そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

マイ・ライフ

2006年06月22日 | 人間/社会派ドラマ


1993年 アメリカ 117分
■原題「My Life」
■2006.6.23  wowow
■監督 ブルース・ジョエル・ルービン
■出演 マイケル・キートン(ボブ) ニコール・キッドマン(ゲイル) ハイン・S・ニョール(ホー)

《story》
36才で自分の会社を持ち、愛する奥さんとこれから生まれてくる我が子がおり、幸せな人生を送るはずだったボブ。彼は、末期ガンで数ヶ月の命であると宣告される。死への恐怖にさいなまれながらも、まだ見ぬ我が子にメッセージを送ろうと、ビデオを撮り始めるのだった。しかし、死期が近づくにつれ、苛立ちは増し、怒りや憎しみでどうしようもなくなるのだった。そんなとき、東洋の医術で病気を治してきた名医がいると、妻に引っ張られ、治療にいくのだった。そこでは、心の中の怒りを消すこと、人を許し愛することが最大の治療であると諭されるのだった。ボブは、決心して疎遠になっている両親や弟に会いに故郷に戻ることにした。

◎「怒り」をなくすこと、「許すこと」、「愛すること」・・・今の自分に必要なことばかりだと思った。私には支えとなる家族はないに等しい。でも、何かを残したく、これを書いているのかもしれない。死ぬ間際にきっと誰かを恨み、ののしり、多くの後悔と怒り、悲しみを持って死んでいくことだろう。来世があるなら、またそれを背負って、もっと深い怒りと憎しみと悲しみをはき散らして生きていくかもしれない。ボブが、死ぬ前に人を許し、反対に愛していることを伝えたとき、心の痛みは消え、体の痛みも覆い隠してしまうくらいの愛に包まれていった。「ああ、幸せな人生だった」と息子に堂々と伝えることができる。おまえの父は、怒り憎しみに打ち勝ったんだぞって、未来を生きる息子に力を与えることができる。ボブがここまでこれたのも、彼を支えてきた妻の存在が大きい。


HINOKIO ヒノキオ

2006年06月22日 | ファンタジー/アドベンチャー

2005年 日本 111分
■2006.6.21  wowow
■監督 秋山貴彦
■出演 :本郷奏多(岩本サトル) 中村雅俊(岩本薫) 多部未華子(工藤ジュン) 堀北真希(昭島江里子) 小林涼子(高坂スミレ) 牧瀬里穂(坂上ユウキ) 原田美枝子(岩本サユリ)

《story》

「閉ざされた少年の心が、ロボットを通じてあなたとつながる」

岩本さとるは、突然の自己で母を亡くした。自分もそのショックから立ち直れず、車いすにのり、自分の部屋から出られないでいた。そして、母親の死も父のせいだと思い、心を開こうとしなかった。そんな息子に、父は自分が研究しているロボットを与える。さとるは自分の部屋にいたまま、ロボットが変わりに学校に行くこととなる。材料に一部「ひのき」が使われていたことから、そのロボットはヒノキオと呼ばれた。初めはいじめていたジュンは、次第にヒノキオと行動することが多くなり、家に閉じこもっているさとるに会いたいと思うようになった。ジュンが転校する前日、さとるは、にげないで出てきてほしいと話すジュンとけんかする。そして・・

◎最近の映画はよくできている。ロボットが本物のように見える。動きも影も、どこにもおかしいところがない。すばらしいと思った。でも、現実はどうかと考えてしまう。まず、ロボットはまだここまで進歩していない。たとえこういう形で身代わりに学校に来るロボットがあったとしたら、大騒ぎになることだろう。どこかで取材のカメラがまわっていることだろう。街の中でも、歩いていたら人が集まってくる。そんな現実感はない。あたりまえの存在のように人々が見る。いじめ、そんなことはありえない。だれもが注目しているのだから・・。物語としては粗いと思った。でも、おもしろく見ることができた。ジュンが最後に女の子として登場するところは、目を見張ってしまった。


公式サイト「HINOKIO ヒノキオ」