身体もだるいし部屋にこもって…と、イラストレーターをたちあげて「ブログの作り方・育て方」の続きにかかった。ヘッダ部分を流用できるファイルを使う時は、最初のファイルを開いて不要な箇所を削除して、新規に追加した分を保存すれば工程が楽になる。そうして効率よく作業を進めるのがかしこいやりかただ。画像を差替え、テキストを書き直し、よし調子がでてきた。そろそろ保存してファイルを閉じて、とクリックした瞬間にたいがい気づく。あ。あ。ファイル名を変更していなかった…。つまり手間かけて作った元のファイルと新しいファイルを交換してしまったのだ。元のファイルが消滅する恐怖の上書き保存。

ブリザードのようなデジタル記憶喪失。頭が真っ白になり鼓動が早まる。先日は半日ほどかけて作った数十点の画像を、コピーがとってあるしと削除。とってあったのは別のフォルダのコピーだった。バックアップの重要性、ネットワーク上のフォルダと自分のローカルパソコンのフォルダの同期をとっておくこと。どれが最新ファイルかわかるように管理すること。こうした手間を惜しむと後悔することになりますからね、とクライアントにアドバイスすることもあるのだ。はははは。ね、だから、自分でもしっかり注意せい、ということなのだ。あーあー、と後悔しても始まらない。こんな時は、忘れるに限るのだ。それに、一度作ったファイルなら大体の構成や文章も覚えているから、ゼロからもう一度作るよりも早く作れるし、よく考えたらさっきのファイルにはもっと手を入れるところもあったじゃないか、といい面も考えるようにする。過去は取り戻せない。やっちまったことは後悔しても仕方ない。長い人生、人はやらなかったことに後悔するのだ、とフィリップ・マーロウも言っている。さ、明日もう一度やろう♪　あーあー…。