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そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

初雪の恋 ヴァージン・スノー

2008年07月20日 | ラブロマンス/青春

2006年 日本/韓国 101分
■2008.6.28 日本映画専門チャンネル
■監督 ハン・サンヒ
■出演
   イ・ジュンギ(キム・ミン)  
   宮崎あおい(佐々木七重)
   塩谷瞬(小島康二)  森田彩華(厚佐香織)
   柳生みゆ(佐々木百合)  乙葉(福山先生)
   余貴美子(佐々木真由美)

 《story》

「逢いたくて、逢えなくて、逢いたくて」

韓国から、陶芸家の父とともに日本にやってきたミン。京都の街をマウンテンバイクで突っ走る。ある神社で高校生の七海と出会い恋に落ちる。再びミンが通う高校で七海を見る。追いかけたものの、七海の美術道具を川に落としてしまう。七海の新しい美術道具を買おうと、ミンは必死でアルバイトをする。ミンの心もこもった美術道具を受け取った七海とミンは次第に心を寄り添わせていく。ミンが作った陶芸に七海が色をつけることを約束する。祖母の病気のため一時帰国するミンに、七海は手作りのお守りを渡す。しかし、ミンが戻った京都には、もう七海はいなかった。数年後、ソウルの絵画作品展覧会場で七海と出会うが、約束を守らず消えてしまった七海を許せず自暴自棄になる。しかし、七海が渡したお守りの中にミンへの思いが託されていた。初雪の日にデートしたカップルは結ばれるというジンクスを信じて。

 韓国と日本がこんなに温かく結ばれたら

今、竹島の問題で揺れている韓国と日本。歴史問題や靖国問題など、さまざまなことでぶつかりあう。ぶつかり合う場面を、テレビなどで目にすると、感情的になってしまう。日本にとっては唯一隣り合う国なのに、もっと仲良くなれないのだろうかと思う。国境を越えた交流ができないものか。七海とミンのように。
私自身も、韓国のドラマや映画をよく見る。韓国だから、というわけではない。だれかが出ているからというわけでもない。ただ好きだから、おもしろいから、感動できるからだ。七海は、日本人としてのいいところを最大限だしている。だれもが七海のような人間ではない。ミンだって、韓国の代表のように見えてしまうけどそうじゃない。お互いに悪いところもあるけど、それはそれ。いいところを大事にしあいたいものだ。それがお互いに近づくことになる。

 公式サイト「初雪の恋 ヴァージン・スノー」

夏物語

2008年07月06日 | ラブロマンス/青春


2006年 韓国 116分
■原題「ONCE IN A SUMMER」
■2008.6.27 DVD
■監督 チョ・グンシク
■出演
  イ・ビョンホン(ユン・ソギョン)  スエ(ソ・ジョンイン)
   オ・ダルス(ナム・ギュンス)  イ・セウン(イ・スジン)

 《story》

「あなたの笑顔が、涙で見えない」

「永遠の愛を誓った、一瞬の夏。
        あなたは覚えていますか」


60才を越える独身の老教授ソギョンの元に、昔の恋人探しの番組取材にやってきたスジン。彼女は、ソギョンから「キョンアの花を折った男」という古びた一冊の本を手渡される。その本を手がかりに、昔ユンが大学時代にボランティアで訪れた農村にやってきた。そこで、ソギョンがジョンインという図書館の司書とかけおちをしていたという事実を知る。ソギョンは、仕方なく言った村で、ジョンインと出会う。しかし、彼女は、身よりもなく、なぜか村人から疎んじられていた。それは彼女の父が北朝鮮のスパイとして逃亡していたからだ。不注意で図書館が焼け、ボランティア活動が終わり、ソギョンはジョンインを連れてソウルに帰る。大学では学生活動の真っ只中。二人はデモに巻き込まれ警察に捕まる。そこでもジョンインはスパイの子としてつらい仕打ちを受ける。ソギョンは、仲間を守るため、「ジョンインを知らない」と言う。ソギョンの父の手助けで、ソギョンは解放されたものの、ジョンインは投獄されてしまう。出所の日、ソギョンはジョンインを出迎える。しかし、駅の構内でジョンインは消えてしまう。取材を続けていたスジンは、ソギョンの居場所をつきとめた。

 思い出だけで生きていける

一人の人を愛した。それも憧れとか恋などではなく、消えることのない愛、変わることのない愛。何年たっても、何十年たっても色あせることのない愛。他の誰をもうけつけないほど心に刻まれた愛。その揺るぎない生き方はすばらしいと言える。心が決まることは、自分の道を堂々と歩いていける。離れていても、自分の心を信じて生きていける。二人ともそうだった。二度と出会うことはなくとも、自分の心の中の愛を信じて生きた。それ以外に何もない人生だけど、それは幸せな人生だと言えるかもしれない。揺れ動く軟弱な心ではありえないけど。

自分もその人の心も信じられなくて、まっすぐに見ることができない。軟弱な心。嫉妬と妬みで渦巻く心。本当は好きで好きでたまらないのに、後ろを向いてしまう。嫌いな態度をとってしまう。昔も今も変わらない。心も体も思うようにならない。条件反射のように、押し黙りそっぽを向く。この鈴の音に振り向いてほしい。強引にでも私の心と体を正面に向けてほしい。どんなに後ろを向いても、離れないでそばにいてほしい。

 公式サイト「夏物語」


遠くの空に消えた

2008年06月22日 | ラブロマンス/青春

2007年 日本 144分
■2008.6.15 DVD
■監督 行定勲
■出演
   神木隆之介(楠木亮介)
   大後寿々花(柏手ヒハル)
   ささの友間(土田公平)
   小日向文世(土田信平)
   鈴木砂羽(土田スミ)  伊藤歩(サワコ先生)
   長塚圭史(赤星)  田中哲司(トバ)
   柏原崇(大人になった亮介)
   チャン・チェン(スミス提督)  石橋蓮司(天童)
   大竹しのぶ(BAR花園ママ)
   三浦友和 (楠木雄一郎)

 《story》

「きみのためなら、ぼくらは、UFOだって呼べるんだ」
「100人の子どもたち 場所は空港予定地の麦畑 
             満月の夜一晩でやる  史上最大のいたずらを」

麦畑の広がる馬酔村(まよいむら)。亮介は父と一緒にやってきた。父はこの麦畑に空港を建設するためにきたのだ。牛乳配達の公平と一騎打ち。糞まみれになった二人は、UFOを呼んでいるという不思議な少女ハヒルと出会う。星が取れるという望遠鏡で美しい夜空を見る。大人たちは、地元の空港建設反対の青年団と亮介の父の会社の人たちがぶつかる。そして事件は起きた。ハヒルたちの秘密の場所が荒らされ、ハヒルがけがをする。そして、父が撃たれた。もう大人だけに任せてはいられない。亮介と公平は大きな計画を立てる。その夜、子ども達が麦畑に集合。一夜で作ったミステリーサークル。村は大騒ぎ。

 子どもたちが団結するっていいよね

大人は利権がからむからもめるばかり。ああだこうだと理由をつけて、本当に大切なことを見ない。理想と建前は違うと言って正当化する。空港はだれのためのもの。地元の人はだれものぞんでいなかった。でも空港をくるという。だれがのぞんでいるの。もちろん亮介の父ではない。亮介の父親は仕事で交渉にきているだけ。本当に作りたい人は見えない。工事でお金を儲ける人たちかもしれない。ただ作りたいだけかもしれない。

そういえば子どもだけで大きな穴をほって、その中に入って遊んだことがある。現代ならすぐに学校に通報されしかられるだろうなあ。爆竹を使ったり、畑や田んぼでいろんな虫を捕まえたり、基地をつくったり・・・現代では絶対に許されない遊び。アイデアいっぱいで、自然の中でさまざまな工夫をして遊んでいた。だれかがすごいアイデアを出して、みんなうきうきして準備して行動した。ミステリーサークルもその一つだと思う。知恵と行動は、団結と人々のために、やさしく使うもの。そう聞こえてくる。

自然と空港、生活・・何が大事か。今を考えるか未来を考えるか。自分を考えるか人類を考えるか。道は必要だが空港はいらない。自分の身の回りにふりかかれば必要だが、そうでなければいらない。単純には考えられないから、悪くなるばかり。結論は先送り。時間がたって、そこから関心がなくなったとき、いつのまにか空港はできている。そして、自分もその空港を使う。ジレンマに襲われる。あきらめの境地、もうどうでもいいと思ってしまう。子ども達の奇跡のイタズラ。それも流れに記念の印を押しただけなのかもしれない。感動と同時に絶望感におおわれてしまう。

 公式サイト「遠くの空に消えた」

7月24日通りのクリスマス

2008年06月08日 | ラブロマンス/青春


2006年 日本 108分
■2008.6.4 日本映画専門チャンネル
■監督 村上正典
■出演
   大沢たかお(奥田聡史)
   中谷美紀(本田サユリ)  佐藤隆太(森山芳男)
   上野樹里(神林メグミ)  阿部力(本田耕治)
   劇団ひとり(真木勇太)  沢村一樹(安藤譲)
   川原亜矢子(安藤亜希子)  YOU(海原和子)
   小日向文世(本田五郎)

 《story》

「クリスマスには、告白しよう。」
「妄想のリスボン(実は長崎)を舞台に、ダメな私の恋が始まる!」


サユリは、地味で平凡で自分に自信のない女の子。長崎の町をあこがれのリスボンにたとえ妄想にふける。愛読書のマンガの世界に入っていく。私の王子様を思いながら。一番のあこがれの王子様は、大学時代の演劇部の先輩本田さん。電車の中で再会。本田さんに近づいていく。しかし、イケメンの弟に自分と同じようなタイプの彼女ができて自分と重ねて見てしまう。現実は、いつか彼女は捨てられる。自分も本田さんから捨てられる。本田さんから離れ、弟の結婚式で、「お姉さんの言う通りだ」という彼女に、「まちがってもいいじゃないか」と言う。そう、まちがってもいい。式場の前まで来ていた本田さんを追いかける。

 まちがってもいい

そうだと思う。まちがうことを恐れていては何もできない。自分の妄想の世界の中だけで生きるなんてさみし過ぎるよ。外に顔を向けて歩き始めたら、自信がついて、自分にもこんな力があったのだと発見できる。新しい自分が生まれる。まちがってもいい・・・まちがいに気づかなければ何でもない。気づき過ぎるからつらくなる。見えなかったらまちがっていないのと同じだよ。自信を持って生きていける。まちがいだとわかったときが大切。そのまちがいにおぼれてもがいて沈んでいくなら、まちがいをおそれて何もできなくなってしまうだろう。まちがいに気づいたら、迷惑をかけたら素直に謝って、今度はそんなまちがいをおこさないようにがんばればいい。まちがいをおかしたあなたがすべてではない。

中谷さんは演技がうまい。私に演技の素晴らしさが見えているわけではないが、彼女が出てくる映画を見て、すべてちがうイメージになる。「電車男」「嫌われ松子・・」地味なサユリ、自信をもったサユリ、すべてちがう。演技をしている・・という感じ方ではなく、そこにその人がいるという自然なイメージだ。

長崎の町もいい。路面電車が走っている広島だとどうだろうか。広島は「原爆」から離れられない。広島のちがったイメージを発見できるような映画をだれか作ってくれないだろうか。そういえば、新藤兼人の新しい映画は近くの広島の石内が舞台だ。とは言っても、昔の石内だけど。現代の広島は何かの映画の題材にはならないだろうか。ヤクザではなく、感動を与えられるような題材はないかなあ。


うん、何?

2008年06月07日 | ラブロマンス/青春

2007年 日本 130分
2008.6.1 TOHOシネマズ緑井
■監督 錦織良成
■出演
   橋爪遼(須賀鉄郎) 柳沢なな(稲田多賀子)
   松澤傑(西尾裕二) 平田薫(神在久美子)
   岡太一(宇都宮国彦) 加藤侑紀(玉串圭子)
   菅田俊(鉄郎の父) 宮崎美子(鉄郎の母)
   
   
 《story》

「うん、なん? やまたのおろちでんせつ~」
「いよいよお披露目!」


鉄郎は高校三年生。神話の里、棚田が広がえう自然豊かな町に住んでいる。母が入院していて、毎朝父が努める会社の新鮮な牛乳を病院に届けてから登校していた。母のことも気がかりだが、進路のこと、幼なじみの多賀子のことも頭から離れなかった。ある日、七夕祭りに、多賀子が先輩に誘われた。鉄郎たちは、ヤマタノオロチ伝説伝承地の一つ「印瀬の壺神」に足を踏み入れ、多賀子のデートをぶち壊そうとするが、見つかってしまった。龍頭が淵に呼び出すが、ここでもうまくいいかず。目をつむって渡りきれば願いがかなうという橋をわたる多賀子。多賀子の願いは鉄郎だった。一度は失敗した鉄郎も、橋を渡りきり、多賀子に告白。同じ頃、母の病状が急変し亡くなってしまう。葬儀のとき、鉄郎は家を飛び出し、「印瀬の壺神」の石を動かす。雷鳴とどろき大雨となる。神社の下では、追いかけてきた多賀子がいた。

 この風景が好き

最近島根県でのロケ映画をよく見る。「天然コケッコー」「砂時計」「白い船」隣の県で、三瓶山などよく行くけど、映画でこうして改めて見ると、この風景は当たり前のように感じていたが、すばらしいものだと実感する。映画というのは、見えているようで実は認識していない町や自然の素晴らしさを今更のように教えてくれる。
都会では荒れた子どもが多い。不登校、いじめ、暴力・・・でも、ここではそんなものがあるのだろうかとさえ思わせてくれる風景。きっとここでも現代の問題はある。情報化社会だから、共通した情報が入り込む。でも、自然の風景や昔からの町並みは、入り込んでくる病魔を消し去ろうとしてくれる。ファッションや異性の目を惹くことだけに努力する世界。しかしここでは、人間本来の無邪気さを呼びもどしてくれる。

ひがみ根性で、「神様なんて権力の象徴だ」なんて毛嫌いしている自分。でも、実は歴史の中の輝きに心惹かれている。人に頭を下げることがいやなだけで、権力に対抗しているわけではないことはよくわかっている。いつのまにすべてを受け入れてしまうことがこわいだけ。頭をさげることが負けで、「どうだ」と思われることがいやなだけ。神秘的なことにどっぷりつかって洗脳される自信のない自分に不安なだけ。でも、それでもいいじゃないか。もっと自分の心に素直に動いてみよう。頭を下げることは負けではない。むしろ心の強さを表している。一歩踏みだそう。

 公式ホームページ「うん、何?」

砂時計

2008年05月24日 | ラブロマンス/青春


2008年 日本 121分
2008.5.17 TOHOシネマズ緑井
■監督 佐藤信介
■出演
   松下奈緒(水瀬杏=大人時代)
   夏帆(水瀬杏=中高生時代)
   井坂俊哉(北村大悟=大人時代)
   池松壮亮(北村大悟=中高生時代)
   塚田健太(月島藤=中高生時代)
   岡本杏理(月島椎香=中高生時代)
   戸田菜穂(植草美和子=母)
   高杉瑞穂(佐倉圭一郎=婚約者)
   伴杏里(月島椎香=大人時代)
   風間トオル(水瀬正弘)  藤村志保(植草美和子)

 《story》

「ずっと、一緒にいたかった」
「たった1つの思いを心に刻む 『永遠』のラブストーリー」


1995年、離婚した母と杏は実家の島根に帰る。そこで杏は大悟は出会う。母が自殺。大悟は杏に「自分が守ってやる」と支える。中学卒業前、杏は父親に引き取られ東京に行く。東京で進学した藤に出会う。島根に帰った杏は藤に好きだったと告白される。それを見ていた大悟は藤を殴る。藤が失踪。東京に戻ろうとする杏に椎香は、自分も大悟が好きであることを告げる。二人の距離は開いていく。10年後、杏は婚約をする。実家にもどった杏に大悟は「幸せになってくれ」と告げる。しかし、杏の婚約者は、杏の母親が自殺したことを知ると態度を変える。杏が行方不明になり、大悟は必死に捜す。

 心の中にあるもの

どうしてあの時「別れよう」と言ったのだろう。自分が彼の人生を狂わせているように感じたから? 自分の気持ちさえ見えなくなってしまった? 自分の気持ちが重く感じられた? 心の中にあるものと、実際にしていまう行動が違うことがある。想えば想うほど離れてしまう自分の体。伝えられない自分の心。素直になれないのは、自分の心が傷つくことを恐れているから。でもそれ以上に自分で自分の心を傷つけ後ろ向きになっていく。

砂時計はやさしく言ってくれる。失敗したら何度でもひっくり返して、過去を未来にできるよって。でもね後ろ向きに歩いていたらそれもダメかも。何度も何度も砂時計をひっくり返してはため息をつく。そしていつか時は止まる。

最近、島根県をあつかった映画が多い。「天然コケッコー」はよかった。「白い船」も見た。「うん、何?」はまだ見ていないけどよさそう。都会より自然がたくさん感じられる町がいい。海がきれい、山がきれい、それだけで人間の心が純粋になれるような気がする。

 公式サイト「砂時計」


シコふんじゃった。

2008年05月18日 | ラブロマンス/青春

1991年 日本 103分
■2008.5.17 日本映画専門チャンネル
■監督 周防正行
■出演
   本木雅弘(山本秋平)  清水美砂(川村夏子)
   竹中直人(青木富夫)  水島かおり(朝井知恵)
   田口浩正(田中豊作)  宝井誠明(山本春雄)
   梅本律子(間宮正子)  松田勝(堀野達雄)
   宮坂ひろし(北東のケン)  片岡五郎(主審・林)
   六平直政(熊田寅雄=OB)
   村上冬樹(峰安二郎=OB会会長)
   桜むつ子(穴山ゆき)  柄本明(穴山冬吉)

 《story》

「ひとはだ、脱いだ」
「ピアスご法度の相撲界。なにが悲しくて尻(ケツ)さらす?
     ハッケヨイ、ヨイ、腰のまわしも勇ましく ニッポン男児の艶姿」


教立大学4年生の秋平は、コネで就職も決まり、残りの大学生活をエンジョイしようと思っていたとき、卒論担当の教授に呼び出される。そこで、一度も授業に出席していないことがばれ、単位と引き替えに、相撲部に入って試合に出ることを頼まれる。相撲部の部室には8年生の青木が一人で稽古していた。初めてのまわし。試合に出るにはあと二人必要。二人で勧誘するもなかなか見つからない。たまたま声をかけた田中が入部。そして、秋平の弟が入って、試合に出場。しかし、1勝もできずに惨敗。打ち上げの席でOBにさんざん愚痴られ、秋平は思わず「次は勝つ」と言ってしまう。そして次の試合に出るためにはもう一人入部させなければならず、留学生のスマイリーが、尻を出さないという条件で入る。マネージャーの正子も加わり、いよいよ本格的に練習開始。リーグ戦では、苦戦しながらも勝ち進んでいく。

 相撲はスポーツかあ

正直言うと、相撲はあまり興味がなかった。何がおもしろくてあんなものを見るのだろうと思っていた。日本の伝統だと言えばそれでよし。でも、スポーツだと言えるのかどうかわからない。練習(稽古)が必要だからやっぱりスポーツだ。いじめの事件があって、その伝統がいい形ではないのがよくわかった。縦社会の伝統であり、やっおぱりビジネスなのかなあ。

郷土力士、福留くん応援してます。彼はひと味ちがうような気がする。そのままで強くなって子ども達に夢を与えて欲しい。

みんなやればできるという成功への道だ。まっすぐ道が定まれば、人は突き進みたくなるものだ。お尻を見せるのがいやだとか言ってはいられない。女性だって恥ずかしいのに、勝負の一歩を踏み出したくなる。本気の心というものは大きな力を生み出す。

シュガー&スパイス 風味絶佳

2008年05月11日 | ラブロマンス/青春

2006年 日本 125分
■2008.5.6 日本映画専門チャンネル
■監督 中江功
■出演
   柳楽優弥(山下志郎)  沢尻エリカ(渡辺乃里子)
   大泉洋(所長)  チェン・ボーリン(マイク)
   木村了(マッキー)  濱田岳(尚樹)
   高岡蒼甫(矢野)  夏木マリ(グランマ)

 《story》

志郎は高校を卒業し、両親は大学に行くことを進めるが
その気にならず、とりあえずガソリンスタンドで働く。そこに大学生の乃里子がバイトとして入ってくる。志郎は、高校生のとき、彼女が急停車した車の男性をたたき泣いていた光景を忘れられないでいた。志郎の祖母のグランマの店で二人は次第に親しくなっていった。志郎は、友達から押しつけられたアパートに引っ越す。彼女は元の彼に鍵を返しに行く。志郎もついていったが、元彼が彼女を呼び止めるところを見て、だまって帰る。その晩、彼女から電話があり、家を飛び出したところに彼女が雨に濡れて立っていた。「どうして一人にするの」と問いつめる彼女に、志郎は「君が好きだ」と告げる。おそろいのカップ、二人で買い物をして夕飯をつくる、幸せな時間を過ごした。ある日、志郎が家に帰ったとき、乃里子の元彼が来ていたことを知る。しかし、乃里子は知らないふりをしていた。その日を境に乃里子は志郎の家に来なくなり、ガソリンスタンドのバイトもやめてしまう。やり直そうと復縁を迫る元彼、クリスマスパーティーの招待券を渡す志郎。揺れ動く乃里子・・・クリスマスイブの日、店で待つ志郎・・・

 通り過ぎる恋

今ここに終着点の恋はない。通過点の恋だからこそ、切ないのだと思う。いつまでも幸せに暮らしましたとさ、なんて終わるはずがない。何度も恋をして、大人になっていく。志郎も乃里子も。でも、志郎は少年の恋。乃里子は大人の恋。そんな違いがある。再びバスの中で出会った恋は、志郎にとって大人の恋になるのかな。それとも、遊びの恋になりそうな気もするな。
朝まで車を走らせて見る富士、年をとっても人の思いを追いかける。そうでありたいと願っているけど、心も体もついていけない。それよりも時間もお金もない。「気まま」と言ったらいけないけないかも、自由な心、自分の気持ちに素直に生きる。それは理想。好きなものは好きだと言えること、それ以前に好きになること。純粋に話したくなること。そこからスタートだ。通り過ぎる恋、次の駅はどこだ。まだまだ走る。終着駅はまだ遠い。景色ばかりながめていてはだめだよ。

虹の女神 Rainbow Song

2008年04月26日 | ラブロマンス/青春

2006年 日本 118分
■2008.4.19 日本映画専門チャンネル
■監督 熊澤尚人
■出演
   市原隼人(岸田智也)
   上野樹里(佐藤あおい)
   蒼井優(佐藤かな=妹)  酒井若菜(麻倉今日子)
   鈴木亜美(久保サユミ)  相田翔子(森川千鶴)
   小日向文世(佐藤安二郎)
   佐々木蔵之介 (樋口慎祐)

 《story》

「近くにいたのに」

あおいの友達をストーカーしていた智也。いつか無邪気な智也を、あおいは自分が作っている自主映画制作に誘う。あおいはいつでも単純に人を好きになる智也の手助けをして、智也もまたあおいを頼っていた。社会人になったあおいは、監督を目指して留学を考える。久しぶりにあった智也に、自分の気持ちを伝えるが、自分のことを友達としか見ていない智也に落胆する。アメリカに渡ったあおい。恋人と別れたばかりの智也。智也は、まっすぐな不思議な虹の写真をあおいに送る。その日、あおいが乗った飛行機が墜落する。遺骨となって帰ってきたあおいの家で、大学時代に撮った映画を見る。渡されたあおいの携帯。智也の中のあおいは・・・・。

 こんなに気づかないことってあるのだろうか
見えているけど見えないふりをしているのだと思う。それはある。一番気になる存在だけに、一番表に出さないようにしていまうことはある。自分の気持ちって、人を愛しているかどうかってわからないことってあるのだろうか。一番身近にいる人は、いつでもそばに居て欲しいと思う。都合良く、助けてほしいときだけ頼って、それ以外は眼中にない。それではあおいの心が切なくて仕方ない。映画だから死んでしまったけど、死んでしまって初めて気が付く切なさがあった。でも、現実には留学の話が出たときに気づくよ。彼女が遠くに行ってしまったときに、会えない現実に自分の気持ちは揺れるよ。智也は単純に人を好きになったのではなく、ただ遊んでいただけのような気がする。本当の恋愛が出来ていなかったのだ。本当の愛する心がわかっていなかったのだ。ビデオ屋の女性も映画の女性も出会いの女性も、うわべだけで本気ではなかった。単純なようで不器用だったのかもしれない。結局死んでしまって初めてわかる気持ちって、それからどうにもならないわけだから、つらいだけだね。

 公式サイト「虹の女神 Rainbow Song」

うた魂(たま)♪

2008年04月19日 | ラブロマンス/青春

2008年 日本 120分
2008.4.12 サロンシネマ2
■監督 田中誠
■出演
   夏帆(荻野かすみ)  ゴリ(権藤洋)
   石黒英雄(牧村純一)  徳永えり(野村ミズキ)
   亜希子(松本楓)  岩田さゆり(青柳レナ)
   ともさかりえ(黒木杏子)  間寛平(荻野知恵蔵)
   薬師丸ひろ子(瀬沼容子)

 《story》

「合唱って、スゴイ。
   きっとあなたも歌い出す、感動のハーモニー」


北海道にある、七浜高校合唱部のかすみは、自分のルックスと歌唱に異常なまでの自信を持った女の子。ある時、あこがれの生徒会長から歌っている姿を写真に撮りたいと言われ有頂天になる。しかし、見せられた写真を「産卵中のさけのようだ」と言われショックを受ける。自信をなくしたかすみは合唱部をやめる決心をして、顧問に申し出るが、最後の夏祭りだけは出ないさいと言われる。やる気のない歌い方を見た、湯の川学院高校のヤンキー合唱部の権藤がかすみに渇を入れる。そして、かれらの、荒いが気持ちを全面に出す歌い方に感動する。権藤たちに激励されたかすみは、素直に歌いたい自分を発見する。ピアノの伴奏のページめくりでもいいと合唱部に復帰。地区予選大会に向けて練習を始める。

 合唱のすばらしさを素直に感じる
しかもコミカルに、心の内面もつきながら、みんなで歌うことの素直な喜びを味わうことができる。歌うことが好きな人の心と、歌うことが苦手な人の心のぶつかりあい。好きな人には苦手な人の気持ちはなかなかわからないかもしれない。私自身もそうだった。音痴な私は、音楽の時間にみんなの前で歌うテストが大嫌いだった。みんなと歌うのは好きだったんだけど、テストで一人歌ったとき笑われて以来、大嫌いになった。それがある日、高校の合唱部に誘われたのだから驚きだ。「ただ立っとくだけでいい。男子が少ないので」と言われ承知した。でも、立っとくだけなんてありえないよね。練習させられることに・・・。そしてNHKのコンクールの舞台に立つことに。音痴は変わらないが、歌うことの楽しさを知った。私も練習すれば少しは歌えるんだと思った。歌というのは、人間が生きている生活のリズムそのもの。そしてみんなでたくさんの人と歌いたがっている。そんな気がする。だから、ラストの会場みんなでの大合唱は感動した。

 公式サイト「うた魂(たま)♪」