Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

ドリアン・グレイの肖像

2011年06月26日 | 食品、飲み物
山猫王を奮発して買う


今回の出張では移動日を除く2日間の日程は仕事でフルに埋まっていた。相棒の営業さんと帰国前夜、折角のシンガポールだからいっちょドリアンでも試してみますかということに。この街は露店でドリアンが山積みで売られているのだ。「地獄の香り天国の味」と譬えられるが店頭での匂いは皆無。しかしMRT(地下鉄)に乗ると危険物持込禁止ステッカーの横にドリアン禁止のステッカーが貼られてある程その香りは凶暴な様だ。露店のドリアンは品種ごとに区別されていて安いものは1個SG$5(約300円)~最高級品はSG$20(約1300円)。因みに家の近所のスーパーでは1個3000円で売られていた。どれを買おうか悩んでいると常連客らしき兄ちゃんが絶対高級品にすべきと薦めてくれた。品種は「山猫王」とある。これが最初で最後かも知れないからと奮発して山猫王を買う。その場でおばさんが馴れた手つきで小鉈で割ってカゴに入れて渡してくれた。内部は大きな白い房(仮種皮)が5個ほど入っている。これをば摘み出してそのまま頬張ればよろし。房の中には大きな種が何個か入っていてその周りが果肉となる。果肉は白いペースト状で非常にこってりしたもの。ほのかに甘みは感じられるがそれよりも玉ねぎエキス(或いは都市ガス)のようなくせのある独特の香りと風味が鼻をつく。相棒の営業さんは一口で涙目になりギブ。正直言ってまったく美味しくもなんともない(というか不味い)。玉ねぎ風味のこってり都市ガスペーストをひたすら我慢して食べるだけの苦行。折角なので2房完食するもこれ以上食べると気分が悪くなりそうで終了。残りは横のテーブルのイギリス人にあげてしまう。これも「知恵の悲しみ」なのかも知れない。最後に小ネタとしてドリアンで臭くなった指先は房を取ったあとのトゲトゲ皮に水を張りその中で洗えば匂いが取れるらしい。つまりはフィンガーボウル。もしドリアンを彼の地で試されるなら房を取り出してトレイに詰めた小売もあるのでそちらが良いかも。気に入れば丸ごと買い求めればよろし。でないとMRTもホテルも飛行機も持ち込み禁止のトゲトゲを抱え右往左往してしまうことになりマス。

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2 コメント

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Unknown (bozzio)
2011-06-28 08:26:06
おちかりさまです。
そんなにドリアンってまずいのかぃ。
くさいとは聞いてたけど。
それは今後も食べることはなさそだな。
中国でも売られているようです (研究員)
2011-06-28 22:28:07
そう仰らずに先ずは挑戦してみてくらさい。
案外うんめ~!となるカモカモ。

百歩譲ってドリアンの香りが
素敵であったとしても、あのペースト食感は
うーん、アイスの添え物くらいなら許す程度。

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