阿久津さん、今回は自分のスタイルをすてて勝負の鬼になられた様です。
「アマチュアの真似をした」という批判はそのまま受けましょうと。
そう覚悟を決めたのでしょうね。
さて一方の巨瀬さんはそんなに勝ち負けにはこだわっていない様でした。
それよりも「プロ棋士たるもの、こうあるべきだ」という自分の信念にこだわっていましたね。
さて、将棋の勝敗を決めるのは何と言っても双方の棋力の差でありましょうか。
AWAKEと阿久津さん、それなりに棋力は拮抗していた、あるいはAWAKEが優勢だったかもしれません。
ですから、「AWAKE 対 阿久津さん」であれば事前研究があったにせよそれなりの将棋になったと思われます。
でも残念ながら今回は「巨瀬さん 対 阿久津さん」になってしまいました。
鬼になった阿久津さんに「自分の想いにしばられた」巨瀬さんがかなうはずもありません。
それが、「49分21手で「巨瀬さんが投了します」でおわり」という結果が示す事実でありました。
巨瀬さん、純粋だったかもしれませんが同時に子供の様でありました。
子供はどこまでも自分の主張を相手に押し付けてきますね。
そうして大人というのは、自分と違う考えを持つ人とでもそれなりに付き合っていける。
そういう視点を持てる方であります。
そういう訳でこの将棋は子供と大人の勝負になってしまいました。
そうなればどうやっても大人が勝ちます。
そうして、その観点からすれば第5局の棋譜はどうみても「電王戦の棋譜」とは呼べないものでありました。
でも、もう一つの見方があります。
川上さんのコトバを借りれば、電王戦とは異種格闘技。
将棋のルールそのものに変更はありませんが、両方の対局者にフェアな条件を設定することが不可能に近い、、と。
そのなかで無理やり条件を設定して対局してもらっているのが電王戦だ、、、と。
さあ、そうであればいろいろなところにひずみが現れてくるのは当然の事。
そうして、最後の最後に一番大きなひずみが現れたと見ることも可能であります。
そうみるとこの第5局の棋譜は実に「電王戦そのものを象徴している棋譜」に見えてくるのでありました。
PS
阿久津さんはAWAKEと戦っているつもりが、いつのまにかAWAKEが巨瀬さんと入れ替わっていて驚いた、、、と。
一方の巨瀬さんは「自分が考えていた阿久津さんと戦うつもり」だったが、そんな阿久津さんはどこにもいなかったので、勝負を降りた、、、と。
なるほどねえ。
お互い「手合い違い」というよりは「相手が不在」だった訳でありました。
哀れなるかな、戦う相手を見いだせなかった戦士たちよ。
そうして、残された棋譜は戦士たちの無念の想いが眠る墓標なのでありました。
PS
「電王戦記」はこちらから入れます。<--リンク
PS
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「アマチュアの真似をした」という批判はそのまま受けましょうと。
そう覚悟を決めたのでしょうね。
さて一方の巨瀬さんはそんなに勝ち負けにはこだわっていない様でした。
それよりも「プロ棋士たるもの、こうあるべきだ」という自分の信念にこだわっていましたね。
さて、将棋の勝敗を決めるのは何と言っても双方の棋力の差でありましょうか。
AWAKEと阿久津さん、それなりに棋力は拮抗していた、あるいはAWAKEが優勢だったかもしれません。
ですから、「AWAKE 対 阿久津さん」であれば事前研究があったにせよそれなりの将棋になったと思われます。
でも残念ながら今回は「巨瀬さん 対 阿久津さん」になってしまいました。
鬼になった阿久津さんに「自分の想いにしばられた」巨瀬さんがかなうはずもありません。
それが、「49分21手で「巨瀬さんが投了します」でおわり」という結果が示す事実でありました。
巨瀬さん、純粋だったかもしれませんが同時に子供の様でありました。
子供はどこまでも自分の主張を相手に押し付けてきますね。
そうして大人というのは、自分と違う考えを持つ人とでもそれなりに付き合っていける。
そういう視点を持てる方であります。
そういう訳でこの将棋は子供と大人の勝負になってしまいました。
そうなればどうやっても大人が勝ちます。
そうして、その観点からすれば第5局の棋譜はどうみても「電王戦の棋譜」とは呼べないものでありました。
でも、もう一つの見方があります。
川上さんのコトバを借りれば、電王戦とは異種格闘技。
将棋のルールそのものに変更はありませんが、両方の対局者にフェアな条件を設定することが不可能に近い、、と。
そのなかで無理やり条件を設定して対局してもらっているのが電王戦だ、、、と。
さあ、そうであればいろいろなところにひずみが現れてくるのは当然の事。
そうして、最後の最後に一番大きなひずみが現れたと見ることも可能であります。
そうみるとこの第5局の棋譜は実に「電王戦そのものを象徴している棋譜」に見えてくるのでありました。
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阿久津さんはAWAKEと戦っているつもりが、いつのまにかAWAKEが巨瀬さんと入れ替わっていて驚いた、、、と。
一方の巨瀬さんは「自分が考えていた阿久津さんと戦うつもり」だったが、そんな阿久津さんはどこにもいなかったので、勝負を降りた、、、と。
なるほどねえ。
お互い「手合い違い」というよりは「相手が不在」だった訳でありました。
哀れなるかな、戦う相手を見いだせなかった戦士たちよ。
そうして、残された棋譜は戦士たちの無念の想いが眠る墓標なのでありました。
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