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見せてもらおうか Thinkpad X230 の実力とやらを!

2017年11月19日 | ノートパソコン
職場で Thinkpad X230(以下 Thinkpad)を頂いたので、そのレビューをしていきます。



素のままでも十分高スペックですが簡単にメモリを増やせるということで、4GBのメモリを増設しデュアルチャネル動作にしました。増設方法は本体裏側に2本のプラスねじで止まっている小窓の蓋を外し空きスロットに増設用のメモリを差し込むだけです。増設に用いたメモリは Amazonで購入しました。

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メモリ増設後、Thinkpad のハードウェア構成は以下のようになりました。

 CPU :Core i5-3320M
 メモリ:8GB(DDR3-1600 4GB x 2枚 S.O.DIMM)
 SSD :128GB(SAMSUNG MZ7TD128HAFV)
 GPU :CPU内蔵 Intel HD Graphics 4000
 液晶 :12.5型HD TN液晶 (1,366×768ドット、アンチグレア)
 OS :Windows10 Professional 64bit版


さすがに CPU内臓のグラフィックスでは最近の3Dゲームは重すぎて遊べませんが、XP時代のゲームや少し古めのエミュレーターなら十分遊べます。試しにPSPエミュ(PPSSPP)で RIDGE RACERS2 を遊んでみましたが、60fps張り付きでコマ落ちはありませんでした。また PC-98エミュ(Anex86)で東方旧作の体験版を試してみましたが、こちらも処理落ちはありませんでした。

Thinkpad のベンチマークのテスト結果は下の通りです。





5年前のノートPCとは思えない処理能力です。SSDは古いためか Writeが少し遅めです。
最近のノートPCでは省電力重視のため、末尾 U 型番の超低電圧版のCPUを使用していることが多いのですが、Thinkpadは末尾 M 型番の低電圧版のCPUを搭載しているので、電池持ちは悪くなりますがパフォーマンスに優れます。

比較対象として昨年、事務所に導入したモバイルノートPC(FMV LifeBook SH75/W ※以下 LifeBook)と比べてみました。LifeBookのスペックは下記の通りです。

 CPU :Core i5-6200U
 メモリ:4GB(DDR4-2133 S.O.DIMM)
 HDD :500GB(TOSHIBA MQ01ABF050)
 GPU :CPU内蔵 Intel HD Graphics 520
 液晶 :13.3型FULLHD IPS液晶 (1,920×1080ドット、アンチグレア)
 OS :Windows10 Home 64bit版


LifeBookのベンチマークのテスト結果は下の通りです。



LifeBookは、SSDではなくHDD搭載モデルなので、そのスコアを比較対象外としてもThinkpadのスコアの方が優れており、OGLのスコア以外 Tinkpadの圧勝です。

では、このThinkpadの使い心地はどうなのかをレビューしたいと思います。



デザイン

武骨で、まさしくビジネスモデルといった感じです。私個人としては、このデザインは嫌いではありません。12.5インチ液晶搭載のモバイルノートPCなので小型ですが、最も厚い部分で 33.6mm の厚みがあり、重量も1.5kgと少し重めです。

ディスプレイ

TN液晶で視野角は狭く見る角度によって色調が変わります。特に上下の視野角が狭いように感じました。コスト削減のためか解像度が低く (1,366×768dpi)コントラストも低いので、今どきのノートPCと比べると見劣りします。ビジネスモデルのため画面は非光沢で、映り込みは少なく目に優しいです。

処理速度

これに関して文句はありません。必要にして十分です。ストレージもSSD搭載モデルであったため快適そのものです。HDDモデルの場合は Thinkpadの性能を出し切れないのでSSDに交換した方が良いと思われます。メンテナンス性が良いためストレージの交換は容易です。

キーボード

変則的なキーは少なく、キーのストローク量も十分でモバイルノートPCとは思えない打ち心地です。この打ち易さに慣れるとサブ機(NECのモバイルノートPC)で文書を打とうと思わなくなります。一番左下のキーは「Fn」キーですが、BIOSで「Ctrl」キーと入れ替えが可能です。
また、Webカメラの上にLEDライトを備えており、「Fn]+「Space」キーと同時に押すことで手元を明るく照らしてくれるので、暗い場所でも文字入力が可能です。文書を打つのに最適なモバイルノートPCの言えると思います。



タッチパッド

他のノートPCより使い勝手は悪く2点タッチに対応しているものの、2本指での操作(画面スクロールはまだしも、ピンチイン・ピンチアウト)は困難です。Thinkpadはキーボードの真ん中に赤いトラックポインタを備えているので、タッチパッドはBIOSで無効にしてトラックポインタとタッチパッドの上にある物理ボタンを使った方が良さそうです。

インターフェース

ギガビット有線LAN、USB3.0×2、パワードUSB2.0、D-Sub15ピン、miniDP、3.5mmヘッドフォン・マイク入出力端子、Expressカード・SDカードスロット搭載と豊富なインターフェースが用意されています。

無線LAN

IEEE802.11a/g/n、Bluetooth v4.0、Wifiは5GHz帯にも対応しています。

動作音

アイドル時、動作音はほとんど聞こえません。高負荷時にファンが回っているなと感じる程度で、静かな部類に入ると思います。本体の厚みがあるので、しっかり冷却が行えているのでしょう。

その他

Webカメラ、モノラルマイク、ステレオスピーカーを搭載し、スカイプも快適に行えます。感度が少し悪いですが指紋認証機能もあり、Windnows Helloによりパスワードを入力しなくてもサインインできるのも嬉しいポイントです。

最新機種にあってThinkpadが備えていない機能は、USB-TypeC(USB3.1)、4K対応の DP もしくは HDMI、IEEE802.11acくらいだと思います。

バッテリーは着脱式で、省電力モードで4時間以上、高パフォーマンスで2時間程度使用可能です。重くなりますが大型サイズのバッテリー(電池容量1.5倍)もネットで購入可能です。

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今回レビューしているThinkpad X230は頂き物ですが、ネットで多くの中古が出回っています。もっとも安価な製品は MEM:4GB、HDD:320GB搭載、指紋認証なしモデルが 2万円強 で売られています。

【中古】 ThinkPad X230 2324-B25 / Core i5 3320M(2.6GHz) / HDD:320GB / 12.5インチ
【中古】Thinkpad X230 HDD:320GBモデル
lenovo

気を付けなければならないのはプリインストールされているOSで、Windows7・8.1・10搭載モデルが出回っているので、前購入者がどのOSを選択して購入されたのか注意が必要です。

SSDも120GB程度の物なら6千円強で購入できるので合わせても 3万円以下 で快適環境が整います。

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WD SSD 120GB 7mm厚
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モバイルノートPCを新規に購入する場合、非力な Celron N3350 搭載モデルでも 3.5万円以上します。
最も安価なモデルでは MEM:2GB、eMMC:32GBとサブ機としてもスペック不足の製品が多く、プリインストールアプリ以外の使用に耐えがたい製品が多々見受けられます。

パワフルで快適なモバイルノートPC機が欲しいけれど予算が…
と言われる方に、Thinkpad x230 の中古品は良い選択肢の一つになると思われます。
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