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太陽を盗んだ男

2018年11月05日 | 修理・工作・技術
1950年代のアメリカで子供向け実験キットとして販売されていたおもちゃに「ギルバートのU-238原子力研究室」というものがあった。中身は放射線源の鉱石、ガイガーカウンター、ウイルソン霧箱に分子モデルなどがセットされていたらしい。そのセット内容から子供には危険ということで程なく販売は中止された。しかし今でもebayではこのおもちゃが$4000程度で取引されている。本物の実験セットは入手困難だけれど似たようなセットは自分でも集められるかなと興味本位で収集してみた。放射線源はワイオミングで採石されたというユークセン石。それに一家に一台ガイガーミュラー計数管式サーベイメータ。早速、自然放射線を測定したところ0.09μSv/h。ユークセン石を標本ケースに入れた状態で直近計測したところ1.28μSv/hとなった。カウンターの積算計も一定のリズムで数値が上がっていった。因みに一般的な年間被ばく線量限界は1mSv(1000μSv)。東京-ニューヨークを飛行機で往復した場合0.2mSv(200μSv)。これらの数値からもユークセン石の放射線量は直ぐに危険というレベルではないことがわかる。この程度の遊びはいいとして、気になるのは稼働を停止していた原発がじわじわと再稼働を始めていること。制御できない危い火遊び。利権に目がくらんで国家レベルで推し進める愚かさよ。サマータイム中止を叫んでいるレベルではないと思うのだが。

追記:ユークセン石をケースから出して計測してみた。5μSv/hとの結果だった。

太陽を盗んだ男

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