窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

百戦危うからず

2009-05-22 11:10:12 | Weblog
孫子の言葉である。

「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず。」

10割打者というわけだ。

新人のウイルス君は「新人」というだけですでに「敵を知り、、」ができない。

打率5割になるわけだ。

そうであるのに、「行動計画」なるマニュアルがあることで、
「敵を知ってる」つもりになる。

つまり、ウイルス君を「なめてかかる。」

次に、行動計画の前提になっている、国内感染の初期発見と対応は
「強毒性」が前提だから、重症化や死亡の多発が前提。

今回のように、「弱毒性」ではそのアラームがならない。

特に「行動計画」を作った専門家のおっさん達は「アラームがならない。」
ことをちゃんと政府に伝えてないでしょう。

あるいは、そこまで想像力が動かなかったか。

いずれにせよ、専門家集団のおっさん達はそのことに責任がある。

だから、へそ曲がりの(失礼!でも褒め言葉だから)開業医が警告するまで
ウイルス君の一人舞台。

三つめは、想定をこえたウイルス君のアメリカ大陸からの進行速度。

「WHOの勧告が出たからそろそろ日本にでも行こうかい。」などと
とろくさいことはしない。

その結果は、ウイルス君が中にはいってから、門番をたてて戸締りをしている
ようなことになる。

以上が窓際日記流の今までの総括です。

いずれにせよ、「なめてかかる」と「負ける」

孫子も言ってるじゃないですか。




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入国日は4月11日

2009-05-22 08:32:35 | Weblog
・新型インフルエンザ感染者の状況です。
・日本
 22日現在

  感染者 294人      死亡 0人

  感染倍率  2.1倍 

 ・感染者の予報です。

  明日     330人
  あさって   380人

 ・感染到達予測日

  500人   27日
  
 ・世界順位(多い順)  4位

 ・ウイルス入国推定日 4月11日
 
・世界
  21日現在

  感染者 11034人  死亡 85人

  感染倍率 1.4倍

 ・感染者の予報です。

  22日    11300人
  23日    11800人

 ・感染到達予測日

  1万5千人  28日
   
・コメント

 国内の感染倍率が現実的な値になってきました。

 国内での初めての感染という情報で、一気に社会の感染に対する検出力が
 向上し、そのために初めの数日間は感染者の数が一気に増え、あたかも
 ものすごい感染力を発揮しているように見えますが、これは見掛け上のものだと
 思います。

 感染倍率2.1倍は現実的な値で、いままでの倍率が4に近いのは爆発状態で
 現実的ではありません。

 感染倍率2.1でウイルス入国日を推定すると、困ったことに
 4月11日となります。

 このときは、メキシコ、アメリカあわせて300名弱の感染者がいたと
 推定されますが、すでに誰かがウイルス君を日本に持ち込んでいます。

 WHOの警告が世界に発信されたのが4月の終り頃ですから、とても日本の
 検疫体制をふくめて対応が間に合うわけがありません。

 ウイルス君と現代社会が戦うのは、このようにとても難しいようです。


 世界の感染倍率が少しずつ上がってきています。

 注意が必要です。


 蛇足ながら、新型ウイルスの簡易検査ですが感度が低いようです。

 陰性と判断されても、症状が続く様でしたら再診をお勧めします。


 
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