窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

太平洋上での水爆実験/

2017-09-24 19:22:04 | Weblog
北朝鮮が提示している太平洋上での水爆実験。

ICBMに積んで北海道コースで打ち上げ、だあれもいない海の上で炸裂させようというものです。

ICBMの大気圏再突入技術の完成も示す事ができますし、水爆をミサイルで運ぶ事も証明できます。

そうして何よりも直接的には「アメリカに対する軍事攻撃」になっていない点が重要です。


そうなった時には、いつものように安全保障理事会が開かれ、アメリカは「軍事攻撃」を主張するでしょうが、却下されます。

そうするとアメリカは毎度おなじみの「有志連合」、あるいは「多国籍軍」で北朝鮮を攻撃するやもしれません。

しかしながら、最初の一撃が北に届いた瞬間に北朝鮮は水爆をつんだミサイルをアメリカ本土に向けて発射するでありましょう。

逆にいえば、「その準備ができるまでは、太平洋上での水爆実験はおこなわない」と予想できます。
(しかしながら、経済封鎖により時間がたつほど国内状況が悪化し改善の兆しがない、と金さんが判断したとすると、窮鼠猫をかむ、という事になり、そうして、事態打開のために海の上での水爆実験に踏み切るやもしれません。)


さて、多国籍軍の空爆ではかなりのダメージを北朝鮮に追わせる事が出来るやもしれませんが、韓国、日本、グアム、ハワイにあるアメリカ軍の基地もかなりのミサイル攻撃を覚悟しないといけません。

おまけにアメリカ西海岸にある都市は水爆攻撃のリスクにさらされます。


北朝鮮はアメリカ領を先制攻撃する事は絶対にありません。

北朝鮮の当面の目的は公開されている様に、アメリカとのパワーバランスを取ることであって、アメリカを攻撃する事ではありませんから。

そうして、アメリカが北朝鮮を先制攻撃したならば、中国は北との軍事同盟にそって行動すると宣言しています。<--リンク

つまりは、表面上は「両者にらみ合いが続く構図」になっている訳です。


さて、そうではありますが、想定外の事態で戦争に突入する可能性は常にゼロではありません。

その場合は前述したように日本国内のアメリカ軍の基地が攻撃対象になる事は北朝鮮からすれば当然のことであります。

そういうわけで、麻生さんが心配している「戦争勃発による北の武装難民の取扱い」よりは、北から飛んでくるやもしれない核ミサイルを心配する方が優先度が高いかと思われます。

PS
・北朝鮮の太平洋での水爆実験、専門家は「大災害」の恐れを指摘<--リンク

計画どうりに太平洋上で爆発させた場合は「大災害にはならない」模様です。

追記
・北、米戦略爆撃機に地対空ミサイルレーダーを稼働 ”一触即発”<--リンク

どちらかの人間が操作ミスをすれば、戦争勃発ですわ、これ。

PS
・トランプ氏の発言「明白な宣戦布告」 北朝鮮外相が声明<--リンク

緊張感のレベルを一つ上げてしまいました。

追記
・北朝鮮外相、「トランプ氏が宣戦布告」と主張 米報道官は否定<--リンク

北朝鮮の外相が言ったコトバを「ばかげている」と言うコトバでかたずけるならば、より一層の「危機的状況」が訪れる事になるでありましょう。

国と国の関係をどうもアメリカは自分に都合のよい様にしか理解できないかの様であります。

PS
・北朝鮮レーダー未稼働、深刻な電力難原因か 米機飛行時<--リンク

なるほど、B1Bは北のミサイルの射程外を飛行したと。

まあそうですわな。

わざわざ撃ち落とされる必要もありませんからねえ。

追記
・北朝鮮への軍事的選択肢を用意、実行なら「壊滅的」=米大統領<--リンク

トランプさん、「宣戦布告と見なす」という北朝鮮に一歩もゆずりません。

しかしねえ、「軍事的選択」は日本にも韓国にもそうしてお国にもそれなりの代償の支払いが求められますよ。

コスパ、悪いと思うのですがねえ、トランプさん。

PS
・米元当局者ら、北朝鮮側と接触か 10月半ば、オスロで<--リンク

あらゆるチャンネルをつかって接触をし、コミュニケーションをとる、同じ地球人同士でありますからそれくらいの事はしないとねえ、トランプさん。

PS
・北朝鮮外務省の北米局長、モスクワでロシア巡回大使と会談へ<--リンク

北朝鮮はロシアルートを大事にしたい模様です。

追記
・トランプ氏、北の米学生「拷問」を非難 中韓の自粛要請無視<--リンク

このような「悲劇的で人の感情に訴える話」を公開し主張することで、何度も何度も何度もアメリカは戦争に、軍事行動に突入しています。

おまけにそのような話の裏を取ること、本当にそれが真実であるかどうかということは、常に無視されてきました。

さて、今回も同じ轍を踏むのでしょうか?

アメリカという国は学習能力がないのでしょうか?

それとも、常に軍事行動による悲劇は他国で起こるから気にしていないのでしょうか?

そうだとしたら、本当に救いようのない話であります。

・北朝鮮、「老いぼれの精神異常者」トランプ氏が学生の死を利用と非難<--リンク

・北朝鮮、「米学生拷問」説に反発<--リンク

追記
・文大統領、「韓国が戦作権を持ってこそ北朝鮮が恐れる」<--リンク

戦時作戦統制権(戦争などの有事に軍部隊の作戦を指揮する権限)、略名が戦作権である模様。

韓国はこれを持っておらず、アメリカが所有しているらしい。

まあ、そういうお国でありました。

それにしても文さん、対北の方針がブレブレに見えるのは当方の気のせいでしょうか?

追記
・トランプ米大統領、11月3日からアジア歴訪=就任後初、日中韓など5カ国<--リンク

さて、訪問前に北への軍事行動、などという野暮は普通はやりませんよねえ、トランプさん。

PS
・北朝鮮の対話意思「探っている」 米国務長官が接触示唆 <--リンク

・米、北朝鮮と接触=対話意思「探っている」-国務長官<--リンク

コトバが通じるのですから、まずはコミュニケーションしないと。

力ずく、というのはそれからの話でありましょう。
(もっとも経済封鎖というのも十分に「力ずく」ではありますが、、、)

追記
・北朝鮮は「対話意思示さず」=非核化への直接接触で-米国務省<--リンク

北朝鮮の戦略はまずはアメリカに届く核戦力の確保、対話をするとしたらそれ以降でしょうね。

当然「対等な2つの国の間の対話」という認識が、たとえそれが形式的なものであったとしても大前提となるはずです。

PS
・トランプ氏、対話は「時間の無駄」 北朝鮮巡り国務長官に <--リンク

なんともはや、好戦的な態度でありますなあ、トランプさんは。

追記
・北朝鮮「アメリカの爆撃機を撃墜する」と警告、実際に可能なのか?<--リンク

さて、B1Bを撃墜するのは北朝鮮が公開した動画ほどには簡単な事ではなさそうであります。

PS
・「対話より圧力」サンダース米大統領報道官が北朝鮮対応 解放交渉は別<--リンク

これが現状のアメリカの公式見解の模様です。

追記
・北朝鮮がロシアの助けでネット接続強化、サイバー攻撃能力向上か<--リンク

中国がダメならロシアがあるさ、という訳ですね、金さん。

・「万景峰」運航再開=1カ月ぶり、制裁に抜け穴も-ロシア<--リンク

PS
・「北朝鮮への軍事攻撃、成功するかどうか不明」露プーチン大統領<--リンク

プーチンさんの言う事は一応考慮すべきでありましょう。

つまり「北朝鮮は(西側諸国には)軍事的には占領できない」と言っているのであります。

・ティラーソン氏、辞任説を否定 トランプ氏を「まぬけ」と発言?否定せず確執は露呈 米テレビ報道<--リンク

この二人、別れるのは時間の問題かと。


PS
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コメント
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