CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

俺たちチャンピオン、何か文句ある?

2023年01月17日 | Queen

1977年のクイーンの6枚目のスタジオ・アルバム、News Of The World。

(クイーンのファンも度肝を抜かれたと思われるショッキングなジャケ・デザイン)

それまでのアルバムの意表をついた目まぐるしい展開とか仕掛けはなく、シンプルでストレート・フォワードな味わいのロック・アルバムとなった。中でも、We Will Rock YouとWe Are The Championsは彼らの全キャリアを通して最も重要な作品となった。

ただ、私の様な彼らの初期2作を好む様な人にはちょっと物足りないが、このアルバムでクイーンの創作活動はピークに達したと思う。

アメリカでもかなり売れたアルバムで、俺たちチャンピオンって自画自賛してもなんの問題もございません!

レコード掃除するの面倒なので、CDにて鑑賞。いや〜便利。

 


Dogs In The Kitchen

2023年01月16日 | ELTON JOHN

回転チェアにどっしりと腰掛けるハゲワシ親分。その後ろには何癖もありそうな子分たちが控える。

親分の片手に握りしめられた規約書を盾に、首根っこをがっしり捕まれグゥの音もでない可哀想なエルトン。

犬はキッチンに入れたら絶対ダメですよ。やりたい放題になるからね。


エルトンのコンセプト・アルバムでも

2023年01月16日 | ELTON JOHN

1975年のエルトン・ジョンの9枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム、Captain Fantastic Brown Dirt Cowboyが出た。

ナイジェル、ディーとデイビーを含むバンド編成はこのアルバムが最後となる。解雇されたナイジェルとディーのリズム・セクションはこのあとバンドに一時的に復帰した時もあるが恒常的な存在ではなくなった。

デビュー当時の自身を振り返ったコンセプト・アルバムで、発売当時はエルトンにとっても人気及び音楽創作活動でピークを迎えていた時期で、アメリカではアルバムの予約だけでチャート登場で即1位となる偉業に輝いた。

このアルバムでは3−4分程度のラジオ・フレンドリーなメロディーをエルトン自身も満足していたそうな。

アルバム全編をまったりと聴いていくのがお勧めではないかと。

ちなみにシングル・カットされたSomeone Saved My Life Tonightの邦題が僕を救ったプリマドンナと付けられているが、曲の歌詞とは異なる安直なイメージ先行のタイトルである。

実際は、エルトンが当時のガール・フレンドとのあまり気乗りしていなかった婚約を解消する手助けをしてくれたSomeoneのことを歌ったもので、プリマドンナがエルトンを救ったわけではなく、プリマドンナはここではエルトンと相対する存在で皮肉っぽく描写されている。

イラストレーター、アラン・オルドリッジによる少々おどろおどろしくも愛嬌のある作風のイラストもこのアルバムの魅力の一部となっている。


オールマンのライブでも

2023年01月14日 | Southern Rock

音楽嗜好の違いとか、それ以外の内輪揉めによる人間関係の悪化によってオールマン・ブラザーズ・バンドは1976年に解散。

とは言え、レコード会社からすればそうあっさりと解散してもらっても困るてなことで新譜の代わりに2枚組のライブ・アルバム、Wipe The Windows, Check The Oil, Dallar Gasを出す事に。

1972年から73年と75年に行われたコンサートからのライブ・レコーディングが収録されているデュアン・オールマン亡き後のバンド編成で、往年の名曲以外に1973年の大ヒット・アルバム、Brother And Sistersや1975年のアルバム、Win, Looser Or Drawから何曲か収録されているのが聴けるってことでその当時としては結構価値があった。

(Brother And Sistersの曲がてんこ盛り。当時は米盤買ったのでサイドー1の裏にサイドー4に、そしてサイドー2の裏にサイドー3の音源が収録されたオート・プレイヤー用のダブル・アルバムだった。)

新加入のピアノ奏者、チャック・リーヴェルの演奏もいけてるし、他のメンバーも力強い演奏を披露しデュアン亡き後のポップなオールマンてな感じで悪くはないけれど、やっぱりデュアンの抜けた分音に厚みが少々足らないかな?


季節外れの暖かさに想う。

2023年01月13日 | PROG ROCK

なぬ~ 4月上旬の気温だって!

ところで昨今よく取り上げられるキーワードとしてSDGsてな言葉がある。

Sustainable Devderopment Goals、持続可能な開発目標として国際的に貧困をなくす、飢餓をなくす、質の高い教育の提供などなど、17のゴールが設定されている。13番目のゴールとして気候変動に対する具体的な対策の実行となっている。

2015年のパリでCOP21が開催され、そこで産業革命前における世界の平均気温の上昇を2度未満に抑えるという目標がパリ協定として採択された。化石燃料使用の削減によりCO2の発生を抑え地球温暖化を防ぐってな事らしい。

ムーディー・ブルースの1969年のアルバムに、To Our Children’s Children’s Childrenなるアルバムがある。

そのアルバムでジャスティン・ヘイワードがアコギの弾き語りでこう歌う。

この私が100万年も生きるなんて想像だにしなかった。まさか全ての人類の子孫を見る事ができるなんて…

ただ今日の様にレコードを更新した異常気温が続く様ではその目標が達成できるか非常に心許ないし、もし地球温暖化により将来環境破壊につながる様な事があれば100万年後の人類の子孫達になんて申し開きすればいいのだろうか…

むむ~ レコード聴いている場合じゃないって事ね、トイレから出ればすぐに消灯。 小さなことからコツコツと。

ダメだ、この人。


ジョニのセカンド

2023年01月11日 | SSW

ジョニ・ミッチェルの1969年のセカンド・アルバム、Clouds(青春の光と影)でも。

ジョニの爪弾くアコギとソプラノ・ボイスによる唯一無二のフォーク・ソング集。

誰にも真似出来ないジョニ独特の世界が繰り広げられている。

特に青春の光と影(Both Sides. Now)は永遠の名曲ですかね。


英プログレ・バンドでも

2023年01月10日 | PROG ROCK

英プログレ・バンド、ストローブス、なんと60年代から現在に至っても新譜を定期的に出している息の長いバンドである。

1968年メジャー・レーベルでのデビュー当時はトリオ編成のフォーク・ロック・グループだった。そしてリック・ウィクマンがイエスに参加するまで一時加入してしていたバンドとしてプログレ・ファンの間ではそこそこ知られていたが、このバンドの核心はやはりリーダーのデイブ・カズンズの曲作りや独特な歌唱だと思う。

その彼らのAMレーベルでの通算7枚目のアルバム、Hero & Heroinが1974年に出た。前作で加入したギターのデイブ・ランバートを除いて3人の新メンバーが加入して新規一転し制作された。

 

前作のフォークから更にロック色が強まり、更にポップさを削ぎ落としたソリッドな仕上がりとなった本作は、イギリスよりも北米でより好まれたそうだ。


気楽に味わうディラン

2023年01月09日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

1989年に出たディランのライブ・アルバム、Dylan & The Deadで、1987年にグレイトフル・デッドとのジョイント・ライブ・ツアーの模様を収録したものだ。

発売当時、このアルバムのレビューでは覇気がないとか投げやりなボーカルだとか結構叩かれて、チャートでも全米37位とディランの人気アルバムとは言い難いが、何度も聴きているとこれはこれでいいんじゃないかという思いも…

思うに、ライブで長尺なジャム演奏が得意なデッドとのコラボは阿吽の呼吸と言うか綿密な打ち合わせなど無しにディランの思うがままにピタリとハマっている様な気がする。それ故、ディランの歌いっぷりもよりリラックスした感じで聴こえる様な…

ただ個人的には、40数分程度収録されたシングルLPでの発売という中途半端な形ではなく、2枚組にしてもう少し曲数を増やせばこのアルバムの個性なるものをクッキリと浮かび上げさす事が出来たのではないかと。

ジェリー・ガルシア率いるデッドのメンバーとディラン、アットホームな感じでいい雰囲気!


気楽に味わうストーンズ

2023年01月08日 | ROLLING STONES関連

1995年に出たストーンズのアルバム、Strippedは肩肘貼ることなく気楽に聴けるアルバムだと思う。

1994年のスタジオ・アルバム、Voodoo Loungeを受けてのライブ・ツアー及びそのツアーで立ち寄ったリスボンと東京でのスタジオ・ライブから収録されていて、特に東京のセッションで録音された5曲(Track 5、7、10、12と14 )はアコギの演奏を主体としていて割と身近にストーンズを感じらる。


パープルの再結成

2023年01月07日 | DEEP PURPLE-RAINBOW関連

1984年突如第二期メンバーで再結成されたディープ・パープル。

その彼らの新録アルバム、Perfect Strangersが出た~!

この再結成のため、イアン・ギランはブラック・サバスを抜け、イアン・ペイスはゲイリー・ムーア・バンドから脱退、リッチー師匠とロジャー・グローバーはレインボーから抜けてレインボーは解散、ジョン・ロードはホワイト・スネイクを抜けたことで、旧パープルのメンバーだったデイヴィッド・カヴァディールは金のための再結成だと言ったとか言わなかったとか… それ迄属していたバンドの他のメンバー達は一体何を思ったのか?

まあ聴き手からすれば恨み節より久しぶりのパープル節の方がファンにとっては喜ばしいことですから。

ただ以前より続いていたリッチー師匠とイアン・ギランとの確執もあってこの流れが長く続かなかったのが残念。

バンドメンバーの和やかな風景をとった写真だけれど、やっぱりリッチー師匠とイアン・ギランはお互い絡んでいないですね〜


難易度の高いビーコレの一つ

2023年01月06日 | BEATLES-BADFINGER関連

マジカル・ミステリー・ツアーといえば1967年ビートルズがクリスマスに制作したTV映画でそのサントラ盤として発売された。

イギリスでは7”EP2枚組で発売され、日本盤は翌年の3月に登場。またアメリカ盤はペパー軍曹のアルバムから内容を世界統一する取り決めだったのに、独自にSide-1にマジカル・ミステリー・ツアーのサントラ、Side-2その時期にシングルで発売された曲を集めた掟破りの12”LPとして発売された。

まあ、聴く方にとっては、12”LP盤の方が何度も盤をひっくり返して聴く手間を省けさらにヒット・シングルも聴く事ができたので人気の面ではアメリカ盤に軍配が上がった。

我が家では当時東芝から出たアメリカ盤のLPを所有していたので、EP盤収集に関しては後回しに。

ただコレクターとしては、イギリス盤も集めなければならない使命がある。(そんなたいそうな!)

しかし日本ではアメリカ盤LPの人気が高く、EP盤はすぐに廃盤になってしまった。

中古でオリジナルを求めるにはコスパを考えると中々厳しい問題がある。手頃な中古価格である場合はコンディションが悪いし、また幻の赤の帯付きとなると中古市場には出てこないし、出てきたとしても手も足も出ない価格になるだろう。

ところが1992年に復刻版が出たのでようやく購入。

(日本盤はステレオのみで、何故か回転数は英オリジナルと違って33 1/3)

まあ4流コレクターにはこれで十分ってところですかね。とは言え4流コレクターの意地と言うか、2012年のDVDも買っちゃいました。

(DVDにはオマケとしてUK盤EPが復刻されてついてきた。モノ音源で45回転)

でっ、それがどうしたと問われると、まあ単なる自己満足の世界で瑣末なことには違いない。

 


正しい用法をお守りください。

2023年01月05日 | AMERICAN ROCK/POPS

元々はアメリカのケーブル・テレビ、HBOがスプリングスティーンの1999−2000年のマジソン・スクエア・ガーデンでのリユニオン・ツアー公演の模様を映像化し90分(14曲)に編集した作品で、この後2001年には CD2枚組(20曲)とDVD2枚組(25曲)増補版が発売された。

それまでスプリングスティーンの正式なライブ・アルバムと言えば、1986年のLP5枚組、Live /1975-1985と1993年のIn Concert/MTV Pluggedだけだったので、熱心なファンは彼のライブとなるとブート・アルバムを聴くしかなかったが、ここで正式なライブ・アルバムの登場で取り敢えずは熱いライブの模様が聴けるって事でそれぞれが満足されたのでは…

ただCD2枚合わせて収録時間が2時間20分超で、オジンの私にとってはその内容が濃くてあまり熱すぎるのもちょっと老体に堪えるかな?

2枚のCDを二日に分けて聴いてみるのがいいかも。

新曲を2曲含み、それ以外は顔のアルバムから満遍なく選曲されている。


聴き易いジャズをモットーに

2023年01月04日 | JAZZ・FUSION

ジャズにもっと親しみを持てるようにって事でクリード・テイラーが1967年に設立したのがCTIレーベル。

数多くの有名どころのジャズ・ミュージシャンがこのレーベルからポップなクロスオーバー・ジャズのアルバムを発売した。

ブラジル出身のミュージシャン、デオダートもそのうちの一人で、高校時代に友人からこれ聴いてみなって紹介されたのが1973年にCTIから出た2枚目のスタジオ・アルバム、DEODATO 2(邦題、ラプソディー・イン・ブルー)。

(再発CDは6、7、8と3曲のボートラが追加され、なんだか得した気分)

なるほど、ポップな仕上がりでそれまで少々苦手であったジャズの敷居引き下げた。

ガチガチのジャズ保守派からすれば、そんなのジャズじゃない!ってお叱りを受けるかもしれないけれど、まずは聴き易さを武器にアルバムをできるだけ数多く売ってある程度裾野を広げる事は必要かな?

残念ながらCTIレーベルは1978年に経営難に陥り倒産したもののその後他のレーベルに買収された。そしていまでも当時のアルバムの再発盤が新たにプレスされて世に出るってことは、レーベルの当初の目的は十分に果たされたと言えるのではないか?


メイオール・ブルース学院開講

2023年01月03日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

1965年、ライブ・アルバム、John Mayall Plays John Mayallでデビュー。

翌年のスタジオ・

アルバム、Blues Breakers With Eric Claptonでギターにヤード・バーズに居たクラプトンを起用し一躍表舞台に。英ブルース・ロックの教科書とも言える作品とも言えるアルバムとなる。

Blues Breakersには、後にフリートウッド・マックを結成するピーター・グリーン、ジョン・マクヴィー、ミック・フリートウッドらも参加、更にはミック・テイラー(後にストーンズに加入)、ジョン・ハインズマンにアンディー・フレーザー(後にフリー結成)らなど、錚々たるメンバーが入れ替わりバンドに加入、その系譜は後の様々なバンド影響を与えた。

特にレスポールを持ったクラプトンの弾きっぷりは60年近くなるのにそれほど古さを感じさせない。

さぞかしメイオール先生も数多くの生徒がその後様々なミュージック・シーンで大活躍しているのを見て鼻高々事ないかと。

ジョン・メイオール、クラプトン、ジョン・マクヴィーとヒューイー・フリント