ニュース雑記帳

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高田&向井ご夫妻の赤ちゃんは、誰の子なのか

2006-10-09 15:55:17 | Weblog
少し前になりますが・・・どこかの高裁が「高田・向井ご夫妻が、海外で代理母に産んでもらった赤ちゃんは、ご夫妻のお子さん」と認め、役所に、ご夫妻が提出した出産届けを受理するようにという判決が出て・・・その後、議論になってますよね。

問題は「分娩の母が法律上の母である」と決めている、その法律の意図ですよね。なぜ、そう決めたのか。それには、きっと理由がある。その理由が、今の世の中でも妥当なら、法律自体も妥当ということでしょう。

素人で思いつく理由と言ったら・・・財産権の問題でしょうかね。法律上、親となり子となった間柄には、相続権が生じるわけで・・・法律は、こういう権利問題に対して真剣ですから、この財産に関する権利の問題をクリアーにするために「分娩の母が法律上の母である」と決めたと。

けど・・・そうだとしたら、代理母に産んでもらった子どもは、代理母の子どもであるより、むしろ遺伝子上の母にした方が、財産に関する権利の問題は、スッキリしますよね。代理母の子どもにしてしまった方が、むしろ問題はヤヤコシクナル。

じゃぁ、他に何か、妥当な理由があるかしら・・・・ふうむ、素人では、思いつかないな。

母親の子どもに対する心情を汲むってことなら、ある程度は理解できますよ。十ヶ月お腹で育てて、苦痛の中で危険をおかして分娩して・・・それで、母親じゃないと言われると、分娩の母は悲しい・・・みたいなことはね。でも、法律が、そういうところの心情を汲んでくれてるとは、とても思えないし・・・代理母を引き受けた人は、そういうところは納得して引き受けたのだろうから・・・いざ、子どもの顔をみれば、愛情が湧いてしまうことはあるかもしれないけど、むしろ、その感情を抑えるように諭すべきですよね。

それに、そういう親の苦労を法律が汲むというなら、分娩の母親より、育ての母親こそ、本当の母ってことになるでしょ。産むより、育てるほうが、はるかに苦労ですもん。でも、そういうことは、まったく考慮してくれないでしょ、法律は。だとすると、とてもじゃないけど、代理母になった女性の気持ちを大切にして基準を決めてるとは考えられないですよね。

となると、あと考えられるのは、代理母出産に対して否定的な立場から、制裁的に認めないってことがありえますね。「代理母頼んでまで産むなんて、駄目だっ!! 駄目だといっているのに、無理やり強行しても、法律で認めてやらないぞ」みたいなね。これは、ちょっと有り得ますかね。

あとは、もう、単純に「ルールがあるから、それに外れたものは認めません」ってことかな。ああ~、これが一番、可能性がありそう(爆)。

思うにね・・・産まれてきた子どもが、幸せになるためには、何が一番いいかってことじゃないでしょうか。それを考えると、一番生まれてくることを望んでくれている人たち、つまり、代理母に頼んでまで、その子の誕生を望んだ遺伝子上の両親の子どもになることじゃないですかね。と、わたしは思いますけど。

これだけ、医療科学が進んできていますから・・・この際、親に種別をつけるなんてのはどうですかね。「甲種母」は、卵子提供者。ということは「甲種父」は、精子提供者になりますね。で「乙種母」は、分娩の母。ということは「乙種父」は無いってことですか。で「丙種母父」は、育ての母と父。あと、養子縁組などもありますから「別種父母」として、法律上の親・・・みたいな(^^;。どの種別の親でも、子どもに対して、それぞれある程度の義務を負うように規定するとかして、どんな特殊な産まれ方をした子どもでも、決して宙ぶらりんにならないように、なんとかして欲しいですよね。

とにかくね・・・権利とか資格問題より、「親になりたい。この子の成長に対して責任を負いたい。この子を、親として愛したい」と思っている人の元で、子どもが幸せに育てるようにサポートする法律であって欲しいですよね。産みっぱなし、産ませっぱなしは駄目ですよ、絶対に。