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テキトーすぎる。
若者、女性、インバウンド、そして輸出。
総量では右肩下がりの日本酒消費の中で、着実に右肩上がり、分野ですね。
この中で、特にウチとしては、デパートさんでのインバウンド需要の伸びがあまり感じられないこともあり、この記事には「ピピッ」と来ちゃいました。
訪日客 昨年の土産物購入
食品・酒で2897億円
農林水産省は10日、訪日外国人客が土産物として持ち帰る食料品・酒類の購入額が2016年は2897億円だったと発表した。こうした数字が明らかになるのは初めて。政府は19年の食品・農林水産物の輸出額を16年より3割多い1兆円に引き上げる目標を掲げている。土産物を含めると、すでに1兆円を上回っている。
観光庁のデータをもとに農水省が推計した。2897億円の内訳は1308億円の「菓子類」と、1589億円の「その他の食料品・飲料・酒・たばこ」。国・地域別の購入額でみると中国が首位で、台湾、韓国、香港と続く。日本ならではの和・洋菓子や日本酒などの人気が高い。
「こうした数字が明らかになるのは初めて」と書いてありますが、確かにお酒の売り上げなどが整理された数字と言うのは見たことがありません。
さすが日経と言うか、農水省と言うか。
食品とお酒のお土産で2897億円とは、これはかなりの額ですね!!!
ただ、、、、、推計のもとにした観光庁のデータって、たぶん訪日外国人の消費動向の調査ですよね。
あの調査に「お酒」という項目はありましたっけ?
で、原典らしき農水省の発表を改めて見てみました。
● 買い物(お土産等)代のうち食料品等(菓子類、その他食料品、飲料、酒、たばこ)は、引き続き堅調に増加し、平成28年は2,897億円(対前年比11%増)。
●菓子類及びその他の食料品等ともに、中国、台湾、韓国、香港、タイ、米国籍の6カ国の国・地域の訪日外国人旅行者より、全体の約8割が購入されている。
となっています。
実は細かい分類としては、「菓子類」と「その他食料品・飲料・酒・たばこ」の2つしかありません。つまり、「その他食料品・飲料・酒・たばこ」の内訳はないということ。
ついでに調査票まで見てみると、これは別に「お土産」だけではなく、自販機で買ったドリンクも、スーパーで買ったお弁当等もここに入ります。
日経の記事自体、間違いではありませんが、ヘッダの「食品・酒で2897億円」というのは、酒類業界のものとしては「酒」に重点を置いて見てしまいますが、全然違うということ。
ミスリードを招くというか、ちょっとテキトーはないでしょうか。
ぷんぷん。
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