窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・患者数30万人超え、沖縄は第50週で流行入り確定。

2010-12-24 00:05:12 | Weblog
・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第 8週(2月22日~28日) ・季節性インフルエンザが復活 A(H3)型,B型        
        ・・・・・       
 ・第13週(3月29日~ 4日) ・全47県、新型インフルエンザ流行終了         
        ・・・・・       
 ・第30週(7月26日~ 1日) ・定点最小値到達
        ・・・・・       
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第43週(10月25日~31日)・北海道が流行入り(確定)
        ・・・・・       
 ・第48週(11月29日~ 5日)・大分が流行入り(確定)、他9県が流行域突入 
 ・第49週(12月 6日~12日)・佐賀、長崎、埼玉、宮城、福島、鹿児島、 
                     ・群馬が流行入り(確定)、沖縄も流行入りか。
                     ・岐阜、東京は流行域突入。
      ・・・今週の予報・・・
 ・第50週(12月13日~19日) ・全国平均が1.0人を超えて流行入り(予報) 

  49週は患者数増加の速さが前の週と同じ程度でした。

  次回50週には確実に定点1.00人を超えるものと思われます。

      ・・・中期予報・・・
 ・第 4週( 1月24日~30日) ・全国平均が定点10.0人を超える。
                      ・1日で5万人の患者発生。

 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(5週移動平均)%
               44週   45週   46週  47週   48週   49週
   A(H1)pdm     28    22    24    25    28    37
   A(H3)         68    76    75    71    66    59
   B              4     2     1     4     6     4

 49週は一転、新型が増加しました。

 新型が37%程度で増加傾向、A香港型は59%に減少です。

 B型は今回4%で、低位安定です。

 A香港型優位の状況が続いていますが減少して、60%台を切りました。

 ・定点状況推移(人)
               44週   45週   46週  47週   48週   49週
  2010年定点データ  0.20  0.25  0.35   0.44  0.70  0.93

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第48週(11月23日~29日)   39.63人    190801人    189万人
 (第48週がピーク)
    2009年 ・・・・ 2010年
 ・第30週( 7月26日~ 1日)     0.02人      112人    (0.12万人)
 (定点患者数がボトム)
        ・・・・・       
 ・第47週(11月22日~28日)     0.44人     2113人    (2.34万人)
 ・第48週(11月29日~ 5日)     0.70人     3333人    (3.70万人)
 ・第49週(12月 6日~12日)     0.93人     4480人    (4.95万人)

 ・患者報告数の予報です。
  ・第50週(12月13日~19日)     1.28人     6138人     6.78万人

  ・24日                      0.27人                1.45万人
  ・25日                      0.29人                1.53万人
  ・第51週(12月20日~26日)     1.82人     8757人     9.68万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値)   32.3万人   
  (2010年第36週以降の合計です。)      
  内、新型インフルエンザの累積患者数       10.8万人

  新型インフルエンザの累積患者数     
  (2009年第28週以降の合計)
  本日終了時点                    2085.7万人  100人に16.3人

 ・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
  ・第51週(12月26日)                 35.3万人  
  ・第52週( 1月 2日)                 48.5万人  

・入院状況
 今シーズン(9月6日以降)
 ・重症化            9人(12月12日現在)    重症化率  0.0047%
 ・死亡(含む疑い例)    10人(12月12日現在)     致死率   0.0053%

 先シーズン最終報告
 ・重症化         1563人( 8月29日現在)    重症化率  0.0075%
 ・死亡(含む疑い例)   202人( 8月29日現在)     致死率   0.00097%

 累積患者数が20万人程度ですので、重症化率、致死率ともに高めに算出される
 傾向があります。

 とはいえ現状は先シーズンのような新型インフルエンザのみの感染状況よりは
 重症化率が低く、致死率は高めです。

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第47週(11月22日~28日)  0.48人    0.44人    +8.0%
 ・第48週(11月29日~ 5日)  0.57人    0.70人   -17.6%
 ・第49週(12月 6日~12日)  0.98人    0.93人    +4.6%

 今回の定点合計報告数は4480人で、当ブログ予報は4685人でした。

 今回予報誤差は+4.6%になり、予報誤差範囲内です。

 というよりは、ほとんどどんぴしゃの精度での予報でした。

 ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±21.1%です。

・コメント

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は86600人程で、
 4割弱が新型と思われます。

 報告されているウイルス状況は季節性(A香港型とB型)が6割程度で、
 新型が4割弱の「混合感染状況」は引き続き継続中のようです。

 ちなみに季節性のA香港型が優勢(6割弱)な状況です。

 B型は占有率は4%程度です。


 新型インフルの昨年の流行からの累積患者数は2085.7万人で、
 これまでに100人に16.3人が感染したことになります。

 そのうち未成年者は1523万人で、100人に62.6人が感染したことになります。

 成人は559万人で、100人に5.4人が感染したことになります。

 (累積患者数の平均予報誤差は±2.6%です。)


・沖縄の現状(2010年第36週からのインフルエンザ累積患者数)
                48週         49週        50週      
               12月 5日     12月12日     12月19日
 定点あたり          1.14人      1.45人       1.69人
 沖縄推計値         0.06万人     0.09万人     0.10万人       
 累積患者数         0.6万人      0.7万人      0.8万人   
 内、新型累積患者数    0.2万人       0.2万人       0.3万人

・2009年からの新型インフルエンザ累積患者数
 累積患者数        46.8万人     46.9万人     46.9万人   
 100人に          33.8人       33.9人        33.9人
 内、未成年者の感染は100人に95.3人になりました。


 患者数は前の週から増加で、1.69人で、上限を更新しました。

 これで3週連続の上昇です。

 沖縄もこれでアップダウン状況から上昇モードに移行した模様です。

 また、3週連続で1.00人を超えましたので、流行入り確定ですね。


 新型は41週に2件、42週に1件、50週に1件の報告です。

 A香港型が41週に9件、42週に2件、43週に4件、49週に1件、の報告です。

 沖縄は新型、A香港型がしのぎを削る、混合感染状況ですが、
 どうやらA香港型が優勢になりつつあるようです。

          (ウイルス サーベイ ランク A      12.23現)

PS

鳥インフルが人には感染しないという当局の発表とNHKのニュースは「ウソ」です。

動物の死骸やら糞などには触らないことが基本です。

山歩き、河原あそび、緑地公園、野鳥公園、動物園など子どもでなくても
みんな好きですから、注意レベルをひとつあげる必要があります。


今まで鳥インフルエンザのウイルス君が確認された場所(ホット スポット)

北海道(稚内)、島根、富山、鳥取、鹿児島(ツル公園)


当局とNHKの初動報道が効いたのか、すっかり「鳥インフルエンザは人には
感染しない」ことになっている。

近頃は当初の目的を達したのか、「人には感染しない」コメントをしなくなってきた。


鹿児島の鳥インフルエンザが疑われる鶴をつかまえる映像がながれていたが、
驚いたことに防護服やマスクなしでつかまえていた。

あれではまるで「私は鳥インフルエンザに感染したい。」と言っているのと同じこと。

まったく「マスコミの教育効果」には驚くばかりです。


人に感染した鳥インフルエンザのウイルス君は、すきあらば「突然変異」しようと
狙っている。

そうして、より人に適応した形に「変化」できればしめたもの。

感染者はあっというまに1000人台。

インフルエンザによる死亡が多いのが注目されて、H5N1のPCR検査で
鳥インフルエンザが陽性と判明する頃には、もう日本中に拡散した後。

アメリカや中国にはとっくに「輸出済み」。

世界中から「対策が途上国並み」と酷評される。

とまあこれが最悪シナリオ。

確率は低いとはいえ、このシナリオに乗っかったら「致命的」。


「そんなことにはならない。」って、厚生省さん。

「豚インフルエンザ」がメキシコでたどった経緯が実証していますよ。

今じゃ「新型インフルエンザ」という名前に変わってますがね。

「他人のふり見て我がふり直せ」ないようですと、メキシコの二の舞ですかね。


お役人は「先例のないこと。」には対応しないでよいのかもしれませんが、
それではいつまでたってもウイルス君の思うつぼ。

先例があろうがなかろうが、弱点があればそこから攻めるのがウイルス君。

H5N1のウイルス サーベイランス、そろそろ始めた方がいいと思いますよ。

それともやっぱり「死亡例」が出ないとだめですか?

困ったものですねえ、菅さん。


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