■1993年 アメリカ 117分
■原題「My Life」
■2006.6.23 wowow
■監督 ブルース・ジョエル・ルービン
■出演 マイケル・キートン(ボブ) ニコール・キッドマン(ゲイル) ハイン・S・ニョール(ホー)
《story》
36才で自分の会社を持ち、愛する奥さんとこれから生まれてくる我が子がおり、幸せな人生を送るはずだったボブ。彼は、末期ガンで数ヶ月の命であると宣告される。死への恐怖にさいなまれながらも、まだ見ぬ我が子にメッセージを送ろうと、ビデオを撮り始めるのだった。しかし、死期が近づくにつれ、苛立ちは増し、怒りや憎しみでどうしようもなくなるのだった。そんなとき、東洋の医術で病気を治してきた名医がいると、妻に引っ張られ、治療にいくのだった。そこでは、心の中の怒りを消すこと、人を許し愛することが最大の治療であると諭されるのだった。ボブは、決心して疎遠になっている両親や弟に会いに故郷に戻ることにした。
◎「怒り」をなくすこと、「許すこと」、「愛すること」・・・今の自分に必要なことばかりだと思った。私には支えとなる家族はないに等しい。でも、何かを残したく、これを書いているのかもしれない。死ぬ間際にきっと誰かを恨み、ののしり、多くの後悔と怒り、悲しみを持って死んでいくことだろう。来世があるなら、またそれを背負って、もっと深い怒りと憎しみと悲しみをはき散らして生きていくかもしれない。ボブが、死ぬ前に人を許し、反対に愛していることを伝えたとき、心の痛みは消え、体の痛みも覆い隠してしまうくらいの愛に包まれていった。「ああ、幸せな人生だった」と息子に堂々と伝えることができる。おまえの父は、怒り憎しみに打ち勝ったんだぞって、未来を生きる息子に力を与えることができる。ボブがここまでこれたのも、彼を支えてきた妻の存在が大きい。