窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

新型インフルエンザ・ウイルスサーベイランスの反省が聞こえない。

2010-05-27 03:01:54 | Weblog
・新型インフルエンザ患者発生の状況です。

・流行の終息状況            定点1人未満の県(流行終了の県)         
 ・第 8週(2月22日~28日)   ・季節性インフルエンザが復活 A(H3)型,B型        
 ・第 9週(3月 1日~ 7日)   ・全国平均が終息         
        ・・・・・       
 ・第13週(3月29日~ 4日)   ・47県(新型インフルエンザ流行終了)         
        ・・・・・       
 ・第19週(5月10日~16日)                    
 ・第20週(5月17日~23日)                
 ・第21週(5月24日~30日)      ・・・・・今週・・・・・            

 ・感染倍率          0.96倍

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第48週(11月23日~29日)   39.63人    190801人    189万人
 (第48週がピーク)
    ・・・・
 ・第17週( 4月26日~ 2日)     0.17人      779人    (0.87万人)
 ・第18週( 5月 3日~ 9日)     0.08人      360人    (0.40万人)
 ・第19週( 5月10日~16日)     0.08人      377人    (0.42万人)

 ・患者報告数の予報です。
  ・第20週( 5月17日~23日)     0.07人      358人    0.40万人

  ・27日                      0.010人              0.05万人
  ・28日                      0.010人              0.05万人
  ・第21週( 5月24日~30日)     0.07人      340人    0.38万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値) 2075.9万人   100人中16.3人
  (2009年第28週以降の合計です。)      

 ・累積患者数の予報。
  ・第21週( 5月30日)               2076.0万人  100人中16.3人
  ・第22週( 6月 6日)               2076.3万人  100人中16.3人

・入院状況
 ・入院         17646人( 3月30日現在)     入院率   0.085%
 ・重症化         1557人( 5月16日現在)    重症化率  0.0075%
 ・死亡(含む疑い例)   199人( 5月16日現在)     致死率   0.00096%

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第17週( 4月26日~ 2日)  0.19人    0.17人   +12.5%    
 ・第18週( 5月 3日~ 9日)  0.14人    0.08人   +90.3%    
 ・第19週( 5月 3日~ 9日)  0.10人    0.08人   +26.8%    

 今回の定点合計報告数は377人で、当ブログ予報は478人でした。

 今回予報誤差は+26.8%になります。

 第34週から今までの平均予報誤差は±21.4%です。

・コメント

 入院患者数は本日累積で17689人になります。(平均予報誤差は±1.9%です。.)

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は3800人程で、
 約6割程度が新型と思われます。


 累積患者数2075.9万人で、全人口の100人に16.3人が感染しました。

 そのうち未成年者は1515万人で、100人に62.3人が感染したことになります。

 成人は556万人で、100人に5.4人が感染したことになります。

 (累積患者数の平均予報誤差は±2.6%です。)


・岐阜の現状です。
                17週         18週        19週      
                5月 2日      5月 9日      5月16日
 定点あたり人        0.14        0.23        0.06
 岐阜推計値         0.01万人     0.02万人     0.01万人        
 累積患者数        35.4万人     35.4万人     35.4万人 
 100人あたり       16.8人       16.8人       16.8人                

 未成年者の100人に63.5人が感染しました。

 岐阜は前回5位に上昇ましたが、今回は反転して21位に降下しました。

 患者数は今回がいままでの最低値となりました。

 このあと、次回も順調にさげるのかそれとも反転上昇するのかで
 底打ちしたかどうか、判断できるものと思われます。

 ウイルス状況ですが、第18週では季節性が減少していますので、
 現状は新型が6割程度でしょうか。

PS

昨年4月の終わりから5月の初めにかけて、WHOのパンデミックランクがどんどんと
上昇していきました。

メキシコでの「新型インフルエンザ発生」に対応した形です。

週でいうと第17週とか第18週に相当するタイミングです。

一方、これらの週に対応する日本でのウイルスサーベイランスの状況は、それまでの
第16週以前と同様の「低位安定」の少数検査にとどまっています。

上昇が確認できるのは第20週になってからで、これは「神戸での集団感染確認後」
の対応のようです。


さて、今回の教訓は「WHOがパンデミックレベルを引き上げるような状況の時には、
対応して国内のウイルスサーベイランスのレベルを引き上げる」ということですか。

そうでなければ、「役に立たないサーベイランス」になってしまいますよね、厚生省さん。


「マスコミ対応での横浜市や神戸市との初動連携がうまくいかなかった。」という反省も
必要ですが、「ウイルスサーベイランスの早期強化」はもっと重要な反省ですね。

しっかりと「反省」してほしいものです。

PPS

政治家の身勝手さというものには限りがないようですね。

ラウドスピーカーが使えるようになれば、自分たちだけはそれを使って「騒音公害」を
垂れ流しですし、ネットが使えるようになればまたしても自分たちだけはいつでも
HPやブログでの宣伝OKときました。

宣伝はよくて批判は「法律違反」というのは、どう考えても「自分勝手」そのものですね。

「宣伝」はしたいけれど、「民意は聞きたくない」。

そんなんでは、「民意を尊重」などとはとても言えないと思いますよ、政治家のみなさん。



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