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お陰様で、甘酒、売れてます。
今月も何千本という単位で動いているのではないでしょうか。
この甘酒、何年か前に栄養・健康面でメディアに取り上げられ、人気に火がつきました。
(特にNHKの「ためしてガッテン」でしょうか)
その後、今度は「意外なことに甘酒は夏の季語、夏バテ防止に」というマーケティングで、夏にも売れるようになりました。
「夏の季語」だからと言って簡単に売れるようになるとは思えませんが、実はこちらも季語的には夏なんですよね。
「気味はなはだ辛烈にして、疲れを消し、積聚を抑へて、よく湿を防ぐ」
あ、「和漢三才図会」にある焼酎の説明です。
積聚? 調べてみると、「しゃくじゅ」と読むらしい。中国の医学古典に出てくるそうで、お腹の異常(痛み・硬さ・拍動など)を指す言葉らしい。
要するに暑気払いに焼酎を、ということ。
夏の暑さにうだった身体にカツを入れ、疲れを消して精力をよみがえらせる、ということでしょう。
これらから夏の季語になったようですが、それでは、夏の季語として焼酎を入れ込んだ俳句にはどんなものがあるのでしょうか。
大物にはこんな句があるようです。
青梅や焼酎ひらく隼人達 幸田露伴
短夜や焼酎瓶の青毛虫 北原白秋
どういうことなんだろう。良く分からないです。
その他に、こんなのもありました。
火の国の麦焼酎に酔ひたるよ 大橋敦子
焼酎が透きとほる夜の杏花村 栗生純夫
焼酎に慣れし左遷の島教師 夏井やすを
焼酎に旅の気炎ははかなけれ 今村青魚
焼酎に死の渕見ゆるまで酔ふか 小林康治
うーん、申し訳ないけど、焼酎って、俳句に向いていないのかもしれませんね。
今度新川の右の俳人にお聞きしてみましょう。
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