■2005年 日本 107分
■2006.1.1 TOHOシネマズ緑井 with all
■監督 杉井ギサブロー
■声の出演 中村獅童 成宮寛貴 竹内力 山寺宏一
《story》
ある嵐の夜に、仲間たちとはぐれたヤギのメイは、小屋ににげこむ。そこにはもう一匹、この嵐から逃れてきていた者がいた。オオカミのカブだった。暗闇の中で言葉をかわすうち、親しくなっていく。そして、次の日にこの小屋の前で待ち合わせ、ピクニックに行くことを約束する。約束の場所で落ち合った二匹はビックリ。でも、お互いが天敵どうしだとわかっても、一度結ばれた心が離れることはなく、ますます仲良くなっていく。しかし、そんな二匹を仲間たちが受け入れるわけはなく、二匹は群れから逃げ出すこととなる。
「友だちなのに、おいしそう」「それでもずっとずっといっしょでやんす」
◎気があえばだれとでも友だちになれるんだと思った。見た目や偏見にとらわれがちだけど、暗闇の中で声だけで惹かれ会う、そして姿形を目の前にしても、惹かれ会ったその事実を大事にできる、それが本当の友情、いや愛かもしれない。 メイは男なのか女なのか、それははっきりしない。どちらでもあるような気もするが、どちらかというと女なのだろうと思っている。それは弱い立場であり、守るべき人物として存在するからだ。メイにできること、それは優しく問いかけること、やさしく応えること。そばにいるだけで安心できる存在。 カブはどうだろうか。強く守る立場。誘惑に負けないで、信念を貫く正義の存在。自分の本能を抑え、理性を大きくふくらませ、愛する心を揺るぎないものにできた。だからこそ、そこに感動があるのだと思った。
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