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アサヒ(アサヒグループホールディングス)もワインのアンケートを実施。でも、結果はおかしい。

2013-11-12 17:16:52 | 附属酒類経済研究所

今度は業界の「アサヒビール」が行った、ワインのアンケート調査です。


アサヒグループホールディングス株式会社(本社 東京、社長 泉谷直木)の、アサヒグループホールディングスお客様生活文化研究所は、10月23日(水)~10月29日(火)にインターネットで、ワインに関する意識調査を実施し、2,720人の有効回答を得ました。
【アサヒグループホールディングス・プレスリリース】


おととい(かな?)似たような調査(リサーチバンク)をご紹介しましたが、サンプル数もあちらが1,500人、こちらが2,720人ですから同じようなオーダーです。

共通した設問もありました。

リサーチバンク:「あなたはワインをどのくらいの頻度で飲みますか?」
アサヒ:「ワインを飲む頻度は?」

回答ですが、週に一回以上飲む、という人は、
リサーチバンク:15.1%
アサヒ:33.5%
でした。

え?

アサヒの結果はリサーチバンクの数字の倍以上です。
しかも、リサーチバンクは、「お酒を飲めない人を除いた数字」となっているのに対し、アサヒは特に注記がありませんので、本来ならアサヒの結果の方が小さいはず。


そもそも3人に一人が週に一回以上ワインを飲んでいる、というのも、実感と合わないし、アサヒの結果は明らかにおかしいですね。

もちろん、ネットアンケートなのでサンプルにバイアスがありますが、それならばそれをきちんと注記すべきですし、結果自体のチェックは行っていないのでしょうか?
例えば、厚労省による我が国の飲酒率(過去一年に飲んだことがある人)が70数%ですから、それと比べると、「アルコールを飲まない人も、ワインは飲む」ということになってしまいます。


「アサヒグループホールディングスお客様生活文化研究所」からの発信ですが、「研究所」とは名ばかり、なのでしょうか。ちょっと残念。
(当研究所に言えば相談に乗ったのに)



■2人に一人が「月1回以上の頻度でワインを飲む」と回答。週1回以上、ワインを飲む人は33.5%いるなど3割以上の方がワインを毎週楽しんでいる。
■ 4人に一人は「秋にワインの飲用頻度が増える」と回答。肌寒い季節に「ホットワイン」で体を温めるという声も。
■自宅で飲む家飲みワインの相場は「1,500円未満」と全体の約7割が回答。
■ボージョレ・ヌーヴォを「必ず飲む」、「飲みたい」と回答した方が全体で45.8%と半数近くの方がボージョレ・ヌーヴォを楽しみに。
【アサヒグループホールディングス・プレスリリース】


この辺り、まゆつばに見えてきちゃいますね。


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イタリアワイン三千年

2013-11-11 23:21:54 | 酒の情報(酒エトセトラ)
イタリアワイン三千年


確か去年もこんな話を聞きましたが、、、、、


2011 年と 2012 年に行われた第1回、第2回の成功を受け、『イタリアワイン三千年』が再び日本で開催される運びとなりました。
【イタリア文化会館プレスリリース】


なるほど、これで3年目ですか。
まあ、3000年という長い年月から見れば3年なんて0.1%の話ですから、10年くらい続けたっていいですね。


イタリアのさまざまな公的機関が関与するこのイベントの目的は、統合的かつ体系的にイタリアワインの高い品質とゆたかなバラエティの PR を行うことにあります。

このイベントは、20 もの盛り沢山の企画と、イタリアのワイン業界の中でも指折りの主役たちによって織りなされます。さまざまなワインメーカー、生産者組合、協会の代表が東京に集まり、見逃すことのできない一連の催しを開催します:プレゼンテーション・イベント、ウォークアラウンド・テイスティング、セミナー、イタリアワイン専門のソムリエ・コンテスト、さらには、イタリアの高級ブランドや一流ホテルの協力のもと、すばらしいロケーションの中で行われるイタリアワインと日本料理のマッチングの提案など、多種多彩です。
【イタリア文化会館プレスリリース】


プレスリリースを見ていくと、いろいろな催し物の紹介の最後に、きっちり数字もありました。


2012年に日本へのスティルワインの輸入は 830億円、181,168百万リットル、金額ベースでは前年比 18.9%でしたが、数量ベースでは 25.5%の伸びを示しました。

市場の主役は2か国。すなわち、金額ベースで 50%のシェアを占めるフランスと、15.8%(2012年データ)のシェアをもつイタリアです。しかし、イタリアが前年比 16.8%を記録したのに対し、フランスは 14.8%にとどまりました。イタリア料理店の人気が深く関わっています。

今年の上半期におけるデータを見ても、金額ベースで 21.4%の伸びを示したイタリアワインの成長傾向は確認できますが、数量ベースでは 11.7%の増加を記録しており、市場が今も価格要因による圧力を受けていることを物語っています。 極東地域は、イタリアワインの輸出額全体の 7%を占めています。
【イタリア文化会館プレスリリース】

さすがイタリア、経済学者が首相(マリオ・モンティ)だったり、欧州銀行総裁(ドラギ)を出したりした国ですね。最後は数字で〆ています。



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「ワインのアンケート調査では、17%が今年ボージョレ・ヌーヴォを飲む予定がある」そうです。。。。

2013-11-10 18:45:10 | 附属酒類経済研究所

とある、アンケートの結果の冒頭のグラフ、です。



「お酒は飲めない」という人を含んだ回答でも、全体の49%はワインが好き、だそうです。


■テーマ:ワインに関する調査
■有効回答:1500件
■調査期間:2013年10月24日から10月27日
■対象者:20歳以上の全国男女
【ライフメディア・リサーチバンク】



最近はネットアンケートもポピュラーになってきました。
先般、(ワインではありませんが)ちょっとかかわった仕事でも実施したのですが、まさに早い!安い!
(住民基本台帳から転記して、回答を得るためにボールペンを同封、としていたのは十年くらい前、今は昔、ですね)

もちろん、バイアスはあるのでしょうが、郵送アンケートの回収がお年寄りばっかりで、というのと「どっちこっち」なような気もしますね。


で、その結果のひとつが、日本人の二人に一人がワイン好き、というもの。


■20歳以上の全国男女に対し、ワインが好きか尋ねたところ、49%が「とても好き」「好き」と回答した。
■お酒は飲めないと回答した人以外に、ワインを飲む頻度を尋ねたところ、42%が月に1回以上飲んでいることが分かった。
■自宅でワインを飲む人に対し、自宅で飲むワインの価格帯を尋ねたところ、「1000円-2000円未満」が47%でもっとも多かった。87%が2000円未満のワインを購入していることがわかる。
■1年に1回以上ワインを飲む人に対し、昨年(2012年)のボージョレ・ヌーヴォを飲んだか尋ねたところ、26%が「飲んだ」と回答。

【ライフメディア・リサーチバンク】


さてさてこの数字、実感などと比べ、どうなのでしょう。

例えば、上に羅列した概要の最後「1年に1回以上ワインを飲む人の26%が昨年のボージョレ・ヌーヴォを飲んだ」ですが、これの母数は876人なので、実数で言うと約228人。
調査全体のサンプル数は1,500人ですから、「全体の15.2%が飲んだ」という結果になります。

で、日本の人口(一応未成年以外、ということにしておきましょう)は105百万人くらいですから、その15.2%は1,600万人。

対して、昨年のボージョレ・ヌーヴォの輸入本数、うろ覚えですが、800万本くらいかな?

すると、飲んだ人はボトル半分、飲んだことになります。

まあ、がぶ飲みするものではありませんので、桁と言う意味ではあっている、気もします。


で、今年もボージョレを飲む!と言う人は17%、実際にはどうなるのかな?





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もみじまんじゅう(饅頭)のお酒?

2013-11-09 17:43:57 | 新製品のご紹介(評判・評価)


前から食べてみたいけど、なかなか機会がないものの一つが「カップヌードル味のごはん」です。
(日清から出ている正しい商品です)


ちょっと、それを思い起こさせるのが、廿日市市(「はつかいちし」と読みます)の中国醸造さんから出た「もみじ饅頭(まんじゅう)のお酒」です。





中国醸造(廿日市市)は5日、あんこを使って同市宮島町発祥のもみじまんじゅうの味わいを再現したリキュール「もみじ饅頭(まんじゅう)のお酒」を発売した。人気の広島土産にあやかった新名物として、観光客などに売り込む。

 あんこをたっぷりと溶かした、きめ細かい口当たりや甘さが特徴。まんじゅうの生地の風味も加えるため、卵や蜂蜜を使って仕上げた。牛乳と割って飲むと、まろやかな味わいになるという。
【47news】



大リーグのワールド・シリーズを制したレッドソックスの本拠、ボストンで流行したといわれるカルーア・ミルクのあんこバージョンということでしょうか。



 同社は「幅広い年齢層に楽しんでもらえる。まんじゅうと一緒に買い求めてもらいたい」としている。アルコール度数は6%。360ミリリットル入りが1050円。広島市内の百貨店や土産物店、宮島の酒店などで販売する。
【47news】



まあ、完全に「お土産物」ですね。

で、あれば、ボトルも「もみじ」とか「しゃもじ」の形にすればよかったのに!!





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今年はElie Saab(エリー・サーブ)! evian(エビアン)のデザイナーズボトル2014

2013-11-08 17:22:15 | 新製品のご紹介(評判・評価)


たかがミネラルウォーター、されどミネラルウォーター、です。


あの「evian(エビアン)」が国際的ファッションブランド・デザイナーと共同で発表している毎年恒例のデザイナーズ・ボトル


昨年は、DIANE von FURSTENBERG(ダイアン・フォン・ファステンバーグ)でしたが、今年はレースパターンが特徴的なオートクチュール・デザイナーで「Elie Saab(エリー・サーブ)」とのコラボ、です。



「evian(エビアン)」が国際的ファッションブランド・デザイナーと共同で2008年から発表しているデザイナーズボトルの取り組みは今回が7回目になり、過去にはJean Paul Gaultier(ジャンポール・ゴルチエ)や「Paul Smith(ポール・スミス)」、「ISSEY MIYAKE(イッセイ ミヤケ)」、DIANE von FURSTENBERG(ダイアン・フォン・ファステンバーグ)などが担当。
2014年に向けた「2014『エビアン』デザイナーズボトル」は、国立イタリア・ファッション評議会のメンバーとして当時唯一の非イタリア人デザイナーに選出された経験をもち、パリや出身地レバノンにオートクチュールのサロンを構え、メキシコや香港などにも店舗を展開するElie Saabを起用した。
【Fashionsnap.com/News】



今年のグラスボトルは、エビアンとエリー・サーブ氏の両ブランドが持つ“純粋さ”をデザインテーマとしました。
すっきりとしたボトルシルエットや、エリー・サーブ氏のコレクションを特徴付ける、繊細なレースパターンとエレガントなデザインが精妙にあしらわれることで、より一層の気品を添えています。
エリー・サーブ氏とエビアンの完璧な職人技と洗練された美を象徴するデザイナーズボトルをご堪能ください。
【evianサイト】



瓶全体に施されたレースパターン、当初資料を見たときは、「印刷されたフィルムで瓶を包んでいるのかな?」と思ったのですが、実物を見ると、直接のプリント、です。


750ml瓶で700円(税別)という価格は水としては高価ですが、
この瓶だけでももっと価値がありそう。


とりあえず強気、でちょっと多めに仕入れてみました!!!




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