■1992年 アメリカ 118分
■原題「HERO/ACCIDENTAL HERO」
■2008.5.23 mivie plus
■監督 スティーヴン・フリアーズ
■出演
ダスティン・ホフマン(バーナード・ラプラント)
ジーナ・デイヴィス(ゲイル・ゲイリー)
アンディ・ガルシア(ジョン・ババー)
ジョーン・キューザック(エヴェリン・ラプラント)
スティーヴン・トボロウスキー(ジェームズ・ウォレス)
ジェームズ・マディオ(ジョーイ、バーニーの息子)
トム・アーノルド(バーテンダー)
《story》
「すべての夢をかなえる魔法の靴。本当の“天使”はあなたじゃない・・・」
ラブラントはこそ泥で保釈の身。愛想をつかした妻と別れ、最愛の息子と制限付きで会っている。ある日息子と映画を見るために急いでいたラブラントの前に旅客機が墜落。100ドルもする靴をなくさないように脱いだ後、非常ドアを開ける手助けをする。そして、自分の息子と同じくらいの男の子に父親を助けてくれと頼まれる。今にも爆破しような旅客機の中に入り、何人もの人を外に連れ出す。しかし、男の子の父親は見つからず、旅客機は炎上。ラブラントは現場から離れる。送れて息子の家に行ったラブラントは妻から追い出される。マスコミは、旅客機の人々を救った天使はだれか捜し始める。残された靴。ラブラントが唯一このことを話したホームレスのジョン・ババーが名乗り出て一躍有名になる。ラブラントは自分だと主張するがだれも信じない。窃盗の罪で逮捕されてしまう。ヒーローになったジョン・ババーは、罪悪感に苛まれ自殺をしようとビルに上り飛び降り自殺を図る。そこにラブラントが説得にかり出される。二人だけの交渉成立。
元々優しい人なんだよ
人が困っていたらそのまま放っておけない人なんだと思う。でも、完璧な人間じゃない。ヒーローって、みんなが思うようなスーパースターじゃないのかもしれない。ごく普通の人間で、いいところもあるし悪いこともしている。だれもがヒーローになれる。でも、世の中は完璧なスーパースターを求めている。もし、ラブラントが名乗り出て有名になっても、こそ泥だとわかるとすぐにそっぽを向かれる。反対にたたかれてしまう。ジョンだって悪い人間じゃない。二人の交渉は妥当ではないだろうか。ただ苦しむのはジョンかな。
偽物はつらいと思う。たとえ交渉成立、本物の了解が得られているとしても、結局欺いているわけだし、いつかボロがでる。みんなからそっぽをむかれるのが怖い。なんだそんなにつまらなかったのかと思われるのがつらい。いずれ忘れ去られ、本物はだれかとそこに目が向くことは確実。1年後には静かに暮らして居られたら、何事もなかったかのように、世間が見てくれていたら、幸せかもしれない。