■2006年 日本 111分
■2006.6.29 TOHOシネマズ緑井 試写会 with y
■監督 千明孝一 原作 宮部みゆき
■声の出演 松たか子(ワタル) 大泉洋(キ・キーマ) 常盤貴子(カッツ) ウエンツ瑛士(ミツル) 今井美樹(運命の女神)
《story》
「これは、ぼくの勇気のハナシ」
「体力は平均。勇気は最低ランク。総合評価は35点。11才の少年の願いが、大冒険の扉を開く」
ワタルはどこにでもいる11才の少年。ある日、廃墟となったビルで肝試しをしていて、見たことのない少年が、屋上から空の扉に向かう階段を登り、「あの扉の向こうに行けば、運命が変えられる」と言い、消えていった。その少年は、ワタルと同じ学校の少年ミツルだった。
ワタルは、一気に自分の周りが変化していくことを知った。父親は家を出た。母親はそのショックで倒れ病院にかつぎこまれた。ワタルは自分の運命を変えたくて、廃墟ビルの幻の階段を登る。
扉の向こうでは、運命の女神に出会うための過酷な旅が待っていた。宝玉を5つ手に入れ、勇者の剣にはめなければならない。ワタルは、自分の運命を変えたくて、勇気を出して、歩き始めるのだった。
◎運命が変えられるとしたら、どんなにすばらしいだろうか。苦労して手に入れた物で、その願いがかなうとしたら・・・。でも、自分の運命をよくするために、他人を犠牲にする自分がいたとしたら、自分だけ幸せになって、人の不幸を省みない自分がいたとしたら・・・それで、自分の運命が変わって満足だろうか。運命は自分で切り開くものだ、と説教じみた感じではなく、素直に語りかけてくる。戦って幸運を手に入れるなんて間違っている。ゲームの世界そのものだ。愛する気持ちこそ、どんな悲劇をも跳ね返すことができる。理想こそ、運命を切り開く力であり、勇気を産む源だと思う。ワタルは平凡な少年ではなかったと思う。運命を変えようと思うこと自体、前に進もうとする勇気があるじゃないか。平凡な私は、そのまま運命を受け入れ、自分を卑下し、なぐさめ、不満たらたらで生きていくと思う。その階段を登ろうとする心こそ、人を愛し、何かを変えようとする大きな力なんだと思う。
公式サイト「ブレイブ・ストーリー」