窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

電王戦・COM君は思考するか

2014-04-24 12:14:18 | Weblog
我々人間が「思考する」のは当たりまえすぎてそれについて改めて「考える」のはなかなか難しいことであります。

でもやねさんに言わせれば「人間の知的作業のほとんどは、何らかの点数を最大化するという、探索を伴う最大化問題に帰着される」となります。<--リンク

それでも「将棋ソフトの応用でボカロを作ろう」というのは相変わらず「べらぼうな話」ではありますがね。


さて、「人が考える」(事が出来る)のは「自分の脳のおかげである」というのは多くの人の常識ですね。

その脳の中のプロセスは通常はシナプスの「生体ー化学ー電気反応」として理解されています。

それで、極論すれば思考とは「脳が作り出す電気信号パターンのつながり」とこうなってしまうのです。


この脳で発生している過程は神秘主義やら魔法やらが入り込む余地はなさそうで、厳密に物理・化学法則に従っている様に見えます。

そうして脳はノイマン型COM君とは設計思想と動作原理は異なりますが、それでも一種の「情報処理装置」とみなせます。<--リンク


さて、チューリングによれば原理上は「すべての計算機(コンピュータ)は等価である」となります。<--リンク

そうなると「脳が物理法則に従って動く情報処理装置ならばCOM君も同じことができる」とそういう訳であります。


そういう訳で将棋というボードゲームの世界ではありますが、「COM君は立派に我々人間の思考をエミュレートすることに成功した」というのが第3回電王戦の結論でありました。<--リンク

このことは将棋語を話すことでは「ネイティブに近いプロ棋士」が多くの場所で証言していることからも明らかなのであります。<--リンク

PS
たとえば「森下卓と戦った森下卓」<--リンク


PPS
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