牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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蔵元ツーリズムで「左うちわ」、、、、、思いのほか大変なようです。

2017-07-03 12:41:31 | 附属酒類経済研究所
                           
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ガラケーだから、という訳ではありませんが、最近、携帯の電池はすぐに無くなるわ、写真も「容量オーバーで新規撮影はできません」というメーセージが良く出たりします。


そこで、撮った写真をどんどん消しているのですが、こんな写真がありました。



こちら


左端の怪しい着ぐるみは「お猪口」です(名前は不明)。
6月に行った、「酒フェア」での一場面(別の場面はこちら)。


で、その時あるお取引先(地方の蔵元さん)から聞いた話、ネタにしようと思っていたのを思い出しました。


その蔵元さん、規模はかなり小さい部類に入るのですが、観光エリアにあることもあり、最近では週の半分は観光バスが蔵見学に乗りつけるようになったそうです。


観光客のほとんどは中国人で、「爆買い」とはいかないまでも、お酒を買っていってくれるそうです。


流行の蔵元yツーリズムですね!、左うちわですね~」と言ったところ、


とんでもない、数字を考えてみて下さいよ


というお返事。


なので、考えてみましょう。


週のうち半分ですから、仮に年間180日としましょう。

バスから降りてくる観光客が1台(1日)20人として、彼らが1人1本ずつ720mlの純米吟醸酒を買うとします。

すると、年間では180日×20人×1本=3,600本。


1本720mlなので、3,600本×0.72リットル=2,592リットル

金額では、その蔵元さんの純米吟醸は1,655円(税抜)ですから、1,655円×3,600本=5,958,000円


うーん。


2,592リットルというのは仕込みタンク1本に満たないし、(利益ではなく)売り上げ596万円というのではアルバイトを1人2人雇うのが精一杯。



確かに、「左うちわ」ではないですね。
失礼いたしました。蔵元ツーリズムの商売って難しい。



と、いうことで、ウチでもそのお酒を引き続き関東圏できちんと売るのはもちろん、中国の観光客が本国に戻ってから、そのお酒を買えるような枠組み作りにが大事になってきますね。


やりましょう!!!




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